2013年(平成25年)6月の話。
先日の感じから見て、そろそろ開花するだろうと思い、この日は観察がてらに午後から京都北山ハイキング。
ベニバナヤマシャクヤク(紅花山芍薬)(白花型)(白色型)のお花。京都府。
以前は「白花型のベニバナヤマシャクヤク」(ややこしい)を、私は勝手に「シロバナベニバナヤマシャクヤク」などと呼んでいましたが、こちらでは「ベニバナヤマシャクヤク(白花型)」で統一しておきます。
「シロイロベニバナヤマシャクヤク」と呼ぶ方もいらっしゃるようです。
美山や丹波寄りの地域では紅花型も見られますが、京都北山でも南寄りの山域では白花型が多く、紅花型は稀となりました。
ただ、私が調べた範囲では、北山に白花型はありふれています。
ベニバナヤマシャクヤク(白花型)。全景。
ヤマシャクヤクと比較すると、花は小ぶり、背は高い例が多いです。
ベニバナヤマシャクヤク(白花型)。
一般的な紅花型同様、雌しべの柱頭が巻いて(ねじれて)いますね。
ベニバナヤマシャクヤク(紅花型)のお花。京都府。
白花型と同じ日に同じ山で撮影しました。よく見ると、花弁の一部が白い。
ベニバナヤマシャクヤク(紅花型)の葉裏。
京都府のレッドデータブックでは、いわゆるケアリ(毛有り)とケナシ(毛無し)を区別しない方針のようです。
近くにはミズタビラコも数多く咲いており、沢の岩場にはミソサザイさんも留まっていました。
ミソサザイは京都府では冬鳥の扱いを受けていましたが、初夏の北山や愛宕山でも見掛けますので、おそらく、京都府下で繁殖するものと見ています。
この静かな尾根を縦走していたら、大きな鳥さんが逃げるように走り去っていきます。
しかし、そのわりには尾根の上を目立つようにジグザグに走り、今ひとつ本気で逃げる気があるのか分からない不思議な動きです。
こんなところで珍しい、ヤマドリさんだと思いながら、さらに歩を進めると、近くにいた幼鳥さんたちが一斉に飛び立っていきました。
保護色となっていたため、その存在に気付くことができず、申し訳ないことを。
親鳥さんの動きはわざと囮になっているかのようでしたが、これは幼鳥を逃がすための行動だそうです。
後で再会できていればよいのですが。
タンナサワフタギ(耽羅沢蓋木)のお花。
サワフタギかもしれません。
マルミノヤマゴボウ(丸実の山牛蒡)のお花。
結実期に確認するかぎり、マルミノヤマゴボウだと思われますが、崩れやすい砂地に僅かに残るのみで、いずれ、失われるかもしれません。
2013年6月
京都府
最近のコメント