すでに先月となりましたが、2014年(平成26年)8月5日の話。
この日は滋賀県大津市に所在する逢坂山(相場山)を登りました。
すっかり間が空いてしまいましたが、今回の記事は上の記事の続きです。
8月上旬とは思えないほど遠くが見えやすい日で、追分側の展望地からは遠く和歌山県の山々まで遠望できました。
その後、琵琶湖側の展望地へ移動してみると、鈴鹿山脈の山の上に落ちる夏の雷が見え、これは悪天候かと不安になりましたが、幸いにも近江盆地の平地部には影響が無い、あるいは少ないようで、大津市から琵琶湖の対岸、長浜市の街明かりまではっきりと。
大津市の逢坂山から長浜市で開催された「長浜・北びわ湖大花火大会」を望む。
撮影地点から花火の打ち上げ地点まで55.8km。
短い(100秒)うえ、いきなり始まりますが、動画も。音声は省いています。
以前の記事で、「この日(8月5日)、ある目的を持って逢坂山を登った」と書きました。
長浜市で開催される「長浜・北びわ湖大花火大会」、いわゆる「長浜の花火大会」を観賞するために訪れたとお気付きになられた方もいらっしゃるでしょう。
逢坂山からは、ちょうど、近江八幡市の沖島と津田山(や長命寺山、御所山などの山塊)の合間を縫い、遠く長浜市の市街地まで見通すことができます。
花火の打ち上げ地点である長浜港との間には、琵琶湖、草津市の烏丸半島、その後方に湖岸道路でも守山市のあたり、それに、近江八幡市の沖島と御所山(津田山、長命寺山)の北西端が見えています。
「本当に逢坂山から撮影しているの? 大津の低山から長浜が見えるなんて嘘でしょ?」と思われた方のために、広角気味で撮影した写真も掲載しておきます。
逢坂山から眼下に大津、琵琶湖、遠くに「長浜・北びわ湖大花火大会」を望む。
手前は大津港。琵琶湖には汽船も浮かんでいます。
逢坂山から打ち上げ地点までの55.8kmという距離は、逢坂山から鈴鹿山脈最高峰の御池岳、この山は岐阜県や三重県との県境も近い山ですが……、その御池岳までの直線距離よりもわずかに遠く、大津から見て長浜港や長浜駅がいかに遠い地域に位置しているかを示しています。
それほどの距離をものともせず、花火は肉眼でもはっきり見えていましたが、だからといって、わざわざ花火を見るために訪れるほどのものではありません。
短い(64秒)ですが、広角気味で撮影した動画も。
信じられないことに、ごくごく稀に花火の炸裂音も拾っていましたが、やはり音声は省いています。
専用のビデオカメラであればともかく、私のデジカメ程度では遠望夜景の動画撮影に適しているとは言い難く、写りも今ひとつですが、手前にわずかに見える「びわこ花噴水」と同じ構図に収まっていることがお分かりいただければ。
これほど条件よく56km先の花火を遠望する機会はめったにありません。
もはや1ヶ月半も前の出来事で、当夜がどれくらい暑かったかすらよく覚えていませんが、遠くで華開く星々の姿は瞼に焼きついています。
2011年(平成23年)だったか、終了するという話も出ていたため、長浜の花火大会を山の上から望む機会も失われるかと思われましたが、その後も継続されることとなり、私としても嬉しいかぎりです。
おまけとして、下山時に撮影した夜景の写真も掲載しておきます。
逢坂山から大阪の夜景、あべのハルカス、通天閣、梅田スカイビル、コスモタワーを望む。
過去の記事でも申し上げましたが、コスモタワー(大阪府咲洲庁舎)はグランフロント大阪のビル群の後方となるため、その上部のみ望むことができます。
日中は場所が分かりにくい通天閣も、夜間にライトアップされれば目立ちます。
逢坂山から山科盆地、京都南部の夜景、遠くに大阪の夜景を望む。
眼下に山科、名神高速道路、大岩山の向こうに京都南部、鳩ヶ峰(男山)の向こうに大阪の夜景。
視野、視界は限られているものの、いつ見ても美しい眺めです。
この夜は空気が澄んでおり、どうしても街が明るくなりすぎるため、かなり抑えめの設定で撮影しましたが、それでも過剰な輝きだと感じてしまいます。
都市風景を含む夜景は意識的に暗く撮影することが多い私の写真としては、やや異例、異質でしょうか。
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すべて同日の山行記録です。併せてご覧ください。
- 夏の逢坂山ハイキング 紀泉アルプス、あべのハルカスを遠望
- 逢坂山から花火を 長浜・北びわ湖大花火大会と夜景を遠望
逢坂山(相場山)(地理院 標準地図)
「逢坂山(オウサカヤマ)(おうさかやま)」 別称として「相場山」標高324.7m(三等三角点「神出」)
滋賀県大津市
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