2013年(平成25年)11月29日の話。
解体作業を終えたであろう大観覧車「イーゴス108」の跡地を確認し、「あべのハルカス」の壁面に表示されるカウントダウンの数字を撮影するため、この日は比叡山を登りました。
比叡山(四明岳)から「あべのハルカス」全面開業カウントダウン「98」を遠望する。
撮影地点から「あべのハルカス」(大阪市阿倍野区)まで54.2km。
比叡山でも京都市側にあたる四明岳の「比叡ビュースポット」から日没後の夜景を撮影しています。
前日の伏見稲荷(稲荷山荒神峰)から「99」の数字を撮影した写真と比較すると、ハルカスさんはかろうじて写っている程度にすぎませんが、外壁北面に表示された数字ははっきり読み取ることができますね。
この「98」は「あべのハルカス」のグランドオープンまでの残り日数を示す数字です。
詳しくは前回の記事を参照してください。
順番が後先しましたが、夕方の写真を。
日が差しておらず、今ひとつ冴えない写真ですが、脚部を残すのみとなっていた大観覧車「イーゴス108」はすでに解体を終え、大型クレーン車がクレーンを下ろしています。
少し前の話ですが、上の記事の時点では脚部が残っていました。
決定的とも言える好条件の日だった前日ほどではないにせよ、29日も空気も澄んでおり、伊吹山はもちろん、金糞岳も見えていましたが、白山の姿は確認できません。
この後、日が沈むのを待つため、(ケーブル比叡駅の駅舎ではなく、)ロープウェイ比叡山頂駅の駅舎で暖を取らせていただきましたが、駅員さんがおっしゃるには、駅舎の温度計は16時頃に1℃を示していたそうです。
当然ながら、日没後の外気温は氷点下を記録したことでしょう。
上空は青く澄んでいるものの、大阪方面の低い空には雲が出ており、「あべのハルカス」の撮影は難しいかなと半ば諦め気味でした。
ですが、望遠レンズ越しに覗いてみると、淡路島の端と友ヶ島がぼんやり見えており、午後になって風が強く吹いたことも幸いして、これならなんとかなりそうです。
この後、カウントダウン「98」を撮影した写真は今回の記事の冒頭に。
比叡山(四明岳)から和泉山脈西端部、大阪の夜景、高層ビル群、大阪湾、コスモタワー、天保山大観覧車、京都タワー、東寺さんの五重塔などを望む。
撮影地点からコスモタワー(大阪府咲洲庁舎)(大阪市住之江区)まで60.1km。
和泉山脈西端の高森山(和歌山県和歌山市、大阪府泉南郡岬町)まで107.9km。
やや分かりにくいですが、コスモタワーの向こう、大阪湾の対岸まで写っています。
大阪のビル群は夜間だとどれがどれだか分かりにくいものがありますが、写真に示している「コスモタワー↑」の「コ」の文字の左側に梅田スカイビルなどが写っています。
比叡山(四明岳)から「あべのハルカス」、紀泉アルプス、りんくうゲートタワービル、大観覧車「りんくうの星」、京都タワー、東寺さんの五重塔などを望む。
撮影地点から「りんくうゲートタワービル」(大阪府泉佐野市)まで86.7km。
和泉飯盛山(泉南飯盛山)(大阪府泉南郡岬町)まで103.1km。
雲山峰、大福山、俎石山といった紀泉アルプスの山々の山頂は雲で隠れているため、はっきり分かる和泉飯盛山(泉南飯盛山)のみ山名を表示しておきます。
関西国際空港の対岸、「りんくうプレジャータウンSEACLE」の大観覧車「りんくうの星」はぼんやり見えている程度にすぎず、大文字山における、いつぞやの好条件の日には遠く及ばない写りですが、京都のランドマークたる京都タワー、大阪のランドマークたる「あべのハルカス」、泉南のランドマークたる「りんくうゲートタワービル」(→SiSりんくうタワー)、それらを1枚の写真に収めることができたのは嬉しかったです。
これは比叡山ならではの眺望、構図と言えるでしょう。
比叡山 四明岳(地理院 標準地図)
「四明岳(シメイガタケ)(しめいがたけ)」標高838m
京都府京都市左京区
“Mt. Shimei”
Kyoto-shi, Kyoto-fu, Japan.
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