翌日に控えた「展望の日」をPRするため、今晩、2016年(平成28年)9月30日の夜、京都タワーがレッドにライトアップされました。
10月1日は「展望の日」(10=ten=テン、1=棒=ボウで「てんぼう」の日)で、この日に合わせ、毎年9月30日の夜には京都タワー(や東京タワー、神戸ポートタワーなど日本各地の展望塔)が赤色に照らされます。
以前は「高血圧の日」にも赤くライトアップしていましたが、今年は実施されなかったようです。
「展望の日」PRでレッドにライトアップされた京都タワーを船岡山から遠望する。
今年3月に京都タワーの塔体照明がLED化されて以降、点灯式や試験点灯を除き、消灯時まで赤色にライトアップされるのは今回が初めてでしょうか。
他色と同様、マルチハロゲン灯の時代より、やや眩しく彩度が高い印象を受けますね。
過去の記事でも申し上げましたが、比叡山四明岳の「比叡ビュースポット」から京都タワーまでの直線距離が10.1km。
毎年のように、「展望の日」の日付である「10.1」にちなみ、その前夜祭となる赤いライトアップを「比叡ビュースポット」から展望したいと思うものの、お天気や時間の都合もあり9月30日の夜に訪れることができません。
今年もお天気が今ひとつで、比叡山からの撮影は諦め、せいぜい直線距離で6km未満の船岡山から撮影するに留めておきました。
もっとも、船岡山から望む京都タワーは棒のように聳えており、京の夜を照らす灯台として、「展望の日」にふさわしい姿を見せていました。
上の写真は18時過ぎに撮影しており、金曜日の夜でありながら、京都タワーの左遠方に見える伏見桃山城がライトアップされていません。
…案の定、この記事を書いている今現在、19時過ぎ、京都市は雨が降り始めており、比叡山は諦めて正解でした。
船岡山から眺めていたかぎり、夜空は白く霞んだ印象を受けましたので、いかに素晴らしい展望を誇る比叡山とはいえ、遠くの大阪方面は見えにくかったでしょう。
なお、比叡山の展望地であればどこでもよいわけではなく、10.1km先に京都タワーが見えるのは「比叡ビュースポット」のみです。
ガーデンミュージアム比叡さんや、あるいは比叡山ドライブウェイの登仙台駐車場展望台からでは10.1kmとはなりません。
青色などのライトアップは過去に比叡山の10.1kmポイントから撮影しています。
正確に10.1km先に京都タワーが見える展望地は貴重で、現状、個人的に調査した範囲内では他に良い場所が見付かりません。
嵐山・高雄パークウエイの展望台、あるいは小倉山の展望地であれば、おおむね直線距離で9km以上となります。
主な展望地 | 京都タワーまでの距離 | 所在地 | 備考 |
---|---|---|---|
比叡ビュースポット | 10.1km | 京都市左京区 | 比叡山四明岳 |
京見峠 | 10.0km | 京都市北区 | 今は見晴らしが良くない |
小倉山の展望地 | 9.4km | 京都市右京区 | パークウェイの展望台とは異なる |
音羽山の山頂 | 8.6km | 京都市山科区 滋賀県大津市 | 山頂(三角点)は山科区 |
京都タワーまで10km前後の展望地を表に。
これは逆に京都タワーの展望室から約10km先に何が見えるか、と同義です。
こう見ると、堂ノ庭の京見峠は10.1kmに調節できそうな気もしますが、昔と異なり今は見晴らしがよくないので、あまり惹かれません。
…などと書きましたが、「展望の日」当日に京見峠を訪れました。その話は上の記事に。
あとは西京区の大原野神社さんや「花の寺」の異称で知られる勝持寺さんあたりがおおむね10km前後。
善峯寺さんや三鈷寺さんから十輪寺さんへ向かって西山を下ると、その道すがら京都タワーを見通せます。
近年は付近を「小塩フジバカマ園」として公開なさっているようですが、そちらは少し遠くなってしまうのが惜しいです。
興味が湧いた方は、他に「10.1km」ポイントが無いか調べてみてください。
京都タワー展望室はもちろん、京都盆地を見晴らせる山々も、京都の展望台、展望スポットとして親しまれ続けることを願います。
追記。
本記事の初稿公開時は、フジバカマ園は善峯寺さんの下に所在しましたが、いつの間にやら、大原野の山麓に「大原野フジバカマ園」が整備され、そちらに移転されたようです。
他の記事でも話の種にしていますが、フジバカマのお花には「旅する蝶」アサギマダラが飛来します。
追記終わり。
船岡山(OpenStreetMap日本)
「船岡山(フナオカヤマ)(ふなおかやま)」標高111.6m(三等三角点「船岡山」)
京都府京都市北区
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