2016年(平成28年)4月19日の夜は「きょうと育児の日」に合わせてピンク色とオレンジ色のツートンカラーで京都タワーの塔体がライトアップされる予定です。
先日、4月15日の夜、それに先駆けて試験点灯が行われました。
2色に色分けされたライトアップの試験点灯は、実はこっそりと3月25日の夜にも行われましたが、自身では写真を撮影していません。
ただ、その日は別の面白い(かもしれない)京都タワーや風景を眺望できたので、そのうち記事として残しておきたいと考えています。
今回の試験点灯は19時から10分間。
金曜日の夜であれば伏見桃山城も19時からライトアップされる(と思い込んでいた)ため、うまくいけば船岡山から京都タワーと伏見桃山城が同時に点灯開始する光景を撮影できるのではないかと考えます。
実のところ、私は日時が固定されたイベントや、発生すると分かっている現象の撮影にはさほど興味が無く、どちらかと言えば「偶然」や「一瞬」を撮影したいと考えていますので、試験点灯の撮影も気乗りしなかったものの、思いついたからには船岡山を登るしかありません。
ところが、18時50分過ぎに船岡山を登頂してみると、伏見桃山城はすでにライトアップされていることが遠目にも分かります。
京都タワーは通常のLED白色でライトアップされていました。
目次
船岡山から京都タワーを撮影 4月15日
京都タワーLEDライトアップと伏見桃山城ライトアップを京都市北区の船岡山から遠望。
試験点灯の直前。2016年4月15日18時55分撮影。
どうやら伏見桃山城は19時ではなく、それより早い時間からライトアップされるようで、残念ながら目論見が外れてしまいます。
気を取り直し、京都タワーの試験点灯を見守っていると、19時1分頃から2色のライトアップが始まり、19時12分頃に通常の白色に戻りました。
これなら静止画で十分だと思いながらも、なんとなく動画で撮影しておくことに。
これが正解で、後で動画を見返してみたら、肉眼では気付かなかった意外な発見がありました。
京都タワーのLEDライトアップ。ツートンカラーの試験点灯を動画で。
約1分40秒。2倍速で再生しています。音声は無し。
今回の試験点灯では、京都タワーの塔体の東面がオレンジ色に、西面がピンク色にライトアップされました。
そのため、東方向や西方向から見ても2色に染め分けされているとは分からず、北方向か南方向から確認する必要があります。
京都タワーから見て船岡山は北北西にあたるため、塔体の左1/3がオレンジ色に、右2/3がピンク色に分かれて見えますが、どうやらこれが一定ではないようです。
改めて動画で確認してみると、上の動画では0:02頃にピンク色の部分(西面)が左に広がり、00:38頃にオレンジ色の部分(東面)が右に広がっていることに気付きます。
何度か見返してみましたが、後半、明らかにオレンジ色の部分がピンク色の部分を浸食しています。
京都タワーの塔体照明がLED化される際、「今後は塔体のカラーライトアップのバリエーションや点灯パターンが増える」とのニュースリリースがありましたが、たしかに色の変化に融通が利くようですね。
追記しておきますと、4月18日も試験点灯が行われました。
美しいグラデーションを描きながら次々と色合いが変化する塔体を見るかぎり、天保山大観覧車などのLEDライトアップと同様、ライトアップパターンを容易に変化できるシステムのようです。
追記終わり。
ツートンカラーの京都タワーにちなみ、色の組み合わせが鮮やかな桜の写真も。
千本ゑんま堂の桜 フゲンゾウなど 4月15日
ニソンインフゲンゾウ(二尊院普賢象)。蕾~開花~。
千本ゑんま堂さん(引接寺)の桜。
ニソンインフゲンゾウは菊咲きの桜で、蕾から開花直後にかけては濃い紅色が美しく。
京都市内の平地部で咲く桜としては、とくに遅咲きの品種です。
ニソンインフゲンゾウやツクバネなど菊咲きの桜は、昔はゴールデンウィークの終わり頃まで綺麗なお花を楽しめましたが、近年は開花時期が早まっており、もはやその時期まで残ることはなさそうです。
菊咲きのニソンインフゲンゾウ(二尊院普賢象)。開花~半開~。
千本ゑんま堂さん(引接寺)の桜。
開花が進み、半開以上と言える状態になると、上の写真のような花姿となり、少しずつ紅色が薄れていきます。
これでも全開ではありませんが、私は紅色と白色のグラデーションが美しい時期を好んで観賞しています。
ニソンインフゲンゾウと名前が似ていますが、それとは異なる八重桜です。
「千本ゑんま堂」(千本閻魔堂)は引接寺さんの通称で、船岡山の南南西、あるいは平野神社さんの東北東、千本鞍馬口を下がったあたりに所在します。
フゲンゾウは古くから当地で咲いていた桜として知られており、今が盛りで見頃です。
首途八幡宮の桃 源平枝垂れ 4月15日
紅白の源平枝垂れ桃と「源義経奥州首途之地」碑。首途八幡宮さん。
同じ樹に紅白2色のお花を付ける枝垂桃を「源平枝垂れ桃」と称するのは、もちろん、源氏と平氏の旗色にちなんだものでしょう(源氏の白旗、平家の赤旗)。
首途は「かどで」と読み、源義経が奥州平泉に出立する際、当社で道中の安全を祈願したと伝わります。
今も旅行安全の神様として信仰を集めています。
平野神社の桜 ツクバネなど 4月16日
平野神社さんが誇る美しい二段咲きの八重桜「ヒラノイモセ」。
外側(一段目)のお花の次に、遅れて内側(二段目)のお花が開花します。
上の写真に写るお花は外側(一段目)がピンク色、内側(二段目)が白色に分かれていることがお分かりでしょうか。
二段目の開花が進むと菊咲きの桜や他の八重咲きの桜と区別が付きにくい色合いとなります。
私が好むヒラノイモセは今が盛りです。
ニソンインフゲンゾウと同様、ツクバネも菊咲きの桜です。
やはり蕾や開花直後は紅色が濃く、鮮やかな色合いが美しく。
菊咲きのツクバネ(突葉根、突羽根)。半開~全開~。平野神社さんの桜。
半開以上、おおむね全開と言えるお花も写っています。
基部に紅色を残していますが、外側の花弁は白色が進み、やがて全体的に色褪せます。
とくに開花が進んだ枝先を撮影しています。
全体的な盛りはもう少し先ですが、向きによっては見頃を迎えていました。
中央の左上あたりに色褪せて白くなったお花も写っていますね。
私の身内の親戚が住んでいる(らしい)地域も先日の大きな地震で被害を受けました。
京都生まれ育ちの私にとって、九州や熊本は「遠い土地」だと感じていますが、身内から矢部の通潤橋の話や、かつて、阿蘇の山奥は豪雪地帯だったといった話を聞いていたこともあり、まったく無縁とも思えません。
東日本の時と同様、自分なりに出来ることはないかと思案しています。
追記。
上で申し上げた「身内」とは、今は亡き母です。
その母から聞いた話によると、母方の男系の先祖は富高大膳なる高千穂地方の武将(豪族)で、富高家が滅びた後、その菩提を弔うため、血筋が高千穂から肥後に逃れて寺を建立したらしい。
すでに故人ですが、母の父や、母の兄も僧籍でした。
引接寺(千本ゑんま堂)(OpenStreetMap日本)
「千本ゑんま堂(引接寺)」京都府京都市上京区閻魔前町 付近
「首途八幡宮」
京都府京都市上京区桜井町 付近
「平野神社」
京都府京都市北区平野宮本町 付近
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