この日は夕方から熊野若王子神社さんの「桜花苑」へ。
京都東山・大文字山を歩くハイカーさんらにとってはおなじみ、桜の広場です。
熊野若王子神社さんの「桜花苑」。満開のヨウコウ(陽光)。
熊野若王子神社さんから見ると裏山(若王子山、南禅寺山)の山上、大文字山から見ると山腹……、若王子の山麓にあたる高台には、多くのサクラ、品種としては「ヨウコウ(陽光)」が植えられており、ひそやかに花見を楽しみたい人はもちろん、小鳥さんが訪れる楽園となっています。
昨年は観光シーズンの大渋滞に巻き込まれ、市内の東西の移動すらままならず、けっきょく、見頃の時期には哲学の道界隈に近付くことすらできず、残念な思いをしましたが、今年は満開のヨウコウを楽しむことができました。
カンヒザクラ系(ヒカンザクラ系)のサクラであるヨウコウは、その鮮やかな色合い、大輪の花、育てやすさなどから、近年は多くの場所に植えられており、京都市内の街中でも見掛けるようになりましたが、今から10年ほど前、私が初めてこちらで見たときは、京都では珍しいサクラでした。
当初は品種が分からず、若い桜が植樹されていると思う程度でしたが、その後、2006年(平成18年)だったかに桜のカタログでヨウコウのことを知り、桜花苑の桜とよく似ていると気付き、思い切って神社の方にお伺いしてみることに。
すると、やはりヨウコウとのことで、そのことをSNSなどで紹介いたしました。
思えば長く生長を見守っていることになります。
熊野若王子神社さんの「桜花苑」の展望。陽光桜越しに沈む夕日と愛宕山を望む。
撮影地点から愛宕山(京都市右京区)まで15.6km。
「陽光」の名にふさわしく、西日や夕日に映えるサクラ、また、来年以降もお花見を楽しむことができれば嬉しいです。
哲学の道の南端近く、熊野若王子神社さん。
熊野神社さん、新熊野神社さんと並び、「京都三熊野」の一社です。
シデコブシ(幣辛夷)のお花も咲いていました。
日が差して綺麗です。
以上、2014年(平成26年)4月1日の話。
翌年の桜花苑の様子は上の記事に。
熊野若王子神社 桜花苑(地理院 標準地図)
「熊野若王子神社 桜花苑」京都府京都市左京区若王子町 付近
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