息抜きに鳥さんの写真の整理を……。
ヨシ原から出て食事中(採餌中)のヒクイナ(緋水鶏、緋秧鶏)。
京都府での越冬例。
ヒクイナについて、京都で古くは夏鳥の扱いを受けていましたが、実際には冬場でも観察できます。
これは兵庫や滋賀などの近隣諸県でも同様のようです。
いつ頃、生息状況が変化したのか分かりません。
泥湿地に足跡(足形)を残すヒクイナさん。
実は、この日の私の目的はヒクイナさんの足跡の撮影でした。
うまく記録に残せて満足。
上の2枚を撮影した日は曇りがちの空で、満足に日が差しておらず、ヒクイナさんの写りは今ひとつ。
その1週間前、晴れた日も同地同所を訪れ、ヒクイナさんの仲間のクイナさんを撮影しました。
食事中(採餌中)のクイナ(水鶏、秧鶏)。
クイナは京都府では冬鳥です。
古典医書『金匱要略』によると、中国で古くは喘鳴(ぜんめい)を「喉中水雞聲」(喉中(こうちゅう)に水鶏(すいけい)の声あり。)とたとえました。
これはクイナの地鳴きかと考えましたが、どうやら、この「水雞」(水鶏)はカエルを指すらしい。
その一方で、杜甫の七言古詩「閬水歌」に「水雞銜魚來去飛」(水鶏、魚(うを)を銜(ふく)みて来去(らいきょ)して飛ぶ。)(銜(くく)みて、銜(くは)へて、と訓読しても誤りとまではいえない)の句があり、「魚をくわえて飛ぶ水鶏」はカエルではありえず、水鳥を指すと解釈されます。
また、日本で古く「くひな(水鶏)」はヒクイナを指したらしく、『源氏物語』第十三帖「明石」の巻に「くひなのうちたゝきたるはたか門さしてと哀におほゆ」(水鶏の打ち叩きたるは、「誰が門さして」と、あはれにおぼゆ。)とあるのは、ヒクイナの鳴き声を「戸を叩く音」に例えたもの。
かように「水鶏」が何を指すかの判断はなかなか難しく、それゆえに興味が湧きました。
餌を探して泥濘を歩くクイナさん。
撮影に適した日でしたが、ヨシや草むらに遮られたりするなど、レンズの抜け道にうまく足跡を残してくれません。
ヒクイナやクイナは京都府レッドデータブックで絶滅危惧種の指定を受けていますが、その要因として、前者は水田の減少が、後者はヨシ原の減少が挙げられています。
環境が変化すれば、当地からも姿を消す可能性があるでしょう。
京都府




















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