向山連山のヒカゲツツジ 石生駅~松の台展望所 兵庫県丹波市

2019年の開花情報
いちおう、こちらの記事にも。
どこぞで、2019年(平成31年)は無理に4月13~14日を選ばなくても、その次の週末、つまり20~21日でも構わないのでは……、と予想しておきましたが、おそらく私の見込んだとおりの展開となりそうです。
追記しておきますと、27日以降は色褪せが進みそうです。

2013年(平成25年)4月8日の話。
この日は午後から兵庫県丹波市に所在する向山連山をハイキング。
向山(むかいやま)はヒカゲツツジ(日陰躑躅)の名所として知られています。

平地の桜に限らず、今年は山の植物の展開も早いため、ヒカゲツツジも開花が進んでいるのではないかと思い、様子を窺いに。
向山連山を縦走するにあたり、JR福知山線の石生駅(いそう駅)を起点として水分れ公園から取り付くコースや、鳳翔寺さんから剣爾山(けんじ山)や清水山を経て登るコース、あるいは柏原駅(かいばら駅)~はちまん広場から清水山を経て登るコースなどもありますが、この日は石生駅の真東にあたる観音堂登山口から取り付くことにしました。
よく選ばれやすい、ごく一般的なハイキングコースで、ところどころ展望地も開かれており、お花と見晴らしが楽しめる山歩きとなるでしょう。

向山連山 観音堂登山口 兵庫県丹波市 2013年4月
(JR石生駅~)観音堂登山口。「向山連山登山道入口」と見えます。
観音堂さんでお参りを済ませて入山します。

登山口から二の山にかけて急な登りが続きます。
その後は下ったり登ったりを繰り返す縦走路となりますが、午後からの上山となったため、そう遠くまで進むことはできません。
日没に合わせて下山すればよいでしょう。

観音堂登山口~滝山古墳~二の山(標高点298m→三角点300.0m)~

滝山古墳(二の山)のコバノミツバツツジ 兵庫県丹波市 2013年4月
滝山古墳(二の山)のコバノミツバツツジ(小葉の三葉躑躅)。

本記事の初稿公開時、地理院地図(地形図)において、二の山は標高点298mの扱いでしたが、その後、この年(2013年)の11月に四等三角点300.0m(点名「二の山」)が新設されました。
付け加えておくならば、清水山の四等三角点も同日の設置です。

二の山~岩座展望所~三の山(現地表記470m)~亜炭展望所~四の山(標高点511m)~

向山連山 四の山のヒカゲツツジの花 日陰躑躅 2013年4月
向山でも亜炭展望所のあたりではアセビのお花が目立っていましたが、それと前後するように、ちらほらとヒカゲツツジのお花も咲き始めます。
さながら、黄色いシャクナゲのよう。

四の山(標高点511m)~松の台展望所~

向山連山のヒカゲツツジ 松の台展望所からの眺望 2013年4月
向山連山のヒカゲツツジ。「松の台展望所」からの眺望。
撮影地点から親不知(京都府福知山市、兵庫県丹波市)まで約11km。

松の台展望所は見晴らしの良い展望地です。
向山の北に対峙する五大山と、その後方に連なる鷹取山や五台山、親不知が目立ちますが、親不知の向こうには鬼ヶ城や烏ヶ岳など福知山の山も聳えます。
烏ヶ岳は一等三角点峰で、多くの山から見通せます。

向山連山 眼下に春日町の田園風景と特急「こうのとり」を望む 2013年4月
向山連山「松の台展望所」から眼下に春日町の田園風景を望む。

列車が走ってきたため、慌てて撮影します。
何事にかぎらず、鉄道についてもとくに詳しくありませんが、4両編成の車両、時刻表と照らし合わせるかぎり、どうやら特急「こうのとり」のようです。

松の台展望所~深坂北峰(現地表記521m)~ツツジが岡展望所~向山三角点(569.0m)

向山のヒカゲツツジ 兵庫県丹波市 2013年4月
ヒカゲツツジは未開花の木も多く、全体としての見頃はもう少し先という印象を受けましたが、咲き始めのお花は汚れも少なく、色も鮮やかで、個人的には盛りの時期よりも好みです。
付近にはヒサカキの小さなお花も咲いていましたが、なかなか撮影が難しく。

今後、春咲きの植物は少しずつ花期が早まると予測されますので、向山連山のヒカゲツツジも4月半ば頃にはピークを迎える年が増えそうです。

向山三角点 569.0m 兵庫県丹波市 2013年4月
向山の三角点峰。標高569.0m(→568.8m)。「深坂北峰← →五の山」道標。
この翌年、三等三角点「向山」の標高成果は568.8mに改定されました。

三角点付近に備え付けられた温度計(日陰、無風)は約11℃の値を示していました。
岩山の稜線上は日当たりもよく、体感気温はそれよりも高く感じましたが、この日は風が強く吹いており、快適な山歩きを楽しむことができました。
三角点峰からは眼下に春日町黒井周辺の街並みや黒井城跡の山が綺麗に見晴らせます。

整理の都合で記事を分けます。
三角点から見える風景や下山時に撮影したヒカゲツツジの写真は次回の記事で。

水分れ公園 いそ部神社の桜 兵庫県丹波市 2013年4月

丹波 向山連山 水分れ公園 いそ部神社の桜 附・清水山と珪石山

2013.04.12

下りは珪石山を経て水分れ公園登山口へ下山するコースを選びましたが、なかなか急な道のりでした。
向山には炉材珪石を搬出するための索道があって、その名残かも? といった話を追記しています。
余談として、清水山の読みは「しみずやま」か「きよみずやま」かといった話や、あるいは、丹波柏原の読みが「かいばら」ではなかった時代がある、といった件も触れていますので、興味が湧いた方はぜひ。

関連記事 丹波 向山連山ヒカゲツツジハイク

すべて同日の山行記録です。併せてご覧ください。

向山(地理院 標準地図)

クリック(タップ)で「向山」周辺の地図を表示
向山連山
「二の山」 標高298m(→300.0m)(四等三角点「二の山」)
「三の山」 標高470m
「四の山」 標高511m
「深坂北峰」 標高521m
「向山(ムカイヤマ)(むかいやま)」 標高569.0m(→568.8m)(三等三角点「向山」)
兵庫県丹波市

三角点568.8mではなく、その南東の約580m小ピーク(五の山)(向山最高点)が向山連山の最高標高地点です。
周辺山域では譲葉山(標高594m)が向山最高点の標高を上回ります。

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ABOUTこの記事をかいた人

Maro@きょうのまなざし

京都市出身、京都市在住。山で寝転がりながら本を読むか妄想に耽る日々。風景、遠望、夕日、夜景などの写真を交えつつ、大文字山など近畿周辺(関西周辺)の山からの山岳展望・山座同定の話、ハイキングや夜間登山の話、山野草や花、野鳥の話、京都の桜や桃の話、歴史や文化、地理や地図、地誌や郷土史、神社仏閣の話などを語っています。リンク自由。山行記録はごく一部だけ公開!