例年どおり、2015年(平成27年)も大晦日に大文字山、如意ヶ岳(如意ヶ嶽)で登り納めのハイキング。
年明けのことを考慮すると、できれば体力を消耗したくなかったのですが、私としては珍しく午前中から山に入り、少しばかり時間に余裕もあったため、けっきょく、大文字山と如意ヶ岳をぐるっと巡る羽目に。
如意ヶ岳の関電巡視路(のうち、堅田線46号鉄塔の巡視路の付近、崖上の道)にちょっとした変化が見られましたが、これはマイナルートすぎるうえ、話が長くなりそうなので、今回は山行記録として残すのは見送ります。
目次
如意ヶ岳で登り納め
初日の出スポットの展望
大晦日の如意ヶ岳から阿星山、金勝アルプス、琵琶湖、近江大橋を望む。
撮影地点から阿星山(滋賀県湖南市、滋賀県栗東市)まで21.7km。
おなじみ、如意ヶ岳の東(山頂の東0.5km地点)、管理道のガードレール脇の展望地から撮影しています。
遠くは霞んでおり、阿星山の左遠方、鈴鹿山脈南部の稜線はほぼ見えません。
鈴鹿南部ですら見えないのに、それより北の山が見えるわけがないと思いつつ、念のため、この後、湖北方面の展望地にも立ち寄りましたが、案の定、伊吹山や鈴鹿北部の高峰の姿は見えず。
そういえば、私が上の写真を撮影していたら、如意ヶ岳の山頂側からやってきては、藤尾方面へ山を下るでもなく、灰山・皇子山方面(~長等山・千石岩・三井寺方面)へ管理道を進むでもなく、琵琶湖を撮影するでもなく、そのまま引き返す若い方が何人かいらっしゃいました。
その時は不審な 不思議な感じがしましたが、よく考えてみたら初日の出スポットの下見かもしれませんね。
昔(10年ほど前)は物好きな方が元旦に数人ちらほらいらっしゃるだけでしたが、今はもう人が多そうなので、初日の出を目当てとして私が当地を訪れることはないでしょう。
火床で上の記事のようなお遊び写真は撮影できます。
灰山遺跡
比叡山を借景とした灰山遺跡。灰山庭園、灰山城跡、五別所山とも。
中央の遠方に大比叡が見えていますが、四明岳は隠れています。
「灰山」については上の記事に詳しく。
再建された雨社
如意ヶ岳の山中、再建された雨社(雨ノ宮神社)にお参り。
周辺の木々が伐採され、明るくなっただけではなく、休憩場所としても利用できるようになりました。
お昼過ぎに大文字山を登頂。
もう少し混雑しているかと思いましたが、山頂にいらっしゃるのはせいぜい20人未満。
他の方々から離れ、できるだけ隅に陣取りましたが、実は、この場所取りが意外な影響を与えた……、かも?
残念ながら、遠くは霞んで見えにくいものの、かろうじて矢田丘陵や生駒山は見えています。
この程度の見え方であれば、普段は撮影意欲が湧きませんが、2015年の登り納め、撮り収めということで、少しだけ。
2015年最後の大文字山
大文字山から矢田丘陵を遠望
主な山 | 距離 | 標高 | 山頂所在地 | 備考 |
---|---|---|---|---|
矢田山 | 41.3km | 340m | 奈良県大和郡山市 奈良県生駒市 | 矢田丘陵最高峰 |
嶽山 | 30.2km | 260m | 京都府相楽郡精華町 京都府京田辺市 | 標高の値は 10mDEMによる |
大岩山 | 7.7km | 182m | 京都府京都市山科区 |
矢田丘陵の後方に所在する葛城山や金剛山といった高峰の姿が全く見えず、まるで最初から存在しないかのようです。
こういった不思議な見え方をする日が稀にあります。
写真では分からないと思いますが、この時間帯、生駒山や大阪方面には「天使の梯子」が下りており、光の差し加減も影響しているのかもしれません。
同じ構図で、金剛山はもちろん、遥か彼方の伯母子山地まで明瞭に見えた日に撮影した写真は上の記事に掲載しています。
比較や参考用に。
手前に大岩山が見えていますが、その右(北)には稲荷山の周辺が見えると予想できます。
ところが、今まで気付いてなかった、ある建築物が……。
大文字山から伏見桃山城と生駒山を望む
大文字山の山頂(三角点)から生駒山、西野山(二石山)、伏見桃山城を望む。
撮影地点から生駒山(奈良県生駒市、大阪府東大阪市)まで39.7km。
遠くの和泉山脈や大阪の高層ビル群はほぼ見えず、あまり気乗りしないながらも生駒山を撮影します。
よくよく眺めてみると、西野山(二石山、二谷山)と稲荷山の「隙間」に「お城」が見えていることに気付きました。
もちろん、伏見桃山城の天守閣(模擬天守)以外は考えられません。
長年、大文字山を登り続けてきましたが、遠くの山や建築物にばかり気を取られ、どちらかといえば近くに所在する伏見桃山城を見落としていたようです。
これは恥ずかしい……、いやいやいや、さすがにおかしいでしょう。
はっきりと普段から見えているのであれば、いくらなんでも、このような見落としをするとは考えにくく。
大文字山の山頂で「今日は伏見桃山城が綺麗に見えますね」という会話を他の方々と交わした記憶もありません。
なにか理由があるはずです。
そこで、過去に撮影した写真を軽く確認してみることに。
すると、先ほどのリンク先の記事に掲載している大文字山から生駒山を撮影した写真にも、しっかり伏見桃山城の天守閣が写っていることが分かりました。
やはり、私が伏見桃山城の存在を見落としていたことは確かなようです。
どうやら、空気が澄んで遠くまで見えやすい日に撮影すると、お城の後方の建築物も綺麗に見えてしまうため、それらと重なってしまい、伏見桃山城の場所が分かりにくいようです。
加えて、撮影地点の立ち位置も微妙に影響しているかもしれません。
大文字山より東にあたる如意ヶ岳の中腹の展望地からであれば、後方の建築物と重ならないため、伏見桃山城の場所が分かりやすいです。
光のカーテン差す京都
2015年最後の京都西山、京都南部を大文字山の山頂から望む。
厚い雲の合い間から薄明光線(レンブラント光線)が京都西山や大阪方面に降り注ぎます。
大文字山の山頂から火床に下り、こちらでも今年最後の写真撮影を。
「大文字」の火床から
夕方から雨が降るかも、との天気予報を覚えていたため、このあたりで切り上げることにします。
今年もありがとうございました、と弘法大師堂にお参りし、2015年の登り納めとしました。
千人塚の下のヤブツバキ
千人塚の下のヤブツバキ(藪椿)。全体的に開花が進んで見頃。
冬場としては正確な天気予報で、確かに夕方から雨が降り始めました。
12月20日に大津の逢坂山を登りましたが、ツバキはちらほら咲き程度。
そんな中に、1本だけですが、全体的に咲き誇っている木がありました。
数え切れないほどのお花を咲かせており、艶やかそのもの。
12月としては珍しいような気がしましたが、今冬は近所のお寺さんの園芸品種の椿や京都御苑の梅の開花も妙に早く、秋に高い気温の日が続いた影響が出ているのでしょうか。
もし、暖冬傾向であれば、来春の植物の開花にも同様の影響を与えるかもしれません。
相変わらず、よく分からない謎の記事ばかりでしたが、目を通してくださった方々に感謝いたします。
皆さま、良いお年を。
以上、2015年12月31日の話。
過去の登り納め記事
2014年と2011年の登り納めは上の記事に。
2013年の登り納めは上の記事に。
2012年の登り納め記事は上の記事に。
大文字山(地理院 標準地図)
「如意ヶ岳(ニョイガタケ)」標高472m
京都府京都市左京区(山体は滋賀県大津市に跨る)
「大文字山(ダイモンジヤマ)」
標高465.4m(→465.3m)(三等三角点「鹿ケ谷」)
京都府京都市左京区(山体は山科区に跨る)
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