箕面 彩都トンネル開通 彩都西~粟生間谷・勝尾寺 2016年1月

2016年1月、大阪府箕面市の「彩都トンネル」が開通し、運用が始まりました。
勝尾寺方面へ向かう府道4号茨木能勢線を粟生間谷西や西田橋の先で分かれ、都市計画道路国文都市4号線(箕面市道彩都中央線)から彩都方面へ抜けるためのトンネル、あるいはその逆です。
トンネルの東口側が彩都西部地区に造成中のニュータウンや彩都なないろ公園など、いわゆる「彩都」にあたり、トンネルの西口側が粟生間谷にあたります。
しかしながら、東口の裏川に架かる橋の名前が「もえぎ橋」で、西口の勝尾寺川に架かる橋の名前が「彩都大橋」なのでややこしいです。

開通した彩都トンネル

開通した彩都トンネルの東口(~彩都なないろ公園、彩都西駅) 2016年1月
箕面市に開通した彩都トンネルの東口。彩都側。
写真の手前が彩都方面で、彩都なないろ公園、やまぶき大通り、茨木市の大阪モノレール彩都西駅などへ通じます。
車道は国文都市4号線の延伸区間(彩都地区外区間)にあたります。

トンネルの東口側はニュータウン(計画住宅)が造成中ということもあり、交通誘導の警備員さんも多く。
東口から北へ上る車道、つまり、川合裏川に架かる「せせらぎ橋」方面への車道は関係車両以外は通行禁止となっていました。
付近にいらっしゃった警備員さんにお尋ねしてみると、歩行者であれば通ってもよいとのことで、久々に「せせらぎ橋」の展望地を目指しましたが、残念ながら橋の手前にバリケードや柵が。
東口から東へ向かう車道、つまり、国文都市4号線から彩都西駅方面の車道は一般車両も通行できます。
しばらく眺めていたかぎり、彩都トンネルは工事車両の通行がもっぱらで、むしろ、そのためにトンネルを造成したのではないかとすら思えるほど。
もちろん、現時点ではトンネルの開通が広く周知されていないから、というのが大きいでしょう。

彩都トンネルの内部 延長401m 片側1車線 歩行者道有 2016年1月
彩都トンネルの内部。延長401m、巾10.25m、高4.5m。片側1車線で歩行者道も備わります。
西から見て、「谷(勝尾寺川)・山(粟生自然歩道の山)・谷(裏川)」となっている地形に橋を架け、山の中腹を貫いたトンネルです。
計画段階の仮称は「粟生間谷トンネル」。
トンネルの開通日、ならびに、国文都市4号線の延伸区間(彩都地区外区間)の供用開始日は2016年1月12日。

昨年(2015年)3月、大阪府茨木市と箕面市に跨る国際文化公園都市「彩都」を訪れました。
オープン直後の「彩都なないろ公園」の展望広場から淡路島との間に見える何かの施設……、後にKDDIさんの粟生間谷基地局だと分かりましたが、間近に見える謎の基地局に興味を惹かれます。
4月に彩都を再訪し、彩都西駅から「やまぶき大通り」を西進し、山上に見える基地局まであと一歩というところまで迫りましたが、開通前の「彩都トンネル」に行く手を阻まれました。
この「彩都トンネル」は彩都から山の向こうの粟生間谷へ抜けるトンネルで、昨年の時点ですでに貫通していましたが、通行止となっており、諦めて引き返すことに。
その後、彩都なないろ公園から大阪大学さんの箕面キャンパスの付近を南下し、粟生間谷東を経て粟生間谷西へ回り込み、件の基地局をようやく探し当て、付近の「粟生一宮」素盞嗚尊神社さんを参拝しましたが、もしトンネルを通行できれば、わざわざ遠回りする必要もなかったのに、と惜しい気持ちも。

KDDI粟生間谷基地局 大阪府箕面市 2015年4月

彩都なないろ公園~粟生間谷基地局 粟生高原自然歩道 箕面市

2015.04.22

その日の話は上の記事に詳しく。

地元にお住まいの方から、彩都トンネルは2016年に開通するとお伺いしていましたが、どうやら2016年1月12日に一般に開放されたらしいと小耳に挟みました。
京都市在住の私にとっては利用する機会が少ないであろうトンネルですが、上記の理由から気に掛かっており、さっそく、彩都やトンネルの向こうの粟生間谷を訪れた次第です。
現地の状況を確認したくなるのは地形や地理好きの性というものでしょう。
時間の都合もあり、長居できなかったのが残念です。

開通直後の彩都トンネル 西口の出口直前 箕面市 2016年1月
彩都トンネルの東口から入り西口の出口直前。車道は国文都市4号線。
車の場合、うかつに彩都側から入り込んでしまうと府道4号茨木能勢線(府道43号豊中亀岡線との重複区間、俗に「勝尾寺街道」とも)と合流するまで引き返すことはできません。
もちろん、駐車や停車もできません。

彩都トンネルの西口(~粟生間谷、府道4号茨木能勢線) 大阪府箕面市 2016年1月
彩都トンネルの西口。粟生間谷側。
府道4号茨木能勢線と接続し、勝尾寺、粟生間谷西、粟生外院などへ通じます。
地元の方であればご存じでしょうが、府道43号から分かれて京都府亀岡市方面(清阪峠)へ抜けることもできます。

トンネルが通じる山の上に例の基地局が建っています。
2016年1月現在、地理院地図はもちろん、Googleマップでも隧道は反映されていませんが、記事の下部にトンネルの東口、西口、基地局の座標を示しておきます。
おおむね正確だと思いますが、トンネル内はGPS衛星からの電波を拾えないため、トンネルの口のみです。

彩都トンネル西口の立体交差 勝尾寺街道(勝尾寺~粟生間谷西)との丁字路 2016年1月
彩都トンネル西口の立体交差。眼下に勝尾寺街道(府道4号茨木能勢線)。

この高架(彩都大橋)の上は見晴らしもよく、遠くに生駒山が見えており、ちょっとしたドライブウェイ感がありました。
これから自転車乗りの方も増えるかもしれません。
高架の下に見えているのが府道4号茨木能勢線で、左(北)が勝尾寺さん方面(~箕面川ダムや箕面山)、右(南東)が粟生間谷西方面(~豊川)。
丁字路の手前(南西)が国文都市4号線(の延伸された区間)で、山を大きくランプで上って眼下に勝尾寺川と府道4号を跨ぎ、山の中腹を掘削した彩都トンネルへ入ります。

造成中の彩都周辺は都市計画シミュレーション的な雰囲気があります。
数十年後、どのような姿となっているのでしょうか。

整理の都合で記事を分けます。

彩都西「やまぶき大橋」 箕面市と茨木市の市境 川合裏川 2016年1月

茨木・箕面 国文都市4号線 彩都西~やまぶき大橋~彩都大橋

2016.01.17

の記事に続きます。
彩都トンネルの先の延伸計画について、軽くですが触れていますので、興味がある方はどうぞ。

追記

北大阪ネオポリス線の彩都トンネル経由について

2016年6月6日より阪急バス北大阪ネオポリス線の経路が変更され、粟生間谷から彩都トンネルや国文都市4号線を経由して彩都西駅へ至る便が新設されました。

北大阪ネオポリス線・粟生団地線(北摂霊園系統)・忍頂寺線・箕面森町線等のダイヤ変更について|阪急バス
https://www.hankyubus.co.jp/news/160606.html (リンク切れ)

(千里中央駅方面~)粟生間谷西四丁目停留所~彩都トンネル~彩都粟生南七丁目停留所~彩都粟生南六丁目停留所~彩都粟生南五丁目停留所~彩都やまぶき三丁目停留所~彩都西駅停留所~彩都あかね3停留所(~余野方面)

彩都粟生南七丁目停留所は彩都トンネルの東口側、彩都粟生南六丁目停留所は彩都の丘学園さんの南側、彩都粟生南五丁目停留所は「やまぶき大橋」の西詰側、彩都やまぶき三丁目停留所は彩都やまぶき交差点の西側です。
彩都なないろ公園は彩都粟生南六丁目停留所か、あるいは彩都粟生南五丁目停留所からアプローチできます(前者は駐車場や展望広場の最寄り、後者は正面入り口の最寄り)。
彩都やまぶき三丁目停留所からは大観覧車オオサカホイールのライトアップを綺麗に見通せます。
以上すべて現地で確認済。

彩都にツキノワグマ(熊)

2017年9月13日、彩都でツキノワグマが目撃されました。

大阪でツキノワグマ目撃 付近に住宅街、小学校や大学も:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASK9F6Q3SK9FPTIL013.html

朝日新聞さんの記事によると、目撃されたのは「大阪モノレール彩都西駅の南西約400メートル」地点とのこと。
以前より高槻や豊能では野生の熊が目撃されていましたが、茨木を経て箕面まで南下西進しているようです。

関連記事 2016年1月 彩都トンネル開通記念ウォーク

すべて同日の山行記録です。併せてご覧ください。

「彩都トンネル」地図

大阪府箕面市大字粟生間谷。粟生高原自然歩道。

大阪府箕面市大字粟生間谷。府道4号茨木能勢線に合流。

大阪府箕面市彩都粟生南七丁目。国文都市4号線。

「彩都トンネル」
大阪府箕面市

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Maro@きょうのまなざし

京都市出身、京都市在住。山で寝転がりながら本を読むか妄想に耽る日々。風景、遠望、夕日、夜景などの写真を交えつつ、大文字山など近畿周辺(関西周辺)の山からの山岳展望・山座同定の話、ハイキングや夜間登山の話、山野草や花、野鳥の話、京都の桜や桃の話、歴史や文化、地理や地図、地誌や郷土史、神社仏閣の話などを語っています。リンク自由。山行記録はごく一部だけ公開!