2013年(平成25年)7月の話。
この日は午後遅くから逢坂山(相場山)をハイキング。
より遠くの山々まで見通せるほどではなかったものの、夏場としては条件よく、大阪の「あべのハルカス」も肉眼で明瞭に見えていました。
京都府京都市との府県境近くとはいえ、逢坂山は全域が滋賀県大津市にあたる山であり、いわば、「滋賀(大津)から『あべのハルカス』が見える」証となります。
大津の逢坂山から大阪の「あべのハルカス」を遠望する。
撮影地点から「あべのハルカス」(大阪市阿倍野区)まで48.9km。
俎石山(大阪府阪南市、泉南郡岬町、和歌山県和歌山市)まで95.7km。
この日、朝のうちは大文字山から紀泉アルプスの連なりまで見えていたとのことですが、残念ながら、私が逢坂山を登った午後にはすでに見えにくくなっていました。
参考程度に写真には山名を表示しておきましたが、紀泉の俎石山は肉眼ではほぼ見えていません。
手前の高層マンションではなく、ごくごくうっすら申し訳程度に写っている遠方の稜線です。
逢坂山から「あべのハルカス」と山科盆地を走る東海道新幹線を望む。
「あべのハルカス」は左奥で、新幹線は右手前です。
以前の記事でも同様の構図の写真を掲載しましたが、最近のお気に入りです。
大文字山から「あべのハルカス」までの直線距離(49.6km)と、この撮影地点から「あべのハルカス」までの直線距離(48.9km)はほぼ同等。
続いて、大阪方面の展望地から琵琶湖方面の展望地へ。
逢坂山から伊吹山、金糞岳、琵琶湖、沖島などを望む。
撮影地点から金糞岳(岐阜県揖斐郡揖斐川町、滋賀県長浜市)まで75.5km。
琵琶湖の対岸、遠く湖北方面はこの時期としては好条件でした。
湖の水温が上昇する夏場に金糞岳が浮かび上がるように見えるのは珍しいように思います。
さすがに冬場以外に白山まで見通すのは無理でしょうが……。
逢坂山から伊吹山、琵琶湖、烏丸半島、くさつ夢風車、琵琶湖汽船を望む。
撮影地点から滋賀県最高峰の伊吹山(滋賀県米原市)まで68.7km。
津田山(奥島山)(滋賀県近江八幡市)まで27.6km。
伊吹山や金糞岳だけに限らず、大禿山や虎子山といった伊吹山地に属する他の山々も明瞭に見えていました。
烏丸半島周辺の平野部も鮮やかで、他の季節に見る風景とは異なる緑色の深さです。
空気が澄んだ冬場には、遠く加賀の白山まで見通せます。
逢坂山から三上山、琵琶湖、帰帆北橋、遠くに御池岳など鈴鹿山脈の山々を望む。
撮影地点から「近江富士」三上山(滋賀県野洲市)まで18.1km。
霊仙山、御池岳、雨乞岳など、鈴鹿山脈の高峰の山頂は雲に隠れていました。
おおむね雲に隠れているため、とくに山名は表示していませんが、三上山の後方が藤原岳で、左後方が御池岳、そして右後方が竜ヶ岳。
藤原岳(三重県いなべ市、滋賀県東近江市)まで約58kmといったところでしょうか。
この感じでしたら、雲さえ無ければ色濃く見えていたでしょうね。
頻繁に聞かれるので、こちらに追記しておきますが、帰帆北橋の左(北)に写っている、神殿のような目立つ建造物は宗教団体の施設(天聖真美会 八光神殿 → 岡田茂吉研究所 MOランド)。
少し前までは天聖真美会を称してらっしゃいましたが、いつの間にやら、岡田茂吉研究所に改称なさってました。
逢坂山(相場山)(地理院 標準地図)
「逢坂山(オウサカヤマ)(おうさかやま)」別称として「相場山(ソウバヤマ)(そうばやま)」
標高324.7m(三等三角点「神出」)
滋賀県大津市
最近のコメント