比良山地から淡路島を遠望 びわ湖バレイ 蓬莱山 2013年8月

2013年8月、暑い夏の日の話。
この日は比良山地でも南部(南比良)にあたる山域へ。
いわゆる「びわ湖バレイ」の蓬莱山・打見山を登りました。
雨上がり、蓬莱山の山頂からは、遠くに京都盆地や京都タワー、大阪平野や「あべのハルカス」、さらに、その後方には和泉山脈の山々まで望むことができました。

蓬莱山から淡路島、諭鶴羽山地を望む 比良山地 滋賀県大津市 2013年8月

比良山地から淡路島を遠望 びわ湖バレイ 蓬莱山 2013年8月

2013.09.04

蓬莱山の山頂から大阪平野方面を撮影した写真は前回の記事に。
今回はその続きです。

大阪南港のコスモタワー(大阪府咲洲庁舎)から右手に視点を移し、よくよく目を凝らして遠くを眺めてみると、京都西山や北摂の山々の向こうに、なにやらうっすらと山の影が見えています。
方角から察するに、淡路島の南部に所在する諭鶴羽山地の山々のようです。

滋賀県大津市 蓬莱山からの展望、眺望

淡路島南部を遠望

蓬莱山から淡路島、諭鶴羽山地を望む 比良山地 滋賀県大津市 2013年8月
比良山地に属する蓬莱山から淡路島南部に所在する諭鶴羽山地の山々を望む。
撮影地点から淡路島最高峰の諭鶴羽山(兵庫県南あわじ市)まで146.0km。
竜王山(大阪府茨木市)まで46.2km、小塩山(京都府京都市西京区)まで35.8km。

いわゆる「鷹峯三山」の鷲峯(鷲ヶ峰)と桃山(天峯、天ヶ峰)の間、原谷(京都市北区)の山間部集落が写っています。
京都北東部や滋賀南西部あたりから淡路島を遠望する場合のお約束のようなものですが、蓬莱山から淡路島の全景を見渡すことはできません。
あくまでも島南部が見えるのみです。

比叡山から淡路島、諭鶴羽山地、大阪湾を遠望 夕焼け 京都市左京区

比叡山から六甲山、大阪湾、淡路島、友ヶ島を遠望 沈む夕日

2012.12.15

上の記事に掲載している写真など、大文字山や比叡山からであれば、過去に何度か淡路島を撮影していますが、比良山地に属する山の上から撮影したのは初めてです。

おそらくですが、史上初となる

「全域が滋賀県にあたる山の上から明確に分かる形で淡路島を撮影した例」

ではないでしょうか。
先例をご存じの方がいらっしゃったらご連絡ください。

まさか、この時期に諭鶴羽山まで遠望できるとは思いもよらなかったです。
冬の蓬莱山から霊仙山の向こうに中央アルプスの山々を望むより、夏の蓬莱山から淡路島を望むほうが難しいというのが私の見解です。
遠望の難度を決めるのは単純な距離ではありません。

追記しておきますと、後年、空気が澄んだ冬の日に滋賀県の山から四国の剣山まで撮影できました。
さすがに、この日のような、とくに暑い夏のさなかに滋賀県から四国まで見通すのは困難だと考えられます。
四国を撮影した写真は相変わらず未整理のまま放置していますが、そのうち公開できれば。

びわ湖バレイ 打見山頂展望台からの展望、眺望

琵琶湖、近江盆地 方面

「びわ湖バレイ」打見山頂展望台から琵琶湖、近江盆地を望む 2013年8月
「びわ湖バレイ」打見山頂展望台から眼下に琵琶湖や近江盆地を望む。
撮影地点から笹ヶ岳(滋賀県甲賀市)まで44.8km。

普通の風景写真も1枚だけ。
写真の左下に見えているロープウエーは最終より1つ前の便だったような……。
かつては「びわ湖アルプスゴンドラ」というゴンドラリフトが運行していましたが、2008年に「びわ湖バレイロープウェイ」という大型のロープウエーに替わりました。

右端に琵琶湖大橋が写っていますが、沖島は左端ぎりぎりで見切れています。
眼下の琵琶湖、近江盆地(近江平野)は鮮やかな見え方ですが、発達した雲の影響もあり、遠くの鈴鹿山脈や青山高原などは稜線が分かりにくく、さらに、それ以南の「伊賀富士」尼ヶ岳、大洞山にいたっては見えてもいないため、明確に写っており、とくに分かりやすい山名のみ表示しています。
鶴翼山(八幡山)の後方が鈴鹿山脈の中核部とも言える御在所岳や雨乞岳です。

また、打見山からも大阪の超高層ビル「あべのハルカス」を遠望できます。
「打見山頂展望台」のみならず、スカイガーデンの前(駅舎の裏)から覗くこともできます [1]が、計算上、打見山からは淡路島や六甲山が見えないため、こと南向きの展望については蓬莱山からの眺めに及ばないでしょう。

この日の蓬莱山や打見山、夏場としては好条件でしたが、より空気が澄んだ日にも訪れたいものです。

関連記事 2013年8月 「びわ湖バレイ」の風景

すべて同日の山行記録です。併せてご覧ください。

打見山(地理院 標準地図)

クリック(タップ)で「打見山」周辺の地図を表示
「蓬莱山(ホウライサン)(ほうらいさん)」
標高1173.9m(一等三角点「比良ヶ岳」)
「打見山(ウチミヤマ)(うちみやま)」
標高1108m
滋賀県大津市

脚注

  1. 遠望の観点において、両者には大きな差があり、「打見山頂展望台」からはコスモタワーが見えませんが、スカイガーデンの前からはコスモタワーまで見えます。[]

Facebookでもコメントできます。

コメントする

コメント本文の入力のみ必須。お名前(HN)とメールアドレス、ウェブサイトの入力は任意。
管理人の承認後、お名前(HN)と本文のみ公開されますが、メールアドレスは管理人にのみ伝わり、他者に公開されることはありません。
入力した本文の内容を確認後、よろしければ「コメントを送信」ボタンを押してください。
当コメントフォームはGoogle reCAPTCHA により保護されており、訪問者が人かロボットかを識別しています。
Google reCAPTCHA の動作に必須なため、ブラウザの設定でJavaScript を有効化してください。

このサイトは reCAPTCHA で保護されており、Google の プライバシーポリシー利用規約が適用されます。

Loading Facebook Comments ...

ABOUTこの記事をかいた人

Maro@きょうのまなざし

京都市出身、京都市在住。山で寝転がりながら本を読むか妄想に耽る日々。風景、遠望、夕日、夜景などの写真を交えつつ、大文字山など近畿周辺(関西周辺)の山からの山岳展望・山座同定の話、ハイキングや夜間登山の話、山野草や花、野鳥の話、京都の桜や桃の話、歴史や文化、地理や地図、地誌や郷土史、神社仏閣の話などを語っています。リンク自由。山行記録はごく一部だけ公開!