2016年(平成28年)8月17日、船幸祭に伴う瀬田川の打ち上げ花火を観賞するため、滋賀県大津市の音羽山をナイトハイクしました。
他にも同じことを考える方がいらっしゃるかと思いきや、鶴の里・池の里の上の鉄塔展望地にはどなたもいらっしゃいません。
晩夏の夜とはいえ山中は蒸し暑く、急いで駆け登ったこともあり、私としては珍しく汗をかきましたが、危惧していたヤブカなどの虫も出ず、風通しの良い展望地では夕涼みができました。
開始予定時刻の直前になり、地元にお住まいらしき2人組のハイカーさんが登っていらっしゃったので、一緒に花火を眺めることに。
建部大社さんの船幸祭に伴う瀬田川の打ち上げ花火を音羽山から遠望する。
この打ち上げ花火は「近江国一宮」建部大社さんの船幸祭に伴うもので、俗に「瀬田川花火大会」などとも呼ばれています。
国道1号の瀬田川大橋の南、いわゆる「瀬田の唐橋」の付近で打ち上げられますが、建築物に遮られるため、撮影地点からは瀬田川に架かる橋の場所は分かりにくいです。
この展望地については上の記事に詳しく。
京都市山科区と滋賀県大津市に跨がる音羽山でも大津市側にあたり、琵琶湖や湖南方面が開けた好展望地です。
今年2月には冬花火も撮影しています。
当地から滋賀県で開催される多くの花火大会を見通せますが、残念ながら「びわ湖大花火大会」は見えにくいです。
後から登っていらっしゃった方々は、この展望地からの夜景を好んでいらっしゃるようでしたが、打ち上げ花火の類を(この場所から)ご覧になるのは初めてとのこと。
開始前、瀬田川の花火がどこから上がるか尋ねられたので、調子に乗って「あそこから上がりますよ!」と自信満々に申し上げたら、その直後に私が指差したのとは異なる地点から大きな花火が上がって恥ずかしい思いをしました。
私が示したのは石山寺花火大会の打ち上げ地点で、興奮していたのでしょうか、なぜか誤ってしまいました。
その石山の花火大会や野洲川の花火大会は今年は開催されず、年々、寂しくなります。
瀬田川花火大会のフィナーレ部分と瀬田や石山周辺の夜景を音羽山から動画で撮影。
やや分かりにくいですが、左奥に見える光の道は名神高速道路です。
約3分20秒。音声無し。
2年前の2014年(平成26年)8月、別の山の上から他の方と瀬田川の花火を観賞していたら、瀬田川だけではなく、大津港の周辺でもサプライズ的な花火が上がりました。
てっきり、船幸祭の夜に合わせて琵琶湖汽船さん(ミシガンやビアンカ)のクルーズツアーか何かでも花火を打ち上げているのだと考えていましたが、昨年は上がらなかったことを思い出します。
そこで、後から登っていらっしゃった方に「2年前の船幸祭の夜は琵琶湖でも花火が上がりましたが、あれは毎年というわけではないのでしょうか?」とお尋ねしてみたら、「結婚式がある日は花火が上がる」と教えていただきました。
帰宅後、調べてみたら、琵琶湖汽船さんの船上結婚式に合わせて花火が打ち上げられることが分かりました。
おそらく、2014年(平成26年)は運良く、瀬田川の花火と同じ日、同じ時間帯に重なったのでしょう。
おかげ様で2年越しの謎が解明できました。ありがとうございました。
後から登っていらっしゃった方々と、この展望地から眺望する夜景は大津でも屈指の美しさだといった話で盛り上がります。
以前はマイナーな夜景スポットだと考えていましたが、この見晴らしの良さですので、近年は知名度も上がっているのでしょうか。
もう穴場とは言えませんね。
音羽山の夜景。大津、琵琶湖、近江大橋、びわ湖大津プリンスホテルさんなど。
撮影地点から「近江富士」三上山(滋賀県野洲市)まで17.0km。
花火の打ち上げ直前に撮影した音羽山からの夜景。
眼下には大津市でも膳所の周辺、琵琶湖の対岸には草津や守山、野洲方面。
近江大橋や矢橋帰帆島、その遠方に「近江富士」三上山の山影が浮かんでいます。
三上山の右には「甲西富士」菩提寺山も写っていますが、やや分かりにくいでしょうか。
以上、2016年(平成28年)8月17日の話。
…なぜ1ヶ月前の花火の話を今さら記事にしたかと言えば、この時期に烏丸半島で開催される「イナズマロックフェス」の終演後に小規模な花火が打ち上げられるから、というのもあります。
今年は9月17日と18日の2日間です(が、今年も花火が上がるとは限りません)。
三上山から音羽山などを撮影した夜景の写真を上の記事で公開しています。
びわ湖大花火大会で打ち上げられる花火は上の記事で紹介する展望地でも見通せます。
過去に湖南アルプスの笹間ヶ岳から瀬田川の打ち上げ花火を撮影した写真を上の記事で公開しています。
音羽山(地理院 標準地図)
「音羽山(オトワヤマ)(おとわやま)」
標高593.1m(三等三角点「小山」)
京都府京都市山科区、滋賀県大津市
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