2013年(平成25年)4月上旬の話。
この日は「若狭富士」青葉山を登山しました。
青葉山は福井県大飯郡高浜町と京都府舞鶴市の府県境に所在する、東西二峰からなる双耳峰で、お花の山としても知られています。
日は差していたものの、なんだかもやもやしたお天気で、春らしく霞んだ白い空。
これでは自慢の展望も今ひとつ。
青葉山じたいは過去に何度も登っていることもあり、この日はお花の写真を何枚か撮影するにとどめておきます。
舞鶴市側の登山口にあたる「西国三十三所」松尾寺さんではソメイヨシノが五分咲き前後。
境内にはミズバショウなどが咲いていました。
青葉山に咲くトキワイカリソウ(常盤碇草)。
紫色のお花は綺麗に咲いていました。
対して、同じイカリソウでも、白いお花はまだまだつぼみばかりでした。
環境にもよるのでしょう。
ユキワリソウ(雪割草)とも呼ばれるミスミソウ(三角草)。
花片が汚れたお花が多く、時期を逸した感はぬぐえませんが、やはり、早春の青葉山といえばミスミソウでしょう。
ヒメカンアオイに近く、サンインカンアオイかエチゼンカンアオイのように見えます。
私の地元の大文字山や、金剛山地や和泉山脈でよく見掛けるミヤコアオイとは異なります。
ミヤコアオイ以外のカンアオイは長期に渡って観察したことがなく、青葉山のそれも何であるかは断定できません。
広義のカンアオイとしておきます。
実は、昔、青葉山でギフチョウを見たことがあるのですよね……。
食草があるので、いてもおかしくはありませんが……。
ピンク色のお花を咲かせるミヤマカタバミ(深山片喰)。
いわゆるベニバナミヤマカタバミ(紅花深山片喰)ほど色濃くない気もしますが、ベニバナミヤマカタバミかもしれません。
京都北山では一般的な白いお花を多く見掛けるミヤマカタバミ。
青葉山、とくに、この日のコースではピンク色のお花ばかり見掛けました。
暗い場所で撮影した写真だと紫色のお花にも見えますね……。
山にはショウジョウバカマ、ヤマルリソウなども数多く咲いていました。
どこでも撮影できるからいいやと後回しにしていたら、夕暮れ時も近付き、撮影する機会を失ってしまうはめに。
山中でお花を観察していたら、遅い時間にも関わらず、若い方が近くを通っていかれました。
そういえば、何年か前、夏場に登った日は、陸上部とおっしゃっていたかな、女子高生さんが西の山頂まで駆け上っていらして、少しばかり驚いたしだい。
その日は夏らしくいきなりの大雨に見舞われ、その方と雨宿りしたことを思い出しました。
翌年は他の方と青葉山を訪れました。
その話は上の記事に。
コンビニの件も追記しておきました。
青葉山 西峰(地理院 標準地図)
「青葉山 西峰」 標高692m「青葉山(アオバヤマ)(あおばやま)」 標高693m
福井県大飯郡高浜町(山体は京都府舞鶴市に跨る)
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