甘南備山の夜景 京都タワーを遠望 京田辺市 塔は改修工事中

今日、2013年(平成25年)2月8日は夕方から京都府京田辺市に所在する甘南備山(かんなびやま、かんなびさん)をトワイライトハイキング。
山系としては、生駒山地の北部からなだらかに京都方面(木津川方面)に広がる丘陵地の北東端付近にあたり、ごく一部とは言え、その山域は大阪府枚方市に跨ります。
機会があれば、今はあまり利用する方がいない、枚方側からの取付も紹介したいものです。
産地として知られる水晶にはさほど興味がありませんが、ある植物を観察するため、昔はこのあたりの山域をよく訪れていました。

甘南備山は細かな枝道が多く、どこからでも取り付けますが、今日は薪登山口を起点として旧登山道から尾根筋コースを登りました。
とくに撮影はしていませんが、「梅の小径(ウメの小径)」ではウメがちらほら咲いており、春の訪れを予感します。

甘南備山の夜景 京田辺市

京都市南西部の夜景

甘南備山から京都市南部~南西部方面の夜景を望む 京田辺市 2013年2月
甘南備山(京都府京田辺市)から主に京都市南部~南西部方面の夜景を望む。

右端の遠方に見えているのはキノコタワー……、京都タワーですね。
距離が遠いため、覆いが被さっているかどうか、肉眼でははっきりとは分かりません。

京都タワーを遠望

京田辺市の甘南備山から改修工事中の京都タワーを遠望 2013年2月
甘南備山から改修工事中の京都タワーを遠望する。
撮影地点から京都タワー(京都市下京区)まで約19.5km。

甘南備山から京都タワーまでの距離は、大文字山から京都タワーまでの距離の約4倍。
望遠レンズ越しですが、ネットが被さり、なんだかキノコのように見えるタワーの姿を確認できました。

甘南備山は「五山送り火」の観賞スポットとしても知られていますが、(当日の夜は消灯されるものの、)京都タワーを目安として、その右の遠方を探せば、いわゆる「妙法」の字跡を見付けることができるでしょう。

京都市南東部の夜景

甘南備山から宇治市方面の夜景、遠くに比叡山を望む 京田辺市 2013年2月
甘南備山から主に宇治市~京都市南東部方面の夜景を望む。
撮影地点から大比叡(滋賀県大津市、京都市左京区)まで約29.5km。
音羽山(京都市山科区、滋賀県大津市)まで約21km。

比叡山や醍醐山地の山々は見えていましたが、花脊(花背)方面の山は曇って見えません。
京都北山では雪が降っているのだろうかと考えながら京都駅まで戻ってくると、ちょうど、京都市内の平地部でも激しく吹雪き始めたところでした。
道路にも瞬く間に雪が積もっていきます。
少しタイミングがずれていれば、甘南備山から比叡山すら見えなかったでしょう。

余談ながら、今の時期は甘南備山から見て明石海峡に夕日が沈みます。
ぼんやりとではありますが、今日も木立の枝越しに「明石海峡大橋と夕日」の写真を撮影できました。
立脚点がきわめて限定されますが、計算上、甘南備山(雌山の山頂付近のみ)は京都府から明石海峡大橋、大阪湾の海面を見通せる数少ない山です。
空鉢峰(鷲峰山)や木津川市の三上山と比較すると、山から明石海峡大橋までの距離も近く、現地の状況しだいでは、今後、京都から明石海峡方面を望む有力な展望地となりえるでしょう。

察しの良い方から、余談ではなく、それが本命でしょ? と言われそう。

関連記事 2013年 京都タワーの改修工事

  • タグ別アーカイブ: 2013年の京都タワー改修工事
  • 甘南備山(地理院 標準地図)

    クリック(タップ)で「甘南備山」周辺の地図を表示
    「甘南備山(カンナビヤマ、カンナビサン)(かんなびやま、かんなびさん)」
    「雄山」 標高221m
    「雌山」 標高201.6m(二等三角点「甘南備山」)
    京都府京田辺市(山体は大阪府枚方市に跨る)

    ABOUTこの記事をかいた人

    Maro@きょうのまなざし

    京都市出身、京都市在住。山で寝転がりながら本を読むか妄想に耽る日々。風景、遠望、夕日、夜景などの写真を交えつつ、大文字山など近畿周辺(関西周辺)の山からの山岳展望・山座同定の話、ハイキングや夜間登山の話、山野草や花、野鳥の話、京都の桜や桃の話、歴史や文化、地理や地図、地誌や郷土史、神社仏閣の話などを語っています。リンク自由。山行記録はごく一部だけ公開!