彩都なないろ公園の景色生駒山や高見山を遠望展望広場

2015年（平成27年）10月の話。
この日は久々に大阪府茨木市と箕面市に跨る彩都（国際文化公園都市）へ。
北摂の高台に開かれた「彩都なないろ公園」の展望広場から、遠く奈良の大峰山や和歌山の高野山まで見晴らすことができ、ちょうど、展望台まで上っていらっしゃった地元の方とお話に興じました。

彩都なないろ公園から山上ヶ岳、稲村ヶ岳を遠望北摂から奈良の大峯を 2015年10月

彩都なないろ公園大峰山脈、高野山、彩都中部クレーンを遠望

2015.11.27

今回はその続きです。

過去の記事で、箕面市の「彩都なないろ公園」から大阪府、奈良県、和歌山県、兵庫県、京都府、滋賀県（ごく一部）を撮影した写真を掲載していますが、残る三重県だけ掲載していないのも手落ちと感じます。
せっかくなので、自身の息抜きがてら、台高山脈や高見山地の写真も。

前回までの記事で写真を掲載した大峰山脈から左（北）に目を向けると、生駒市と東大阪市の境にそびえる生駒山の姿がとくによく目立ちます。
彩都なないろ公園の展望台から生駒山の左奥に台高山脈の山々が見えますが、その生駒山に遮られるため、大台ヶ原の周辺は見えません。
高見山から桧塚奥峰、明神平にかけて、いわゆる北部台高や、その周辺峰のみが見えます。

夕暮れ時の生駒山を「彩都なないろ公園」の展望台から遠望する。

生駒山の左奥にうっすら山影が見えていますが、この稜線が台高山脈の一部です。
とくに、薊岳の周辺（薊岳の南西）が見えています。

視点を左へ。

「彩都なないろ公園」から北部台高縦走路周辺の山々を遠望する。

主な山	距離	標高	山頂所在地
薊岳	75.1km	1406m	奈良県吉野郡東吉野村奈良県吉野郡川上村
ジョウブツ山（両佛山）（天狗の俎石）	74.2km	1308.0m	奈良県吉野郡川上村奈良県吉野郡東吉野村

生駒山地北部の連なりの向こうに、高見山や桧塚奥峰、薊岳といった山々が見えています。
北部台高縦走路の主稜線、（高見峠～）ハンシ山～伊勢辻山～赤ゾレ山（～水無山）といった山々は、より後方に所在し、かつ標高が高い桧塚や水無山の手前に重なるため、その連なりを確認するのは困難です。

ジョウブツ山は三角点峰と西峰（最高峰）の二仏から成る双耳峰で、いちおう上の写真でも分かりますが、一般的に山頂と見なされている三角点峰のみ示しておきます。

北摂箕面の「彩都なないろ公園」から三重・奈良の高見山、明神平の周辺峰を遠望する。

主な山	距離	標高	山頂所在地	備考
高見山	71.3km	1248.4m	奈良県吉野郡東吉野村三重県松阪市	高見山地最高峰
桧塚	78.0km	1402.2m	三重県松阪市
桧塚奥峰	77.8km	1422m	三重県松阪市	標高の値は 10mDEMによる
国見山	75.2km	1418.9m	奈良県吉野郡東吉野村三重県松阪市
水無山	75.9km	1431m	三重県松阪市奈良県吉野郡東吉野村	標高の値は 10mDEMによる
明神岳（穂高明神）	76.9km	1432m	三重県松阪市奈良県吉野郡川上村

清滝山（眼鏡山）	20.0km	361.2m	大阪府四條畷市	点名「目賀根」

今年の2月、滋賀・京都の府県境に所在する音羽山から明神平の周辺峰を撮影しましたが、音羽山から望むより、北摂から望むほうがやや遠くなります。

音羽山の夜景と夕景台高山脈や大峰山脈を遠望京都・大津

2015.07.18

当然ですが、北摂山系より西に所在する六甲山系の山々から望むほうが、より遠くなります。
夜景の名所として知られる摩耶山の掬星台からであれば、「あべのハルカス」と高見山や三峰山を同じ構図に収めて撮影できます。

手前に生駒山地北部の連なりが見えていますが、とくに有名な河内飯盛山の山頂（ピーク）が分かりにくいため、恒例、どこからでも目立つ清滝山（眼鏡山）の場所を示しておきます。
清滝山（眼鏡山）は「むろいけ園地」の裏山で、その手前に見える平野部は四條畷の周辺、その左が東寝屋川の周辺です。

視点を左へ。

「彩都なないろ公園」から三峰山、「大和富士」額井岳、交野の星田妙見山を遠望する。

主な山	距離	標高	山頂所在地	備考
三峰山	78.3km	1235.2m	三重県松阪市三重県津市奈良県宇陀郡御杖村
国見山	65.5km	1016m	奈良県宇陀郡曽爾村奈良県宇陀市
住塚山	65.4km	1009.2m	奈良県宇陀郡曽爾村奈良県宇陀市
高峰山	44.3km	632.2m	奈良県天理市（奈良県奈良市）
額井岳	53.5km	812.3m	奈良県宇陀市奈良県奈良市	大和富士
貝ヶ平山	51.8km	821.7m	奈良県桜井市奈良県奈良市奈良県宇陀市

妙見山（三宅山）	18.9km	143.5m	大阪府交野市	星田妙見宮

おおむね南東を向いて撮影しています。
さすがに郷土富士（ふるさと富士）だけあって、「大和富士」額井岳は秀麗な山容を誇ります。

遠くに三峰山の山頂付近が見えていますが、手前に所在する国見山と重なっており、（地球が丸いため、）視覚的には高さも同等に見える影響で、個別のピークとして認識するのは困難でしょう。
奈良県（や、その外縁周辺）には「国見山」や、それに類する山名を称する山が多数所在します。
以前、奈良市出身の方と、大和国（や、その外縁周辺）には「国見山」が何座あるのか、といったお話をしました。
それほど見晴らしが良く広い展望を誇る山が多い（多かった）のでしょう。
上の写真に写る国見山は、南の住塚山と併せて語られることが多い、室生山地（室生火山群）の国見山です。

写真の左端付近、交野市妙見の高台の住宅地や、星田妙見宮（小松神社さん）の妙見山が見えています。
「星のブランコ」で知られる「ほしだ園地」はもちろん、妙見山（星田妙見宮）も好展望地として知られていますが、たしかに、こうやって北摂側から眺めてみても、このあたりの高台は見晴らしが良さそうだと感じます。
ただし、妙見山や「ほしだ園地」から「あべのハルカス」は見えません。

妙見山の右手前に見えている建築物は寝屋川の高層マンション（ザ・香里園レジデンス、ロイヤルメドゥ香里園タワー）です。
見切れていますが、上の写真の構図の左には交野山が連なっており、さらに左の遠方には京都府南部の山々まで遠望できます。

整理の都合で記事を分けます。