京都北山 クリンソウの見回り 消えたヤマシャクヤク ヤマビル

1週間ほど前の話。
見回りがてら、植物を観察するため、この日はAさんと京都北山へ。

京都北山 名も無き沢に広がるクリンソウのお花畑 2014年5月

京都府 クリンソウ(九輪草)の群生地 2014年5月

2014.05.16

実質的に上の記事の続きのようなものです。

ベニバナヤマシャクヤク(白花型) つぼみ 京都府 2013年6月
昨年、2013年(平成25年)6月に撮影した写真となりますが、右手前にベニバナヤマシャクヤク(白花型)の蕾が写っています。
奥のカワトンボさんにピントを合わせているため、分かりにくいですね。

昨年、2013年11月の見回りの際、上の写真に写る小規模な群生地が姿を消したことに気付きました。
大がかりな伐採の下敷きとなってしまい、他の植物を含む群落ごと消滅したことは把握していましたが、それでもなお諦めきれず、もしかすると、倒木の下から茎を伸ばしているのではないかと思い、確認のため、少し寄り道することに。

…が、やはり、今年は姿を見ることができません。
盗掘により失われる例、自然災害の影響により失われる例は見てきましたが、このような形でも失われてしまうことを再確認しました。

直前の雨の影響もあり、一般的なヤマシャクヤクは1株を残してすでに散っており、クリンソウはやや早く、あるいは花茎をケモノに切り落とされており、私が楽しみにしていたラン科の植物は、昨年の台風の影響でしょうか、流出してしまい…… [1]、と、今年、私は別の山ですでにヤマシャクヤクもクリンソウも見ていたからまだしも、Aさんにとってはやや残念な展開となってしまいます。
そこで、少し遠回り、尾根を伝い谷を下り、約8kmほど歩くことになりますが、先日、私が訪れたクリンソウの群生地へ向かうことに。

クリンソウ(九輪草)の大規模な群生地 京都府 2014年5月
この日はひどく曇っており、写真写りもよくなく、ヤマビルにも襲撃されましたが、お花畑はなかなかのもの、Aさんにも喜んでいただけたようで、なによりです。

不思議なことに、こちらでは花茎を切り落とされている株が少なく。
Aさんがフンも発見なさったので、シカは出入りしているようですが……。

クリンソウの花とマルハナバチ 京都府 2014年5月
クリンソウ(九輪草)のお花とマルハナバチ。

おなじみの光景ですね。
刺された経験はないものの、私は昔からスズメバチなどの蜂がとにかく苦手なのですが、基本的には人間を攻撃しないと分かっていることもあり、マルハナバチの仲間だけは可愛く感じます。

2014年5月
京都府

ベニバナヤマシャクヤク(紅花山芍薬) 開花直前のつぼみ 京都北山 2015年5月

京都北山 蘇ったベニバナヤマシャクヤク 赤花と白花の蕾

2015.05.30

翌年、驚くべきことが……。
上の記事もどうぞ。

脚注

  1. その後、こちらは事前に移植、保護されていたことが分かりました。[]

Facebookでもコメントできます。

コメントする

コメント本文の入力のみ必須。お名前(HN)とメールアドレス、ウェブサイトの入力は任意。
管理人の承認後、お名前(HN)と本文のみ公開されますが、メールアドレスは管理人にのみ伝わり、他者に公開されることはありません。
入力した本文の内容を確認後、よろしければ「コメントを送信」ボタンを押してください。
当コメントフォームはGoogle reCAPTCHA により保護されており、訪問者が人かロボットかを識別しています。
Google reCAPTCHA の動作に必須なため、ブラウザの設定でJavaScript を有効化してください。

このサイトは reCAPTCHA で保護されており、Google の プライバシーポリシー利用規約が適用されます。

Loading Facebook Comments ...

ABOUTこの記事をかいた人

Maro@きょうのまなざし

京都市出身、京都市在住。山で寝転がりながら本を読むか妄想に耽る日々。風景、遠望、夕日、夜景などの写真を交えつつ、大文字山など近畿周辺(関西周辺)の山からの山岳展望・山座同定の話、ハイキングや夜間登山の話、山野草や花、野鳥の話、京都の桜や桃の話、歴史や文化、地理や地図、地誌や郷土史、神社仏閣の話などを語っています。リンク自由。山行記録はごく一部だけ公開!