1週間ほど前の話。
見回りがてら、植物を観察するため、この日はAさんと京都北山へ。
実質的に上の記事の続きのようなものです。
昨年、2013年(平成25年)6月に撮影した写真となりますが、右手前にベニバナヤマシャクヤク(白花型)の蕾が写っています。
奥のカワトンボさんにピントを合わせているため、分かりにくいですね。
昨年、2013年11月の見回りの際、上の写真に写る小規模な群生地が姿を消したことに気付きました。
大がかりな伐採の下敷きとなってしまい、他の植物を含む群落ごと消滅したことは把握していましたが、それでもなお諦めきれず、もしかすると、倒木の下から茎を伸ばしているのではないかと思い、確認のため、少し寄り道することに。
…が、やはり、今年は姿を見ることができません。
盗掘により失われる例、自然災害の影響により失われる例は見てきましたが、このような形でも失われてしまうことを再確認しました。
直前の雨の影響もあり、一般的なヤマシャクヤクは1株を残してすでに散っており、クリンソウはやや早く、あるいは花茎をケモノに切り落とされており、私が楽しみにしていたラン科の植物は、昨年の台風の影響でしょうか、流出してしまい…… [1]、と、今年、私は別の山ですでにヤマシャクヤクもクリンソウも見ていたからまだしも、Aさんにとってはやや残念な展開となってしまいます。
そこで、少し遠回り、尾根を伝い谷を下り、約8kmほど歩くことになりますが、先日、私が訪れたクリンソウの群生地へ向かうことに。
この日はひどく曇っており、写真写りもよくなく、ヤマビルにも襲撃されましたが、お花畑はなかなかのもの、Aさんにも喜んでいただけたようで、なによりです。
不思議なことに、こちらでは花茎を切り落とされている株が少なく。
Aさんがフンも発見なさったので、シカは出入りしているようですが……。
おなじみの光景ですね。
刺された経験はないものの、私は昔からスズメバチなどの蜂がとにかく苦手なのですが、基本的には人間を攻撃しないと分かっていることもあり、マルハナバチの仲間だけは可愛く感じます。
2014年5月
京都府
翌年、驚くべきことが……。
上の記事もどうぞ。
脚注
- その後、こちらは事前に移植、保護されていたことが分かりました。[↩]
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