大文字山 京都から和歌山の紀泉アルプス雲山峰や友ヶ島を遠望

2013年(平成25年)5月、この日は夕方から大文字山へトワイライトハイキング。
ただでさえ出遅れ気味でしたが、平地でも風が強く吹いており、気温も低く、薄着だと大文字山の火床では凍えそうだと判断。
慌てて防寒着を取りに戻ったため、火床に着いたのは日没前となってしまいました。

夕方から曇りがちの空となったこの日の京都。
夕暮れ時の空には薄明光線(レンブラント光線)がはっきりと見えていました。

愛宕山に下りる「天使の梯子」を大文字山から望む 2013年5月
雲の合間から薄明光線、俗に言う「天使の梯子」が愛宕山に下りています。
これは空気が澄んだ日に起きやすい現象、遠望も期待できそうです。

大阪方面に目を向けてみると、ハルカスさんはもちろん、和泉山脈、紀泉アルプス方面も条件よく見えていました。

大文字山の火床から「あべのハルカス」、紀泉アルプスを望む 京都市 2013年5月
大文字山の火床から紀泉アルプスの山々、あべのハルカスを遠望する。
撮影地点から「あべのハルカス」(大阪市阿倍野区)まで49.5km。
紀泉アルプス最高峰の雲山峰(和歌山県和歌山市)まで95.5km。

部分開業の日が近付く「あべのハルカス」の姿もいつになくくっきり。
俎石山のすぐ左手に見えている目立つピークは大福山ですが、山の上に飛行機らしき影が写っているため、山名は示していません。

大文字山の火床から大阪のビル街、コスモタワーを望む 2013年5月
大文字山の火床からコスモタワー、大阪のビル街を望む。
撮影地点から大阪府咲洲庁舎(コスモタワー)(大阪市住之江区)まで55.6km。

コスモタワーの左に梅田スカイビル、そのさらに左には先日開業したグランフロント大阪のビル群が写っています。

火床から和泉山脈、紀泉アルプスが条件よく見える日は、山頂(三角点)まで登れば大峰山脈や大阪湾まで遠望できる可能性があります。
このまま火床に残り、夕日を撮影するか、急ぎ山頂へ向かい、より高い位置から遠くまで見晴らすか……。
少し迷いましたが、けっきょく、山頂を目指すことに。

登頂する頃にはすでに日没の時を過ぎていましたが、暗くなり始めた空の下、まだ遠くまで見え続けていました。

大文字山の山頂(三角点)から「あべのハルカス」を望む 2013年5月
日没後、大文字山の山頂(三角点)から大阪の「あべのハルカス」を望む。
撮影地点から和泉飯盛山(泉南飯盛山)(大阪府泉南郡岬町)まで98.7km。
あべのハルカス(大阪市阿倍野区)まで49.6km。

過去の記事でも申し上げていますが、火床からと山頂からでは、あべのハルカスと雲山峰の位置関係や見掛け上の高さなどが微妙に異なります。
わずかながら距離も火床の中心のほうが近くなります。

大文字山の山頂(三角点)から紀淡海峡に浮かぶ友ヶ島を望む 2013年5月
日没後、大文字山から紀淡海峡に浮かぶ友ヶ島を望む。
撮影地点から友ヶ島(沖ノ島)のコウノ巣山(和歌山県和歌山市)まで110.3km。
大阪府咲洲庁舎(コスモタワー)(大阪市住之江区)まで55.8km。

こちらも右上に飛行機らしき影が……。この時間帯ならではですね。
火床からと同様、コスモタワーの左に梅田スカイビルやグランフロント大阪が写っています。

天王山の右遠方には淡路島(南部の諭鶴羽山地の山々)がぼんやり見えていましたが、日没後ということもあり、あまりにも曖昧。
この日はそちらを単体で撮影した写真はありません。また別の機会に。

整理の都合で記事を分けます。

大文字山から京都南部、大阪方面の夜景を望む 2013年5月

大文字山ナイトハイク 京都や大阪の夜景を一望 空気が澄んだ夜

2013.05.13

続きは上の記事に。

関連記事 2013年5月 トワイライトハイク 大文字山から夕景を

大文字山(地理院 標準地図)

クリック(タップ)で「大文字山」周辺の地図を表示
「大文字山(ダイモンジヤマ)(だいもんじやま)」
標高465.4m(→465.3m)(三等三角点「鹿ケ谷」)
京都府京都市左京区(山体は山科区に跨る)

ABOUTこの記事をかいた人

Maro@きょうのまなざし

京都市出身、京都市在住。山で寝転がりながら本を読むか妄想に耽る日々。風景、遠望、夕日、夜景などの写真を交えつつ、大文字山など近畿周辺(関西周辺)の山からの山岳展望・山座同定の話、ハイキングや夜間登山の話、山野草や花、野鳥の話、京都の桜や桃の話、歴史や文化、地理や地図、地誌や郷土史、神社仏閣の話などを語っています。リンク自由。山行記録はごく一部だけ公開!