京都北山 カタクリの後のミヤコアオイとニリンソウ 2015年4月

私事、先週半ばから体調を崩してしまい、またも療養生活に。
好天が続いた週末を無為に過ごしたのはむなしいかぎりですが、なんとかゴールデンウィーク半ばまでには復帰したいものです。

リハビリがてら、昨日、2015年(平成27年)4月27日は夕方から近場の山を軽く新緑ハイキング。

京都の桜 熊野若王子神社 陽光桜が咲く桜花苑から京都西山を望む 2015年4月

熊野若王子神社の桜花苑 陽光桜(ヨウコウ) 京都の桜

2015.04.06

上の記事の後半で触れているカタクリ自生地の話の後日談のようなものです。

山麓や登山口のあたりではヤマツツジやモチツツジが開花しており、両種が近くで混生していることから、よく探せば両種の自然交雑種であるミヤコツツジも見付かるかもしれません。
ミヤコツツジは比叡山などでも観察できますが、現状、大文字山では見当たりません。

ニリンソウ(二輪草) 薄いピンク色の花被片 京都北山 2015年4月
谷底に咲くニリンソウ(二輪草)のお花。
花被片にうっすらピンク色が乗っています。

カタクリの後に出たミヤコアオイ群落 亀甲葉 京都北山 2015年4月
ミヤコアオイ(都葵)。亀甲葉。
花期に広がっていたカタクリの葉は大半が地上から姿を消し、代わってミヤコアオイ(カンアオイ)に占拠されていました。

ミヤコアオイ(都葵) 多様性のある雲紋葉 京都北山 2015年4月
ミヤコアオイの葉。多様性のある雲紋葉。

このあたりは京都北山でもきわめて「浅い」山域と言えますが、こういった都市近郊の里山でニリンソウが自生する環境は減少しつつあります。
つい10年ほど前まではごくごく近場の山で容易に観察できましたが……。

沢に咲くチャルメルソウ(哨吶草)の群落 京都北山 2015年4月
沢に咲くチャルメルソウ(哨吶草)の群落。

下りで歩いた沢にはチャルメルソウが、それこそ足の踏み場もないくらい咲き誇っていましたが、地味なお花なので気に留める方は少ないでしょう。
近くの山ではチャルメルソウの近くにトウゴクサバノオを含む植物群落が見られるため、この谷はどうかと調べてみましたが、可憐なトウゴクサバノオのお花は見付からず、あちらこちらでタニギキョウやユリワサビばかりが目立ちました。

2015年4月
京都府

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Maro@きょうのまなざし

京都市出身、京都市在住。山で寝転がりながら本を読むか妄想に耽る日々。風景、遠望、夕日、夜景などの写真を交えつつ、大文字山など近畿周辺(関西周辺)の山からの山岳展望・山座同定の話、ハイキングや夜間登山の話、山野草や花、野鳥の話、京都の桜や桃の話、歴史や文化、地理や地図、地誌や郷土史、神社仏閣の話などを語っています。リンク自由。山行記録はごく一部だけ公開!