雨宝院さんの観音桜や歓喜桜の開花状況については、下の記事に追記していますが、撮影した写真も少しだけ。
いずれも昨日、つまり2015年(平成27年)4月5日の閉門前、雨上がりの雨宝院さんで撮影した写真です。
写真を撮影した時点では雨は止んでいましたが、その後、すぐにぽつぽつ降ってきました。
雨上がり、「西陣聖天宮」雨宝院さんの「歓喜桜」。
全体としては五分咲き以上でしたが、低い枝に限れば八分咲き以上で見頃。
写真の後方に見えるピンク色(紅色)は八重紅枝垂、黄色はヤマブキ(山吹)です。
雨宝院さんの八重紅枝垂と本堂(歓喜天堂)。
つぼみも少し残していますが、全体としては八分咲き以上で満開。
昨日の日中は激しく雨が降ったものの、観音桜や歓喜桜への影響は少なく、八重紅枝垂をわずかに散らした程度。
西陣界隈のソメイヨシノは散りが進み、風が吹くたび桜吹雪が舞っていました。
以下は4月2日の話。
午後から京都東山は熊野若王子神社さんの桜花苑へ。
哲学の道の南端付近、大文字山ハイカーさんらにとってはおなじみ、若王子さんの裏山にあたるお花見スポットです。
展望地と呼べるほど見晴らしが良いわけではありませんが、遠くの山並みを眺めることもでき、私にとっては憩いの広場となっています。
陽光桜が咲く熊野若王子神社さんの桜花苑から京都西山(老ノ坂山地)の山々を望む。
中央やや右寄りにポンポン山、右端付近で目立つのが小塩山。
熊野若王子神社さんから見ると裏山(若王子山、南禅寺山)の山上、大文字山から見ると山腹にあたる高台には、多くのサクラ、品種としてはヨウコウ(陽光)などが植えられています。
観光客さんはもちろん、大文字山ハイキングがてらに訪れる方も増えつつあり、時間帯によってはのんびり過ごせる休憩適地ではなくなりましたが、それでも哲学の道界隈の混雑と比べれば快適なものです。
薄紅のピンク色が鮮やかなヨウコウ(陽光)のお花。
ヨウコウの花期は短く、すでに散りが進んでいましたが、2日の時点ではまだまだ見頃。
昨年は夕日と「陽光」の構図で写真を撮影しましたが、今年は高い日差しを受ける「陽光」を楽しみました。
その名前にふさわしく、太陽の光を浴びて輝くサクラです。
(以下の文章は昨年の記事の使い回し)
カンヒザクラ系(ヒカンザクラ系)のサクラであるヨウコウは、その鮮やかな色合い、大輪の花、育てやすさなどから、近年は多くの場所に植えられており、京都市内の街中でも見掛けるようになりましたが、今から10年ほど前、私が初めてこちらで見たときは、京都では珍しいサクラでした。
当初は品種が分からず、若い桜が植樹されていると思う程度でしたが、その後、2006年(平成18年)だったかに桜のカタログでヨウコウのことを知り、桜花苑の桜とよく似ていると気付き、思い切って神社の方にお伺いしてみることに。
すると、やはりヨウコウとのことで、そのことをSNSなどで紹介いたしました。
思えば長く生長を見守っていることになります。
(ここまで使い回し)
ヨウコウとヤマザクラが咲く熊野若王子神社さんの「桜花苑」から愛宕山を望む。
上空は晴れていましたが、西の低い空は雲が増えつつあり、この後、すっかり曇ってしまいました。
桜花苑から大文字山を登ることもできますが、この日は夕方から別の山を登る予定があるので諦めます。
ちょっとした散歩でした。
熊野若王子神社さんのシダレザクラ(枝垂桜)。
熊野神社さん、新熊野神社さんと並び、「京都三熊野」の一社です。
おまけ。
夕暮れ時、Aさんを案内して京都北山でも近場の山へ。
お目当てはもちろん……、
小規模な群生地に到着したのは18時前。
山中はすでに薄暗く、写真は数枚しか撮影していません。
もちろん、紫色のお花も大半が閉じていましたが、今年も20株以上は咲いていました。
Aさんがミヤコアオイの開花株を見付けていらっしゃいましたが、私は撮影していません。
カタクリ、ミヤコアオイ(カンアオイ)、ギフチョウはセットのようなものですが、この山や近隣の山ではミヤコアオイが出る数が年によって異常なほどまちまちです。
数年前、爆発的に広がったと思いきや、その翌年には極端に数を減らした、などなど。
残念ながら、この山からギフチョウは姿を消したものと考えられますが、カタクリやニリンソウなどの株数は増加傾向にあり、さまざまな点で観察欲を刺激される里山です。
熊野若王子神社 桜花苑(OpenStreetMap日本)
「熊野若王子神社 桜花苑」京都府京都市左京区若王子町 付近
「雨宝院(西陣聖天宮)」
京都府京都市上京区聖天町 付近
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