やや昔の話ですが、滋賀県野洲市に所在する「近江富士」三上山をトワイライトハイクした日の思い出を。
空気が澄んだ秋の夕暮れ時に、近江盆地や琵琶湖、それに京都盆地を跨いだ先、京都西山の向こうに沈む夕日を眺望できました。
野洲市 三上山の眺望・景色
近江富士の夕景
主な山 | 距離 | 標高 | 山頂所在地 | 備考 |
---|---|---|---|---|
阿星山 | 9.6km | 693.0m | 滋賀県湖南市 滋賀県栗東市 | |
四百山 | 14.2km | 568m | 滋賀県甲賀市 滋賀県大津市 | 大鳥居の南 |
金勝寺山 (金勝山) | 10.3km | 610m | 滋賀県栗東市 | 標高の値は 10mDEMによる |
竜王山 | 9.8km | 604.6m | 滋賀県栗東市 | 金勝アルプス |
笹間ヶ岳 | 17.2km | 432.9m | 滋賀県大津市 | |
空鉢峰 (鷲峰山) | 27.1km | 682m | 京都府相楽郡和束町 | |
大峰山 | 25.7km | 506.3m | 京都府綴喜郡宇治田原町 | 最高点は約510m |
岩間山 | 19.3km | 443m | 滋賀県大津市 京都府宇治市 | |
千頭岳 (東千頭岳) | 18.9km | 600m | 京都市伏見区 滋賀県大津市 |
三上山の山頂下、見晴らしの良い展望地からの眺め。
日没時、主に南向きから西向きにかけて、超広角的な視野で撮影しています。
宇治田原の大峰山の左肩遠方には奈良の生駒山の山頂域もうっすら写っていますが、広角で撮影した写真では分からないでしょう。
京都西山の小塩山の向こうに夕日が沈んでいます。
今回の記事で掲載している写真は過去に撮影したものですが、遠くに見える山並みや大雑把な景色は今と変わりないと思われます。
先月、音羽山の展望地から夜景を撮影し、夜の闇の中でも綺麗に浮かぶ三上山の姿を見て、逆に夜の三上山から音羽山を撮影した写真が手元にないか探したのが、前回の記事や、今回の記事を書くきっかけでした。
音羽山から夜景を撮影した話は上の記事に。
写真では比叡山以北が見切れていますが、この開けた展望地からは比叡山の北尾根まで見渡せます。
さらに下った岩場の上からは比良山地や野坂山地まで見晴らせますが、そちらは阿星山や金勝アルプスが見えず、長時間の休憩にも適していません。
写真に写る多くの山々から、逆の構図で三上山を遠望できます。
一例として、京都西山(老ノ坂山地)から三上山を撮影した写真を上の記事に。
如意ヶ岳から三上山をピンポイントで綺麗に見通せる地点がありますが、今まで当サイトでは写真を掲載していません。
よく知られているガードレール脇の湖南方面展望地(近江大橋方面展望地)からは三上山が見えません。
長等山の千石岩やその周辺、あるいは比叡山と如意ヶ岳の鞍部にあたる田ノ谷峠(田の谷峠)の周辺や宇佐山の周辺からも三上山が見えます。
ようやく如意ヶ岳から三上山を撮影した写真を整理しました。
上の記事に掲載していますが、実は如意ヶ岳の京都市側から三上山を見通せる地点は限られています。
もちろん、大津市側からであれば、三上山が見える地点は多く、とくに珍しいものではありません。
近江富士の夕焼け
「近江富士」三上山の夕焼け。琵琶湖と比叡醍醐山地の残照。滋賀県野洲市。
主な山 | 距離 | 標高 | 山頂所在地 | 備考 |
---|---|---|---|---|
大平山 | 18.3km | 464m | 滋賀県大津市 京都市伏見区 | |
西千頭岳 (千頭岳三角点峰) | 19.2km | 601.8m | 京都市伏見区 | 醍醐山地最高峰 |
如意ヶ岳 | 19.7km | 472m | 京都市左京区 | |
ポンポン山 (加茂勢山) | 39.9km | 678.8m | 京都市西京区 大阪府高槻市 | |
小塩山 | 38.1km | 642m | 京都市西京区 | |
愛宕山 | 36.8km | 924m | 京都市右京区 | |
六甲山最高峰 (六甲最高峰) | 76.9km | 931.3m | 神戸市北区 神戸市東灘区 | 六甲山地最高峰 |
剣尾山 | 58.1km | 784m | 大阪府豊能郡能勢町 |
日没後、主に西から南西を向いて撮影しています。
比叡醍醐山地の稜線が赤く照らされ、澄んだ空は青さを残し続けました。
夕焼けが映える琵琶湖はともかく、音羽山の手前の瀬田川や近江大橋は分かりにくいでしょうか。
ポンポン山の手前には逢坂山も写っていますが、字が重なるため示していません。
三上山から音羽山の山肩越しに六甲山最高峰を遠望できることや、逢坂山や近江大橋が見えることを前回の記事で示しています。
今回はその続き、あるいは本題のようなものです。
古い写真を引っ張り出してきたおかげで、三上山から神戸の六甲山まで見通せることに気付きました。
比叡山の山肩越しに愛宕山の山頂が見え、その左遠方には北摂能勢の剣尾山も見えています。
三上山からは愛宕山や剣尾山の山頂付近が見えるのみですので、逆もまたしかり、愛宕山や剣尾山からは三上山の全景は見えず、山体の上部が見えるのみです。
愛宕山や剣尾山から三上山を撮影した写真は上の記事に。
近江富士の夜景
「近江富士」三上山の夜景。眼下には野洲川大橋、栗東や草津、守山の街明かり。
琵琶湖や瀬田川の対岸に音羽山や大文字山、「都富士」比叡山の山影、大津を望む。
主な山 | 距離 | 標高 | 山頂所在地 | 備考 |
---|---|---|---|---|
音羽山 | 18.7km | 593.1m | 京都市山科区 (滋賀県大津市) | |
大文字山 | 20.9km | 465.3m | 京都市左京区 | |
大比叡 | 18.6km | 848.1m | 滋賀県大津市 京都市左京区 | 都富士 |
さらに時が流れ、おおむね夜景と呼べる時間帯になりました。
大気の状態が良い好条件の夜は、いつまでも彼方の山影が見え続けますが、さすがに六甲山は霞んでしまい、剣尾山の見え方も曖昧になっています。
それでも比叡山や大文字山、音羽山のシルエットは浮かび上がるように見えていました。
秋の夜ならではと言えるでしょう。
字が重なるため示していませんが、大比叡の左には四明岳も写っており、山上の施設が明るく光っています。
音羽山の右上空には金星らしき惑星が輝いてますが、あるいは伊丹空港へ向かう飛行機の光跡かもしれません。
すでに過去の話で記憶が曖昧です。
比叡山から三上山を撮影した写真は上の記事に。
眺めの良い三上山や天山、菩提寺山の展望については過去の記事でも触れています。
また、「天山」の読みについての見解を述べていますので、興味が湧いた方はご一読ください。
余談
イナズマロックフェスの花火と城陽市の花火の行方
今晩、2016年(平成28年)9月18日は京都府城陽市で秋の花火大会が予定されていましたが、この大雨では出向く気が起きません。
京都市内は16時頃から激しい雷雨に見舞われており、京都市も城陽市も大雨洪水警報と雷注意報が発令されました。
(2016年9月18日18時15分追記)
暴風警報が発令されないかぎり、「城陽市秋花火大会」は悪天候でも強行なさるとのこと。
レーダを見るに、どうやら京都市より城陽市のほうが降雨量が少ないようですが……。
草津市の烏丸半島で開催された「イナズマロックフェス」は荒天により途中で中止されました(ので、終演後の打ち上げ花火もありません)。
(2016年9月18日19時2分追記)
雨降る中、城陽では強引に花火が打ち上げられたようです。
4年ぶりの花火大会ということで気合が入ってますね。
関連記事 「近江富士」三上山の展望と夕景
すべて同日の山行記録です。併せてご覧ください。
- 三上山 夕日と遠景 滋賀の近江富士から神戸の六甲山が見える
- 三上山 夜景と展望 近江富士から夕焼け都富士 滋賀県野洲市
三上山(地理院 標準地図)
「三上山(ミカミヤマ)(みかみやま)」標高432m
滋賀県野洲市
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