大文字山で夕日を撮影 / 大阪港の此花大橋を京都市から遠望

2013年(平成25年)9月9日、今日は夕方から大文字山へ。
大阪の高層ビル群(ビル街)や「あべのハルカス」は見えていましたが、それより遠く、紀泉アルプスの山々などは望むことができそうになく。
火床からは美しい夕日を眺めることができました。

大文字山の火床から夕日を望む 2013年9月
大文字山の火床から愛宕山、牛松山の向こうに沈む夕日を望む。
撮影地点から「丹波富士」半国山(京都府亀岡市)まで32.2km。

今朝、火床から同方向を撮影なさった方のお写真を拝見すると、半国山より下に雲海が広がっているのが確認できました。
亀岡盆地は湿度が高く、濃霧や雲海が発生しやすい土地柄です。

日没後、南西の低い空に綺麗な三日月と輝く金星が見えていました。
夕焼けは撮影せずに下山しましたが、お月さまと夕焼けの構図で撮影してもよかったかなと下山後に後悔。
またいずれ撮影する機会もあるでしょう。

話は大きく変わります。

大文字山から台高山脈(大台ヶ原)、大峰山脈の山々を遠望 京都市 2011年10月

京都の大文字山から大峰山脈、淡路島を遠望 建設中のハルカス

2013.01.03

上の記事で公開していますが、私が過去に大文字山の山頂(三角点)から撮影した写真のうち、天王山の向こうに大阪湾や大阪港方面が写っている写真があります。

大文字山から友ヶ島、和泉山脈西端部を望む 2011年10月
遠くに和泉山脈の西端部や紀淡海峡に浮かぶ友ヶ島まで条件よく写っています。
大阪湾方面に目を向けると、コスモタワー(大阪府咲洲庁舎)や天保山大観覧車なども写っていますが、よくよく見ると、写真の右端隅になにやら橋の主塔らしきものが写っています。

他所で、この橋が明石海峡大橋ではないかというお話が出ていましたが、明石海峡大橋は大文字山から見て京都西山は釈迦岳の向こうとなり、地球が球状ではなく、たとえ平面だったとしても、大文字山から見通すことはできません。
地図上に線を引いていただければ分かりやすいですが、実は、これは大阪港(北港)に架かる此花大橋の主塔です。
さらに、コスモタワーの右、天保山大観覧車と重なるように、また別の橋の主塔が写っていますが、これは安治川の河口に架かる天保山大橋です。

京都の大文字山から大阪港、天保山大橋、此花大橋、友ヶ島を遠望 2011年10月
大文字山から大阪湾、大阪港、天保山大橋、此花大橋、友ヶ島などを遠望する。
撮影地点から友ヶ島(沖ノ島)のコウノ巣山(和歌山県和歌山市)まで110.3km。
大阪港(北港)に架かる此花大橋(大阪市此花区)まで約53.5km。
とくに珍しい光景ではありませんが、よく見ると友ヶ島は浮島現象を起こしています。

此花大橋、天保山大橋の主塔も指し示すとこのようになります。
大橋の主塔のうち、それぞれ1基ずつ、右側の主塔のみを示していますが、もう1基もその左側を見ればお分かりいただけるでしょう。
此花大橋の主塔の高さは98.6m、天保山大観覧車の高さは112.5m、天保山大橋の主塔の高さは152m、コスモタワーの高さは256m、写真における見かけ上の高さの順番とも一致していますね。

京都市側からこれほど明瞭に大阪港に架かる橋を見通せる日は限られていますが、もし、機会があれば、双眼鏡などから確認してみてください。
コスモタワーは肉眼でも場所が容易に分かりますが、橋や観覧車は厳しい、かもしれません。

大文字山(地理院 標準地図)

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「大文字山(ダイモンジヤマ)(だいもんじやま)」
標高465.4m(→465.3m)(三等三角点「鹿ケ谷」)
京都府京都市左京区(山体は山科区に跨る)

ABOUTこの記事をかいた人

Maro@きょうのまなざし

京都市出身、京都市在住。山で寝転がりながら本を読むか妄想に耽る日々。風景、遠望、夕日、夜景などの写真を交えつつ、大文字山など近畿周辺(関西周辺)の山からの山岳展望・山座同定の話、ハイキングや夜間登山の話、山野草や花、野鳥の話、京都の桜や桃の話、歴史や文化、地理や地図、地誌や郷土史、神社仏閣の話などを語っています。リンク自由。山行記録はごく一部だけ公開!