今日、2016年3月28日は大気の状態が不安定な一日で、京都市では雨が降ったり止んだりのお天気となりました。
夏さながらの積乱雲が山の上で発達しているのが遠目にも分かり、大阪など場所によっては落雷したと聞いています。
京都盆地でも北部寄りの地域では夕方頃に雨も止んだため、シダレザクラ(枝垂桜)やソメイヨシノ(染井吉野)などの様子を見に何ヶ所か。
追記。友人によると、17時頃に京都市南部ではヒョウ(雹)がパラパラと降っていたそうです。
以下は今日の夕方~日没頃に各所の一重咲き(単弁)の枝垂桜を撮影した写真です。
八重咲きの枝垂桜(ヤエベニシダレ)はまだまだこれから。
京都の枝垂桜。本満寺さんのシダレザクラ。満開~盛り過ぎ。
盛りは過ぎていましたが、本満寺さんの桜は見頃が続いています。
数年前、勢いが衰えたように感じた年は心配しましたが、昨年、今年と花数も回復したように見え、ひと安心。
下の写真と上の写真は同じ個体を撮影しています。
改めて申し上げるまでもありませんが、本満寺さんの枝垂桜は出町桝形商店街界隈の桜の中でも屈指の美しさを誇ります。
境内の園芸種らしきヤマザクラ(山桜)の仲間もそろそろ見頃。
ソメイヨシノは少しずつ開花が進んでいますが、全体としてはこれから。
雨の影響だけではなく、風が吹くたび池の水面に桜吹雪が舞っていました。
こちらも盛りを過ぎて散りぞめでしょうか。
今年は3月17日に開花したことを思えば、十分に長持ちしたと言えるでしょう。
平日の日没前にもかかわらず、近衛邸跡の周辺はひどく混雑しており、人気のほどが窺えます。
葉桜が進む上品蓮台寺さんのシダレザクラ(枝垂桜)に西日が差す。
雨上がり、時系列としては、今日、最初に撮影した写真。
上品蓮台寺さん(上品蓮臺寺、十二坊)は八重紅枝垂の名所として知られますが、単弁の枝垂桜は色も褪せ、少しずつ葉桜が進んでいました。
境内のスモモ(李)は少し前から見頃が続いています。
リキュウバイ(利休梅)は咲き始め。ソメイヨシノはこれから。
このように、今日の夕方に撮影した枝垂桜の個体はいずれも盛りを過ぎていましたが、場所や緯度としてはそう遠くない西陣・水火天満宮さんの枝垂桜は展開が遅れている様子。
先ほど、参拝がてらに様子を確認してみましたが、今晩はライトアップしていらっしゃらなかったのではっきりとは分からなかったものの、まだまだ蕾が多いように見えました。
同じく西陣の本隆寺さん、こちらには私が好むソメイヨシノの立派な大樹があります。
京都における「さくらの開花」が発表された3月23日を待たずして、その前日、つまり22日の午後には枝先のお花がぼちぼち咲いていました。
今日の夕方の時点で、枝先のお花は五分咲き前後か、あるいはそれ以上まで進んでいましたが、全体としてはせいぜい三分~五分咲き未満といったところ。
この樹が満開(八分咲き以上)となった当日か、その翌日あたりに、京都における「さくらの満開」が発表されるものと見ています。
近衛邸跡の糸桜が開花したあたりから、どちらかと言えば京都では気温が低めの日々が続いていました。
その影響でしょうか、同じ京都市内でもソメイヨシノの開花時期や展開に大きな地域差が生じているようです。
その分、今春は枝垂桜を長期間にわたり楽しめましたが、ソメイヨシノの展開が遅れていることに、やきもきなさる方もいらっしゃるかもしれません。
サクラはソメイヨシノだけに限らず、他にも多くの種類があります。
たとえば、熊野若王子神社さんの桜花苑で咲く桜など、他の桜にも目を向けてみるのはいかがでしょうか。
桜花苑の桜はヨウコウ(陽光桜)とヤマザクラが主体で、とくに艶やかな花色を誇るヨウコウは今が花盛りですが、その花期は短いため、そろそろ散り始めるでしょう。
以上、2016年3月28日の話。
追記。
3月31日の午後の時点で、本隆寺さんのソメイヨシノのうち、本堂の南東のとくに立派な個体は八分咲き未満。
今年は展開にばらつきが大きく、祖師堂の南の個体は開花が遅れています。
さらに追記。
4月2日の早朝の時点で本堂の南東の個体は八分咲き程度。
この様子でしたら、今日にも「満開」の条件を満たすでしょう。
いつ、「さくらの満開」が発表されるか注目です。
4月2日の午後、京都で「さくらの満開」が発表されました!
詳しくは上の記事で!
本満寺(OpenStreetMap日本)
「本満寺」京都府京都市上京区鶴山町 付近
「京都御苑 近衛邸跡」
京都府京都市上京区京都御苑
「上品蓮台寺(上品蓮臺寺、十二坊)」
京都府京都市北区紫野十二坊町 付近
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