この日はカタクリ(片栗)を観察するため、近場の山へ。
小規模な群落ですが、私にとっては大切な自生地です。
カタクリ(片栗)。美しい紫色のお花。
花片も汚れておらず、ちょうど見頃でした。
カタクリの花期は短く、こちらの山で観察を始めた当初は見頃の時期を図るのにやや苦労しました。
何年も観察を続けているうちに、京都市内におけるサクラの花期から、こちらにおけるカタクリの花期を容易に推測できることに気付き、今に至ります。
1枚の写真に2輪のお花、私にとっては嬉しい写真となりました。
なんだ、たったの2輪、有名な群生地に行けばいくらでも……、と鼻で笑われそうですが、私がこちらの群落で観察を始めた当初は極端に株数が少なく、年によっては10輪も咲かなかったのです。
険しい急斜面に所在する群生地。
むやみに足を踏み入れると生育地を荒らすことになりかねません。
近くに寄ることができる個体のみを観察するにとどめておきます。
紫色が濃いカタクリのお花。京都北山の自生地にて。
独特の模様、見る者の心を魅了します。
谷の上部に2つほどつぼみが残るのみで、あとは全て花開いているように見えました。
増加傾向にあるとはいえ、数そのものがしれており、見頃も長くは続かないでしょう。
下山時、イワナシ(岩梨)のお花を見掛けました。
かつては船山や大文字山などでも数多く見ることができましたが、近年ではその数を減らしているようです。
2013年4月
京都府京都市
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