2013年(平成25年)9月9日、今日は夕方から大文字山へ。
大阪の高層ビル群(ビル街)や「あべのハルカス」は見えていましたが、それより遠く、紀泉アルプスの山々などは望むことができそうになく。
火床からは美しい夕日を眺めることができました。
大文字山の火床から愛宕山、牛松山の向こうに沈む夕日を望む。
撮影地点から「丹波富士」半国山(京都府亀岡市)まで32.2km。
今朝、火床から同方向を撮影なさった方のお写真を拝見すると、半国山より下に雲海が広がっているのが確認できました。
亀岡盆地は湿度が高く、濃霧や雲海が発生しやすい土地柄です。
日没後、南西の低い空に綺麗な三日月と輝く金星が見えていました。
夕焼けは撮影せずに下山しましたが、お月さまと夕焼けの構図で撮影してもよかったかなと下山後に後悔。
またいずれ撮影する機会もあるでしょう。
話は大きく変わります。
上の記事で公開していますが、私が過去に大文字山の山頂(三角点)から撮影した写真のうち、天王山の向こうに大阪湾や大阪港方面が写っている写真があります。
遠くに和泉山脈の西端部や紀淡海峡に浮かぶ友ヶ島まで条件よく写っています。
大阪湾方面に目を向けると、コスモタワー(大阪府咲洲庁舎)や天保山大観覧車なども写っていますが、よくよく見ると、写真の右端隅になにやら橋の主塔らしきものが写っています。
他所で、この橋が明石海峡大橋ではないかというお話が出ていましたが、明石海峡大橋は大文字山から見て京都西山は釈迦岳の向こうとなり、地球が球状ではなく、たとえ平面だったとしても、大文字山から見通すことはできません。
地図上に線を引いていただければ分かりやすいですが、実は、これは大阪港(北港)に架かる此花大橋の主塔です。
さらに、コスモタワーの右、天保山大観覧車と重なるように、また別の橋の主塔が写っていますが、これは安治川の河口に架かる天保山大橋です。
大文字山から大阪湾、大阪港、天保山大橋、此花大橋、友ヶ島などを遠望する。
撮影地点から友ヶ島(沖ノ島)のコウノ巣山(和歌山県和歌山市)まで110.3km。
大阪港(北港)に架かる此花大橋(大阪市此花区)まで約53.5km。
とくに珍しい光景ではありませんが、よく見ると友ヶ島は浮島現象を起こしています。
此花大橋、天保山大橋の主塔も指し示すとこのようになります。
大橋の主塔のうち、それぞれ1基ずつ、右側の主塔のみを示していますが、もう1基もその左側を見ればお分かりいただけるでしょう。
此花大橋の主塔の高さは98.6m、天保山大観覧車の高さは112.5m、天保山大橋の主塔の高さは152m、コスモタワーの高さは256m、写真における見かけ上の高さの順番とも一致していますね。
京都市側からこれほど明瞭に大阪港に架かる橋を見通せる日は限られていますが、もし、機会があれば、双眼鏡などから確認してみてください。
コスモタワーは肉眼でも場所が容易に分かりますが、橋や観覧車は厳しい、かもしれません。
大文字山(地理院 標準地図)
「大文字山(ダイモンジヤマ)(だいもんじやま)」
標高465.4m(→465.3m)(三等三角点「鹿ケ谷」)
京都府京都市左京区(山体は山科区に跨る)
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