今日、2016年(平成28年)3月23日、京都におけるサクラ(桜)の私的な標本木が開花していることを確認しました。
ざっと数えた感じでは7~8輪程度のお花が全開していましたが、今にも咲きそうな半開状態を含めればそれ以上でしょうか。
気象庁さんによる「さくらの開花日」の定義は、「標本木で5~6輪以上の花が開いた状態となった最初の日」であるため、「私的な標本木」も、今日、開花したと見て差し支えないでしょう。
2016年3月23日、ソメイヨシノ(染井吉野)が開花。京都における桜の私的な標本木。
20日に蕾が大きく膨らんだ後、冷たい寒気に晒された影響か、やや停滞したため心配していましたが、今年も無事に開花してなによりです。
京都地方気象台さんによる開花宣言日と、「私的な標本木」の開花日を照らし合わせてみると、
2012年 京都地方気象台 4月3日 私的 4月3日
2013年 京都地方気象台 3月22日 私的 3月22日
2014年 京都地方気象台 3月27日 私的 3月27日
2015年 京都地方気象台 3月27日 私的 3月27日
「私的」は「私的な標本木」の開花を確認した日
となっています。
(2012年以降に限定しているのは、2011年以前は京都地方気象台さんの標本木が異なる観測地点・個体だからです)
このように、私が標本木としている京都市上京区のお寺さんの個体と、京都地方気象台さんが標本木としていらっしゃる中京区の二条城の個体は同日に開花する傾向にあります。
ソメイヨシノの性質上、私的な標本木が開花した今日、京都でも「さくらの開花」が発表されるのではないかと見ていましたが……、
京都で桜開花、満開は十日後か 4月中旬並み陽気 : 京都新聞
http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20160323000173(リンク切れ)
やはり、京都市でも「桜の開花宣言」が!
今年は昨年より4日、平年より5日早い開花日となりました。
来年以降も観察、記録を続けていこうと思います。
これから気温が低い日が続く影響もあり、「さくらの満開」が発表されるのは4月2日頃と予想されています。
4月2日の朝の時点で、西陣の本隆寺さんのソメイヨシノのうち、本堂の南東のとくに立派な個体は八分咲き程度で、そろそろ「満開」の条件を満たしそうです。
祖師堂の南の個体は少し展開が遅れており、せいぜい七分咲き前後の印象を受けます。
例年、本隆寺さんの本堂の南東の個体が八分咲き以上で満開となる日に、京都では「さくらの満開」が発表されますが、今年はどうでしょうか。
4月2日の午後、京都でも「さくらの満開」が発表されました。
詳しくは上の記事で!
以下は昨日(3月22日)の早朝に京都御苑で撮影したイトザクラ(糸桜)の写真。
糸桜は一重(単弁)のシダレザクラ(枝垂桜)で、ソメイヨシノに先駆けて開花するため、そろそろ見頃を迎えています。
近衛邸跡の糸桜については、今年は3月17日に開花し、22日の夕方には八分咲き以上で満開となりました。
例年、出水の糸桜は近衛邸跡の糸桜より少し展開が遅れます。
お花見はこれから今週末にかけてが良いでしょう。
京都御苑の桜。近衛邸跡の糸桜(しだれ桜)はおおむね見頃。
2016年3月22日の夜明け頃に撮影。
出水の糸桜と朝日。近くで眺めると蕾が目立ちますが、そろそろ見頃も近いでしょうか。
2016年3月22日の早朝に撮影。
追記。
今年は花期が長く続きましたが、3月28日には盛りを過ぎました。
詳しくは上の記事で。
「京都御苑」
京都府京都市上京区
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