伏見稲荷 稲荷山から大阪の「あべのハルカス」を遠望 荒神峰

2013年(平成25年)2月20日、今日は夕方から伏見稲荷大社さんへお参りし、その裏山たる稲荷山をトワイライトハイキング。

16時45分頃に稲荷山四ツ辻に着きましたが、まだ時間には余裕があると判断。
山を登り、稲荷山(一の峰)、御劔社さん、薬力社さんへお参り。
薬力社さんの上の細く分かりにくい裏道のような山道から恵日山方面へと下り、泉山や恵日山への侵入を阻む柵に沿って、一度、清瀧まで大きく下ります。
清瀧から四ツ辻へと登り返してくる頃には日没も近く。
登ったり下ったりの繰り返しで疲れましたが、これもリハビリがてらのトレーニング、視界が開ける荒神峰へと急ぎます。

伏見稲荷大社から「あべのハルカス」を望む 2013年2月
荒神峰(稲荷山)(京都市伏見区)から「あべのハルカス」を遠望する。
撮影地点から紀泉アルプス最高峰の雲山峰(和歌山県和歌山市)まで89.5km。
超高層ビル「あべのハルカス」(大阪市阿倍野区)まで43.5km。

このところ、遠くが見えない、見えにくい日が続いていましたが、今日は久々に好条件。
展望地から「あべのハルカス」や和泉山脈まで見えていました。
分かりにくいですが、遠くにうっすら見えている稜線が、雲山峰など、紀泉アルプス(紀泉高原)の山々です。

念のために申し上げておきますが、今回の記事における夕景の撮影地点は、稲荷山の四ツ辻(いわゆる見付の峰)ではなく、荒神峰の展望地です。
あまり知られていないようですが、以前は、この付近でも送り火的な催しを行っていました。
稲荷山四ツ辻から「権太夫大神」方面への階段を登り、道なりに進めば展望地に着きます。

荒神峰(稲荷山)からポンポン山に沈む夕日を望む 京都市伏見区
荒神峰(稲荷山)からポンポン山に沈む夕日を望む。
撮影地点からポンポン山(京都市西京区、大阪府高槻市)まで14.9km。

なんとか日没に間に合いました。
とくに表示していませんが、ポンポン山は夕日のすぐ左のピークです。
この後、綺麗な夕焼けも眺めることができ、ついでに夜景も撮影してから下りようかと思いましたが、先約があったため、今日は夕景の撮影だけにとどめておきます。

四ツ辻まで戻ってみると、日没後であるにもかかわらず、妙に人が多く。
さすがに荒神峰まで向かう人は少ないものの、四ツ辻がちょっとした夜景スポットであることはすっかり知れ渡っているようです。
下山時も、私と入れ違いに登ってくる方が次から次へと。

昨年も同じ時期に夕方から夜にかけて稲荷山を登りましたが、その日は過去に大文字山で私と会ったとおっしゃる方……、私らしき人物が大文字山で遠くを撮影していたので話しかけた、すると淡路島を撮影していると返された、などとおっしゃっていたので、それなら間違いなく私でしょう……、その方とお会いしたのと、荒神峰の展望地を探して道迷いなさっていた女子大生さんのグループと出会い、結局、(どうも不安だったので)下山まで付き添ったくらい。
今日は昨年のその日とは大違いで、かなりの人数を山中でお見掛けしました。

京都駅ビルから改修工事中の京都タワーを見上げる ライトアップ 2013年2月
改修工事中の京都タワーを眼前に望む。

せっかくですので、JR京都駅に立ち寄り、駅ビルから改修工事中の京都タワーを撮影して帰りました。
特別な色ではなく、普段どおり、白くライトアップされています。

過去の記事で何度も話の種にしていますが、改修工事に伴い、覆い(ネット)が被さった姿はキノコのようです。
私が撮影していた際、横にいらした学生さんらしき方々は、この姿を見て、「シメジみたい!」とおっしゃっていました。

追記。

伏見稲荷山の帰り坂 本寺山から桃色の京都タワーと京都の夕景、夜景を望む 2015年10月

本寺山 仲恭天皇 九條陵 ピンクの京都タワー 式部の道と稲荷山

2015.10.05

稲荷山の周辺から京都タワーを見通せる場所は限られています。
興味がある方は上の記事で。

関連記事 2013年 京都タワーの改修工事

稲荷山(地理院 標準地図)

クリック(タップ)で「稲荷山」周辺の地図を表示
「稲荷山(イナリヤマ)(いなりやま)」
標高233m
京都府京都市伏見区(稲荷山の山体は山科区に跨る)

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4 件のコメント

  • Maroさん、度々すみません。簡単にわかるようであれば、どうかお教え下さい。本日の午後、俎石山まで行ってきました。(強風でしたが)雨上がりだったので遠方の眺めは比較的良かったです。(Maroさんのこのブログのおかげで、今日は(双眼鏡無しで)あべのハルカスが簡単に確認できました) 俎石山から旗立山に向かうまでの展望コーナーで、京都方面?!を見ると、円錐形の建物が…。 自分が見てる方向がどこなのか、全く自信がなく、「京都タワー?!ってことは、ありえないよね」と自身で思いつつ、(そこで質問なのですが)『俎石山近辺から、京都タワーや大文字山、比叡山って、見えるのでしょうか』
    Maroさんのブログを拝見させていただいていて、久しぶりに京都に行って、大文字山から同じ風景を見てみたい気持ちになっています。大文字山には2回登ったことがありますが、眼下の京都市内の風景を眺めることのみで、遠く遠くを見るという視点は皆無でした。何が見えているのか 精査するのは、すごくたいへんなのでしょうね。本当にすごいです。

    • こんばんは。

      雨上がり、強い風も吹いており、今日はこの時期としては遠くまで見えていたようですね。

      先に結論から申し上げますと、比叡山や大文字山から、そちら、紀泉の山々を望むことができる……、私自身、過去に何度も写真を撮影していますが、逆もまたしかり、そちらからこちらを望むことも可能です。

      比叡山がどちらとなるか、分かりやすく申し上げると、まず、俎石山の北展望台から「りんくうゲートタワービル」を探し、その左3°方向、観覧車より左、関空連絡橋の付け根、りんくう公園の向こう、大阪湾を越えた遠方に比叡山が見える可能性があります。
      直線で100km超という距離、さらに、大阪湾、大阪平野、京都盆地は湿度が高く、遠望において、これは大きな壁となります。
      ですが、地元の方であれば望む機会もあるでしょう。

      次に、京都タワーですが、私自身はそちらから見たことがありません。
      場所としては比叡山の左下あたりとなります。

      俎石山の北展望台の標高が約410mとして、そちらから遠くを望む場合、地平線に達する距離が約72km先となります。
      展望台から京都タワーまでの直線距離が約91km、距離としては地平線の向こうとなってしまいますが、京都タワー自身に131mの高さがあるため、地表は見えないものの、タワーが見える可能性はある、ということになるでしょう。
      しかしながら、間に大阪市浪速区、中央区、都島区などが所在するため、なにかしらの建造物に阻まれる可能性もあります。
      好条件の日に双眼鏡で確認してみないとはっきりとは分かりません。

      現実問題として、90km先の京都タワーを肉眼で望むのは困難、20km程度の距離から見てもマッチ棒のような細さと感じます。
      他の建造物と混同なさったのではないかとも思いますが、見える可能性がある以上、お話だけで違うと断定することはできません。

      機会があればまた大文字山にもお越しください。

      • 私のわがままな質問に対し、早速、且つ、本当にわかりやすくお教えいただき本当にありがとうございます。Maroさんが、俎石山へ来られる機会がありましたら、ぜひ同行させていただき、いろいろお教えいただきたいなと(自分勝手に)思っています。

        • いいえ、こちらこそよい勉強となりました。
          その際はよろしくお願いいたします。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    Maro@きょうのまなざし

    京都市出身、京都市在住。山で寝転がりながら本を読むか妄想に耽る日々。風景、遠望、夕日、夜景などの写真を交えつつ、大文字山など近畿周辺(関西周辺)の山からの山岳展望・山座同定の話、ハイキングや夜間登山の話、山野草や花、野鳥の話、京都の桜や桃の話、歴史や文化、地理や地図、地誌や郷土史、神社仏閣の話などを語っています。リンク自由。山行記録はごく一部だけ公開!