京都タワーが大晦日から元旦までオールナイトでオレンジ色に

2014年(平成26年)12月31日。今日は大文字山での登り納め。
昨年は珍しく大晦日に登ることができず、少し早めて29日に登り納めとしましたが、今年は例年どおり31日に訪れることができました。
天気予報では夕方から雨が降ると予想されており、お昼前の僅かな時間で急いで登る、余裕のない強行軍でしたが……。

2014年も大文字山で登り納め

大文字山から大晦日の京都を眺望

大晦日の大文字山 火床から霞む京都と愛宕山を望む 2014年12月31日
大晦日の大文字山(京都市左京区)から霞む京都と愛宕山を望む。
山頂(三角点)ではなく、火床から撮影しています。

上空はすっきり晴れた青空が広がっているものの、なんだか靄がかったような印象を受けます。
愛宕山はかろうじて見えていますが、遠くの半国山は見えません。
これは空気が澄んだ冬の日の展望ではなく、別の季節の見え方に近い……、そうそう、黄砂の時期と似ている、と思われた方はなかなか察しがよく。
京都に限らず、西日本の広い範囲で29日の夜からPM2.5の濃度が急上昇しており、それも春夏なみに高い値を記録しています。

お天気の問題のみならず、今日は午後から用事が入っていたこともあり、山中をうろうろせず、弘法大師堂にお参りするにとどめ、急いで下山することにします。
撮影した残りの写真を下に。

竣工間近の治山ダム(谷止工)

大晦日の大文字山 竣工間近の治山ダム(谷止工)堰堤 京都市左京区 2014年12月31日
竣工間近の治山ダム(谷止工)堰堤 。
工事期間の日程から見て、そろそろ完成のようですね。
写真の左側に写る斜面を整備し、法面を固めないと、また台風や大雨で崩れるのではとも思いますが、そこは専門の方々が考えていらっしゃるでしょう。

砂防法に基づき整備される砂防ダムと異なり、治山ダムは森林法に基づき整備されます。
両者は根拠となる法が異なるだけで、似たような構造といわれますが、治山ダムは砂防ダムより堤高が低く、山で両者を見比べると、より頑丈な印象を受けます。

千人塚にお詣り

大晦日の大文字山 千人塚にお詣り 京都府京都市左京区 2014年12月31日
大晦日の千人塚にもお詣り。

千人塚といえば、私が高校生の頃、友人らと肝試しで訪れるのが夏の定番となっていました。
なんという罰当たりな、と思われるかもしれませんが、別にいたずらしようなどと考えていたわけではありません。
みんなで夜の山を登り、火床から景色を眺め、飽きることなく話し続け、山を下り、今はなき自動販売機でアイスクリームを買う。
これは私が夜の山歩きを続けるうえでの原体験、原風景のようなものです。

大文字山に限らず、今年も多くの山々を歩き、多くの景色を望むことができました。
ありがとうございました。
故意にやっているとはいえ、読む人間を選ぶ、分かりにくい内容の当サイトに目を通してくださった方々にも感謝いたします。
皆さん、よいお年を。

…今年も未整理の「積み記事」ばかりとなりましたが、いずれ、公開する機会もあるでしょう。

以上、2014年12月31日の話。

おまけ 2011年の登り納めから

京都タワーが夜通しでライトアップ

大晦日に合わせてオレンジ色にライトアップされた京都タワーを大文字山から望む 2011年12月31日
オレンジ色の京都タワーを大文字山から望む。大晦日~元旦の特別なライトアップ。
2011年12月31日撮影。

3年前、2011年(平成23年)の大晦日、大文字山の火床から撮影した写真です。
この年は12月30日、31日の両日に京都タワーがオレンジ色にライトアップされました。
とくに、大晦日の夜は、年が明けて元旦、つまり、2012年(平成24年)1月1日の朝まで特別にライトアップされましたが、0時(近年は22時)を過ぎても京都タワーが消灯されずに点灯を続ける日は珍しく、この夜くらいしか記憶にありません。
私は31日の夜は大文字山から、明けて1日の未明には愛宕山から、この特別なライトアップを撮影しています。

広角レンズで撮影しているため、やや分かりにくいですが、上の写真には建設中の「あべのハルカス」、ライトアップされた通天閣、大阪府咲洲庁舎(コスモタワー)、東寺さんの五重塔なども写っています。
遠くには紀泉アルプスの稜線も写っており、それなりに遠くまで見えていたようで、今年の大晦日とは大違いですね。

その他、過去の大晦日や元日に大文字山から撮影した写真を眺めていると、その年、その年のことが懐かしく思い出されます。
2010年の大晦日は大雪で、明けて2011年の元日、大文字山から望んだ京都は美しく真っ白な雪景色でした。

雪積もる如意ヶ岳 大津航空無線標識所 京都市左京区 2013年12月

積雪する如意ヶ岳から伊吹山や鈴鹿の霊仙山、御池岳を遠望

2013.12.30

2013年の登り納めは上の記事に。

大文字山から2012年最後の夕日を望む 西山に落ちるティアドロップ

大晦日ハイク 吹雪く大文字山から2012年最後の夕日を望む

2012.12.31

2012年の登り納め記事は上の記事に。

大文字山(地理院 標準地図)

クリック(タップ)で「大文字山」周辺の地図を表示
「大文字山(ダイモンジヤマ)(だいもんじやま)」
標高465.3m(465.4mから改定)(三等三角点「鹿ケ谷」)
京都府京都市左京区(山体は山科区に跨る)

ABOUTこの記事をかいた人

Maro@きょうのまなざし

京都市出身、京都市在住。山で寝転がりながら本を読むか妄想に耽る日々。風景、遠望、夕日、夜景などの写真を交えつつ、大文字山など近畿周辺(関西周辺)の山からの山岳展望・山座同定の話、ハイキングや夜間登山の話、山野草や花、野鳥の話、京都の桜や桃の話、歴史や文化、地理や地図、地誌や郷土史、神社仏閣の話などを語っています。リンク自由。山行記録はごく一部だけ公開!