2015年(平成27年)9月の話。
先週、息抜きに大文字山を登った際、山頂(三角点)から撮影した写真を何枚か。
この日は近くの山並みが綺麗に見え、どちらかと言えば大阪の高層ビル群も見えやすい日でした。
より空気が澄んだ好条件の日には及ばないものの、秋の訪れを実感するには十分な景色。
大文字山の山頂(三角点)からモノクロームな京都の市街地を望む。
写真の右端寄りに嵐山の山上ヶ峰(北松尾山)、左端寄りに京都西山の小塩山。
あえて白黒で撮影したわけではなく、これでもカラーで撮影した写真です。
光の差しかげんでしょうか、期せずして水墨画のような世界が広がりました。
どことなく神秘的な光景。
黒い雲の合間から揺らいだ光が京都盆地に降り注いでいます。
この光差すカーテンは、いわゆる薄明光線(レンブラント光線)と似た現象だと考えられますが、薄明光線のように綺麗な放射線状の光が広がるわけではありません。
この「光」は霧雨を伴っていたようで、黒い雲が近付くにつれ、大文字山の上でも弱い雨が降りました。
主な建築物 | 距離 | (地上高) | 所在地 | 備考 |
---|---|---|---|---|
あべのハルカス | 49.6km | (300m) | 大阪府大阪市阿倍野区 | |
The Kitahama | 46.1km | (209.4m) | 大阪府大阪市中央区 | 北浜タワー |
大阪府咲洲庁舎 | 55.8km | (256m) | 大阪府大阪市住之江区 | コスモタワー |
この日は京都南部や大阪北東部、淀川の流れはクリアな見え方でしたが、大阪の高層ビル群はややぼやけた見え方。
もっとも、久々に雲山峰など紀泉アルプスの稜線まで見えていましたので、贅沢を言ってはいけませんね。
昨日、2015年9月14日は別の京都の山の上から他の方と大阪方面を眺めましたが、午後は高層ビル群や遠くの和泉山脈の稜線がきわめて明瞭に見えていました。
あいにく、日没時には遠くが見えにくくなってしまいましたが、美しいグラデーションを描く夕焼けを楽しむことができ、よい息抜きに。
…なにやら息を抜いた話ばかりですね。
大文字山から友ヶ島、コスモタワー、点滅する天保山大橋などを遠望する。
撮影地点からコウノ巣山(沖ノ島)(和歌山県和歌山市)まで110.3km。
京都の北東部に所在する大文字山から、遠く離れた梅田スカイビル、大阪湾、大阪港方面を撮影した、当ウェブサイトではおなじみとも言える構図です。
過去の記事で点滅する(点灯した)此花大橋の主塔の写真を掲載していますが、点滅する(点灯した)天保山大橋の主塔の写真は掲載していない……、ような気がするので、タイミングを計って撮影しておきました。
右手前で目立つのはNTTドコモ京都ビルとNTTコミュニケーションズ京都南ビル(赤白の塔)。
紀淡海峡に浮かぶ友ヶ島や、島最高峰のコウノ巣山の見え方は曖昧なもので、この日の気象条件では肉眼での確認は困難でした。
此花大橋の向こう、遥か彼方、ごくごくうっすら四国らしき影も写っていますが、見えた、撮影したと声高らかに申し上げるほどのものではありません。
ただ、此花大橋の主塔や阪神高速は分かりやすく写っています。
関電ビルディングと中之島フェスティバルタワーの間には工事用のクレーンが写っています。
いずれ、中之島フェスティバルタワーの西館(ウエスト)の姿も大文字山から確認できるでしょう。
追記しておきますと、私が忘れていただけで、過去の記事でも点滅する(点灯した)天保山大橋の主塔の写真を掲載していました。
確認してから記事を書けばよかったですね……。
上の写真のみ、2009年(平成21年)9月に大文字山で撮影した写真です。
残念ながら、この写真に写るクサギの木は翌年に失われてしまいました。
多くのクロアゲハやモンキアゲハ、稀にナガサキアゲハが集う木だっただけに惜しいかぎりです。
大文字山の山中には他にもクサギの木がありますが、クサギの花期は個体差が大きいようで、すでに今年は花を散らした個体ばかりに。
大文字山(地理院 標準地図)
「大文字山(ダイモンジヤマ)(だいもんじやま)」標高465.3m(465.4mから改定)(三等三角点「鹿ケ谷」)
京都府京都市左京区(山体は山科区に跨る)
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