大阪府茨木市と箕面市に跨る国際文化公園都市、通称「彩都」。
2015年(平成27年)3月7日、彩都でも箕面側にあたる高台にオープンした「彩都なないろ公園」の展望広場からは大阪平野の景色を広く一望できます。
私は3月の開業直後に「彩都なないろ公園」を訪れ、丘上に開かれた展望台からの眺望を楽しみましたが、その際、近くに見える基地局の正体が気になり、4月にも彩都の西部地区を再訪しました。
基地局の話は上の記事に。この話が後に彩都トンネルの話に繋がります。
今回の記事では4月の再訪時に「彩都なないろ公園」から撮影した夜景の写真を何枚か掲載しておきます。
彩都は大阪府の地域区分としては北摂にあたり、大阪モノレールの彩都西駅などは茨木市側ですが、彩都なないろ公園は箕面市側です。
目次
彩都なないろ公園 展望広場の夜景
大阪平野を一望
「彩都なないろ公園」の展望台から大阪の夜景を一望する。
広角で撮影した写真では分かりにくいでしょうが、「あべのハルカス」と指し示している地点のすぐ右が梅田方面、すぐ左が京橋方面。
やや右で飛び抜けている高層建築物がザ・千里タワーです。
照明や航空障害灯が点く夜間であれば、肉眼でもハルカスさんを見付けるのは容易ですから、現地を訪れる機会がある方は上の写真を参考に探してみてください。
追記しておきますと、(随分先の話ですが、)シエリアタワー千里中央が2019年(平成31年)に竣工すれば、ザ・千里タワーの高さを上回るタワーマンションとして、より目立つようになるでしょう。
さらに追記しておきますと、2018年(平成30年)の春にはシエリアタワー千里中央がザ・千里タワーの高さを超えました。
シエリアタワー千里中央の地上高は公称184.9mで、ザ・千里タワーの地上高164.2mより目視でも明確に高く感じます。
ただし、両者の建設地点の標高(海抜)が同じでは無い点に留意。
シエリアタワー千里中央は2019年2月に竣工予定。
大阪の高層ビル群、あべのハルカス
「彩都なないろ公園」の展望台から大阪の高層ビル群の夜景を望む。
あべのハルカス、「HEP HIVE」の赤い観覧車、梅田スカイビルなど。
おおむね南向きの遠景、夜景。
中之島フェスティバルタワーなども写っていますが、手前にあたる梅田のビル街と重なるため、やや分かりにくいです。
天保山大観覧車、コスモタワー
「彩都なないろ公園」の展望台から大阪港、大阪湾方面の夜景を望む。
コスモタワー、天保山大観覧車、りんくうゲートタワービル(→SiSりんくうタワー)、大観覧車「りんくうの星」など。
主な建築物 | 距離 | (地上高) | 所在地 | 備考 |
---|---|---|---|---|
天保山大観覧車 | 23.7km | (112.5m) | 大阪府大阪市港区 | |
大阪府咲洲庁舎 | 26.1km | (256m) | 大阪府大阪市住之江区 | コスモタワー |
りんくうゲートタワービル (→SiSりんくうタワー) | 53.3km | (256.1m) | 大阪府泉佐野市 |
大阪国際空港(伊丹空港)へ着陸する飛行機の光跡(軌跡)も写っています。
日中は確認が困難な「りんくうゲートタウン」の大観覧車「りんくうの星」も、夜間にライトアップされれば撮影できる距離。
天保山の観覧車は今年4月8日よりライトアップの演出が凝ったものとなっています。
たまたまですが、私はリニューアルの少し後に訪れており、七色な公園からカラフルな観覧車を撮影できました。
上の写真に写っているのは新しいライトアップのパターンの一例です。
《開業25周年記念》天保山大観覧車、世界初手法のライトアップリニューアル!夜空に直径100mの光のアートが登場!:トピックス|海遊館
天保山大観覧車は、平成27年4月8日(水)より、LED照明による間接光と直接光を組み合わせ、観覧車としては世界初となるライトアップ演出”大観覧車・光のアート”を開始します。
http://www.kaiyukan.com/topics/2015/04/topic_001537.html(リンク切れ)
梅田の観覧車、天保山の観覧車、りんくうの観覧車と、これで3ヶ所の観覧車のライトアップが揃い踏み。
今後、建設が予定される万博記念公園「EXPOCITY(エキスポシティ)」の大観覧車が完成、開業すれば、そちらも見える可能性が高いでしょう。
正式名称「REDHORSE OSAKA WHEEL(レッドホース オオサカ ホイール)」は日本一高い観覧車となる見込みです。
現状、当地から見通せる、夜間にライトアップされる観覧車のうち、残る枚方の観覧車はライトアップ(イルミネーション)される時期が不定期なので……。
追加の夜景動画集
後に再訪した際に撮影した動画を追加で掲載しておきます。
大阪の夜景と大観覧車オオサカホイール
守口市花火大会と大観覧車オオサカホイールのライトアップを彩都なないろ公園から動画で撮影。
広角気味に撮影しているので分かりにくいですが、左に観覧車と花火、右奥にハルカスさん(と飛行機の光跡)が写っています。
花火の場所は連発となる後半ほど分かりやすいでしょうか。2016年8月。約1分50秒。音声無し。
当日の話は上の記事に。
なないろ公園だけではなく、彩都西部地区の他の夜景スポットから撮影した写真や動画も掲載しています。
枚方の打ち上げ花火
枚方市・淀川河川公園のサプライズ打ち上げ花火フィナーレ部分を彩都なないろ公園から動画で撮影。
2016年8月。約2分。音声無し。
当日の話は上の記事に。
天保山大観覧車のライトアップ
天保山大観覧車の「光のアート」ライトアップパターンを彩都なないろ公園から動画で撮影。
後半には大阪国際空港(伊丹空港)に着陸する飛行機も写っています。
2015年10月。約3分。音声無し。
当日の話は上の記事に。
前回までの補足
前回までの補足として、日中に撮影した写真も。
通天閣は見える?
「彩都なないろ公園」の展望台から「あべのハルカス」、「The Kitahama」を遠望する。
主な山、建築物 | 距離 | 標高 (地上高) | 山頂所在地 | 備考 |
---|---|---|---|---|
神野山 | 56.4km | 869m | 大阪府河内長野市 (和歌山県伊都郡かつらぎ町) | |
あべのハルカス | 23.7km | (300m) | 大阪府大阪市阿倍野区 | |
The Kitahama | 18.9km | (209.4m) | 大阪府大阪市中央区 | 北浜タワー |
淀川に架かるアーチ橋、有名な長柄橋(ながらばし)も写っていますね。
私は「『彩都なないろ公園』の展望台から通天閣は見えない」と考えていますが、見通せるのではないかと考える方のため、検証用に上の写真を掲載しておきます。
興味が湧いた方は、地図上に線を引いてみたり、現地で確認なさってください。
あくまでも私は見えないと考えているだけですので、もし、見えると考える方がいらっしゃるのであれば、その根拠などをご教示いただければ、私の好奇心や探究心も満たされるでしょう。
余談ながら、「彩都なないろ公園」の展望台からハルカスさんまでの距離と、交野山の観音岩からハルカスさんまでの距離は同等です。
つまり、なないろ公園、ハルカス、観音岩の3点を繋ぐ線を地図上に引けば、おおむね二等辺三角形が描けます。
半年後、「彩都なないろ公園」を再訪し、あべのハルカスと和泉山脈の奥に僅かに見える紀伊田辺の山を撮影しました。
彩都からハルカスさんを撮影した写真としては決定打と言えるでしょう。
京都、滋賀 方面
「彩都なないろ公園」から東向きの展望。彩都の造成風景と桜。
遠くに宇治田原の大峰山、京都南部、滋賀信楽方面。
主な山 | 距離 | 標高 | 山頂所在地 | 備考 |
---|---|---|---|---|
コウモリヶ岳 最高峰 | 44.4km | 620m | 滋賀県甲賀市 | 三角点峰は616.4m 標高の値は10mDEMによる |
大峰山 | 31.6km | 506.3m | 京都府綴喜郡宇治田原町 | 最高点は約510m |
荒木山 | 31.4km | 472m | 京都府綴喜郡宇治田原町 |
南東向き、南向き、南西向きの写真は掲載しましたが、東向きにあたる京都南部方面も1枚だけ。
大峰山の右の小ピークには宇治大峰山無線中継所(ドコモ関西)が写っています。
これより右には鷲峰山が、さらに右には交野山が見えます。
コウモリヶ岳は信楽の山で、地形図ではこのあたり 。
「彩都なないろ公園」から見て、大阪平野を囲む金剛山地、和泉山脈の主だった山より、大阪府とは接していない(間に京都府を跨いだ)信楽高原のほうが(直線距離では)近いのは意外に思われるかもしれません。
阿武山に遮られるため、これより左(東北東)の遠方は見える地点が限られます。
「彩都なないろ公園」にまつわる話はこれで終わりですが、彩都西部地区の他の展望地にも興味が湧いた方は上の記事もどうぞ。
追記
夜間の使用禁止について
私が訪れた2015年4月は立ち入りも自由で、他に誰もいらっしゃらず貸し切り状態したが、2015年6月より、彩都なないろ公園は「夜20時~朝6時 利用を制限します」 とのこと。
ご注意ください。
補足。
しつこく2015年10月にも彩都を再訪し、夜間の制限について地元の方々からお話を伺いました。
「臨時駐車場は18時で使えなくなるが、その後も路上駐車で公園を訪れる人が後を絶たない」と困り顔でおっしゃっていました。
日が暮れるのが早い季節、つまり、秋や冬であれば、20時までに訪れ、綺麗な夜景を楽しむこともできるでしょう。
2015年10月に再訪した日の話は上の記事に。
さらに追記。
2016年(平成28年)8月にも訪れましたが、「彩都なないろ公園は夜間立入禁止」と大きく描かれた垂れ幕が目立っていました。
相変わらず暴走行為や迷惑行為が見受けられるとのこと。
さらにさらに追記。
秋になり、日が暮れるのが早くなったからでしょうか、19時以降、立入禁止となりました。
書きにくいですが、置き引きや、さらに深刻な事件など、具体的な「トラブル」の事例も私まで伝わっています。
とくに路上駐車は無用なトラブルの元ですので止めましょう。
初日の出について
「彩都なないろ公園」の展望台から見て、元旦のご来光は交野山のやや右(南)あたりから昇る見込みです。
初日の出の時刻は7時7分頃 で、山の上に雲が多ければ、見掛け上の初日の出の時刻は遅くなります。
どこに朝日が出るか分かりにくいでしょうが、展望台から彩都西駅の方角を向き、よく目立つ生駒山より少し距離を置いて左(北)のあたりを眺めていれば、そのうち姿を現すでしょう。
この件でも追記しておきますが、近くの橋の上や、あるいは公園の付近から日の出を眺める方々が多数いらっしゃるようです。
新年早々、他の方々に迷惑をかけるような振る舞いは止めましょう。
彩都にツキノワグマ(熊)
2017年(平成29年)9月13日、彩都でツキノワグマが目撃されました。
大阪でツキノワグマ目撃 付近に住宅街、小学校や大学も:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASK9F6Q3SK9FPTIL013.html
朝日新聞さんの記事によると、目撃されたのは「大阪モノレール彩都西駅の南西約400メートル」地点とのこと。
記事の図を見るかぎりでは、茨木市との市境、川合裏川の水路沿いですね。
以前より高槻や豊能では野生の熊が目撃されていましたが、どうやら茨木を経て箕面まで南下西進しているようです。
関連記事 2015年4月 箕面市 彩都西部地区
すべて同時期の記録です。併せてご覧ください。
- 彩都なないろ公園の夜景 展望台から大阪の夜景を一望 箕面
- 彩都西 川合裏川 せせらぎ橋の展望 太陽の塔、大阪城を遠望
彩都なないろ公園 展望台(OpenStreetMap日本)
「彩都なないろ公園 展望台」標高約210m
大阪府箕面市
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