神戸の摩耶山から大阪の高層ビル群や生駒山、大阪城を遠望

2014年（平成26年）9月の話。この日は六甲山系の摩耶山を登りました。
9月半ばとしては遠くまで見えやすい日で、気象条件は申し分なく。
屈指の展望を誇る掬星台からは、大阪湾から大阪平野にかけて明瞭に一望でき、遠く高見山地の山々や「あべのハルカス」、舞洲なども撮影できました。

摩耶山 掬星台からハルカスを遠望 八州嶺 トワイライトハイク

2014.10.23

摩耶山から大阪港の周辺を眺望した話は前回の記事に。

高見山地や「あべのハルカス」から視点を少しずつ左に動かしてみると……。

摩耶山「掬星台」の展望・眺望 神戸市灘区

室生山地を遠望

摩耶山の掬星台から室生山地（室生火山群）の山々、あべのハルカス、淀川河口、大阪港周辺を望む。

曽爾高原やその周辺峰から、（もちろん、六甲から道路は見えませんが、）国道369号を挟み、三峰山など高見山地の連なりと対峙しています。
「あべのハルカス」以外にも、高安山との間にはクロスタワー大阪ベイやORC200など弁天町周辺の高層ビルも写っており、その左後方には大阪ドーム（京セラドーム大阪）もわずかに写っていますが、場所が分かりにくいです。
また、淀川河口の海上部、阪神高速5号湾岸線なども日陰に入っており、こちらもやや分かりにくいです。

念のために申し上げておきますが、本記事における「距離」は撮影地点（掬星台の立脚点をGPS測位）からの直線距離であり、摩耶山の山頂からの距離ではありません。

大阪都心部のビル街を一望

摩耶山から生駒山、大阪都心部のビル街、西宮大橋を望む。

手前で目立つ赤い橋は西宮大橋、右下隅のアーチ橋（ニールセンローゼ橋）は西宮港大橋（阪神高速5号湾岸線）です。
個別に名称を示しているときりがないため、他の高層ビル群は控えておきます。
大雑把に申し上げて、生駒山の「右下」に京橋や中之島方面、「左下」には主に梅田方面のビル群が写っていますが、後方にOAPタワーも見えています。
少し探せば、OBPならTWIN21あたりはすぐに見付かるでしょう。

関電ビルディングの陰となり、北半分が隠れていますが、大阪城の天守閣（復興天守）が写っています。
「掬星台から大阪城が見えるなんて信じられない、そんな話は聞いたことがない」と思われる方は、ご自身で地図上に線を引くなどして調べたうえで、現地から双眼鏡などを利用してご確認ください。
掬星台と大阪城を結ぶ線は、（地下ですが、）ちょうど、淀屋橋駅、北浜駅、天満橋駅の上を通過します。
これは話の種としては面白い。

ビルの合間に大阪城が……

摩耶山から京橋、OBP、中之島周辺のビル群、大阪城天守閣を遠望する。

参考程度にやや大きめにリサイズ、トリミングした写真も掲載しておきます。
大阪城の左手前で関電ビルディングが遮っており、全景は望めません。
あくまでも一部を見通せるのみです。

青山高原を遠望

摩耶山から布引山地は青山高原ウインドファーム、生駒山地は河内飯盛山を望む。

おなじみ青山高原の風力発電、笠取山のレーダサイトを遠望。
摩耶山から見て笠取山はほぼ真東にあたります。
交野山からだと50km程度の距離にすぎない青山高原も、六甲山側からだと100kmもの距離があり、これほど好条件の日であっても、風車群もはっきりとは確認できません。

手前でなだらかに横たわっている山稜は、生駒山地でも北部寄りの山域、とくに河内飯盛山のあたりですが、山頂の特定が難しいです。
そのため、代わりに「むろいけ園地」の裏山にあたる清滝山（眼鏡山）を示しておきます。
知名度が高いとは言い難い山ですが、固有の山名を持つ山としては四條畷市の最高峰 ^[1]で、遠くからでもよく目立ちます。
清滝山の周辺からは「あべのハルカス」も遠望できますが、大阪平野方面に対する展望の観点においては河内飯盛山に及びません。
地形図などでは無名峰の扱いもやむを得ないでしょう。

整理の都合で記事を分けます。

六甲山系 神戸 摩耶山から鈴鹿山脈や大台ヶ原、太陽の塔を遠望

2014.11.01

続きは上の記事に。

関連記事 2014年9月 摩耶山 掬星台の風景

すべて同日の山行記録です。併せてご覧ください。

• 摩耶山 掬星台からハルカスを遠望 八州嶺 トワイライトハイク
• 神戸の摩耶山から大阪の高層ビル群や生駒山、大阪城を遠望
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• 摩耶山 掬星台の展望 関西国際空港と神戸空港の夜景を一望
• 摩耶山から神戸港の先に友ヶ島、紀淡海峡、伊島、四国を遠望
• 摩耶山 掬星台から四国、淡路島、大阪湾、神戸、六甲の夜景を

摩耶山（地理院 標準地図）

脚注

1. 最高峰ですが、最高標高地点ではありません。四條畷市の最高標高地点は生駒山麓公園の西、生駒市との府県境にあたる地点。[↩]