大吉山展望台の夜景 兵庫伊丹の花火大会を京都宇治から遠望

2016年(平成28年)8月27日、兵庫県伊丹市で開催された「第36回いたみ花火大会」と大阪府吹田市万博記念公園の大観覧車を合わせて撮影するべく、京都府宇治市の朝日山と仏徳山(大吉山)を登りました。
朝日山観音展望台には先客さんがいらっしゃったこともあり、花火大会の後半は大吉山展望台から撮影しようと移動することに。

宇治の朝日山から吹田の大観覧車越しに伊丹の花火大会を遠望 2016年8月

朝日山観音展望台の夜景 観覧車と花火大会を遠望 京都 宇治

2016.09.07

朝日山観音展望台と花火大会の前半の話は前回の記事に。今回はその続きです。

仏徳山(ぶっとくさん)の中腹に開かれた「大吉山展望台」は見晴らしの良い好展望地として知られます。
昨年は宇治市を舞台としたTVアニメーション『響け!ユーフォニアム』で登場人物がナイトハイクし、当地から夜景を眺めたことでも注目を集めました。
この日は週末ということもあり、他の方がいらっしゃるかと思いきや、意外にもこちらには誰もいらっしゃいません。
遠く遠くで打ち上げられる花火を貸し切りで観賞できそうです。

大吉山展望台・仏徳山の夜景 眼下に宇治橋、遠くに観覧車と花火 京都府宇治市 2016年8月
大吉山展望台の夜景。眼下に宇治橋、遠くに観覧車と花火。京都府宇治市の仏徳山(佛徳山)。
撮影地点からエキスポシティの大観覧車オオサカホイールまで27.2km。

大吉山展望台は主に西から南にかけて開けており、眼下に広がる宇治の景観、遠くは北摂や六甲山、生駒山まで一望できます。
今回は夜に訪れており、遠くの山並みは闇に紛れていますが、よく目を凝らして眺めてみると、写真中央の遠方に八幡の鳩ヶ峰(男山)と京都西山が重なるように見えています。
写真左奥、白い矢印で指しているのが「EXPOCITY(エキスポシティ)」の大観覧車で、その右には赤色の花火が写っていますが、いかにライトアップされているとはいえ、小さくて分かりにくいでしょうか。

大吉山展望台(仏徳山)から京都西山、北摂方面を望む オオサカホイールを遠望 2016年6月

宇治 大吉山ハイク 万博記念公園の大観覧車と太陽の塔を遠望

2016.06.30

大吉山展望台から見える日中の風景は、上の記事に分かりやすい写真を掲載しています。

先に訪れた朝日山観音展望台の標高は約120mで、後で訪れた大吉山展望台の標高は約100m。
山頂の標高は仏徳山(大吉山)のほうが朝日山より高いですが、大吉山展望台は仏徳山の中腹(山肩)に所在しているので、両山の展望台の標高は逆転します。
この程度の標高差であれば、遠くの見え方は大差ないかと思いきや、打ち上げられた花火の全景が見えていた朝日山観音展望台と異なり、大吉山展望台からは花火の下部が僅かに見えにくくなってしまいました。
これは標高が20mほど下がったことに加え、緯度が少し北に動いたことにより、展望台と花火の打ち上げ地点の間に所在する千里中央周辺の丘陵地に遮られやすくなったのもあります。

花火大会のおそらくフィナーレ部分を動画でも。

京都府宇治市の大吉山展望台から兵庫県伊丹市の「第36回いたみ花火大会」の打ち上げ花火と大阪府吹田市の大観覧車「REDHORSE OSAKA WHEEL(レッドホース オオサカ ホイール)」のライトアップを動画で撮影。
約1分40秒。音声無し。

とくに大輪で派手な花火の下部が見切れているのが惜しいですが、伊丹の花火は不思議な模様を描く打ち上げ花火が多く、動画で見るとなかなか面白いです。
この後もしばらく山の上から眺めていましたが、花火が上がる気配がなかったので、ここで諦めて下山しました。
遠くから見ていたかぎりでは「おそらく」フィナーレだと考えられますが、まだ続いた可能性も否定できません。

今年もどちらかと言えば遠くまで見えやすいと感じる夜でしたが、昨年の「いたみ花火大会」は空気が澄んだ好条件の日に開催されました。
昨年は伊丹からさほど離れていない山の上から観賞しましたが、夏としては珍しく、大阪湾を越えて淡路島や友ヶ島の島影まで浮かび上がるように見えていたことを覚えています。
整理する時間がなく、相変わらず放置したままですが、大阪国際空港(伊丹空港)に着陸・離陸する飛行機の光跡と重ねて写真や動画を撮影できたので、機会があれば積み記事を崩したいものです。

第36回いたみ花火大会と大観覧車オオサカホイールを大吉山展望台から遠望
伊丹花火大会と大観覧車オオサカホイールを大吉山展望台から遠望する。
撮影地点から花火の打ち上げ地点まで37.5km前後。

前回の朝日山観音展望台の記事で掲載した写真と異なり、やはり花火の下部が見えにくいです。
昨年の夏は大吉山展望台から宝塚の花火大会を撮影しましたが、大観覧車オオサカホイールは今年7月に開業したばかりですので、観覧車のライトアップと打ち上げ花火を組み合わせた構図は今年からのものです。

京阪宇治駅のホームから京都西山に沈む夕日を望む 『響け!ユーフォニアム』記念ヘッドマーク

宇治の大吉山から遠くの花火大会を ユーフォニアムの思い出

2016.07.28

昨年の夏の話は上の記事に。

来年も宇治周辺の展望地から夏の夜空を彩る花火を撮影できればと思います。

おまけ的な。

大吉山展望台からの宇治の夜景を動画で。約1分。

20秒頃から右手前のJR宇治川橋梁をJR奈良線の電車が通過します。
赤色や緑色の花火や紫色の大観覧車も左奥に小さく写っています。
夜間に観覧車を見付ける目安になれば。

関連記事 2016年8月 宇治の展望台から伊丹の花火を観賞

すべて同日の山行記録です。併せてご覧ください。

仏徳山(地理院 標準地図)

クリック(タップ)で「仏徳山」周辺の地図を表示
「仏徳山(ブットクサン、ブットクヤマ)(ぶっとくさん、ぶっとくやま)」
別称として「大吉山(ダイキチヤマ)(だいきちやま)」
標高131.6m(三等三角点「旭山」)
京都府宇治市

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Maro@きょうのまなざし

京都市出身、京都市在住。山で寝転がりながら本を読むか妄想に耽る日々。風景、遠望、夕日、夜景などの写真を交えつつ、大文字山など近畿周辺(関西周辺)の山からの山岳展望・山座同定の話、ハイキングや夜間登山の話、山野草や花、野鳥の話、京都の桜や桃の話、歴史や文化、地理や地図、地誌や郷土史、神社仏閣の話などを語っています。リンク自由。山行記録はごく一部だけ公開!