船岡山公園の夜景と朝景 青緑&白 2色の京都タワー 2015年

昨日、2015年10月31日の話。
夕暮れ時に京都府南部の山を登り、その後、京都駅の近くまで戻ってきたら、青緑色と白色のツートンカラーで照らされている京都タワーの姿が目に留まります。
せっかくなので京都駅ビルから撮影を。

青緑と白の2色にライトアップされた京都タワー 子宮頸がん検診啓発活動 2015年10月31日
青緑と白の2色にライトアップされた京都タワーの塔体。子宮頸がん検診啓発活動。

京都タワーの塔体が特別な色で照らされているのは、ハロウィンに合わせたイベントではなく、「子宮頸がん検診啓発活動」(ティール&ホワイトリボン)の一環です。
同様の催しは今年4月にも行われました。今回が2回目、だと思います。

目に入ったからには山の上から撮影したくなります。
しかしながら、2色のライトアップの場合、北方向か南方向から眺めないと2色であることが分かりません。
たとえば、京都タワーから見て北東にあたる大文字山からでは1色しか確認できず、今回の場合であれば、普段と同様の白いタワーにしか見えない(見えにくい)という罠が。
すでに20時を過ぎており、この後、他の方々と会う先約も交わしていたため、手堅く船岡山からの撮影に留めておくことに。

船岡山からティール&ホワイトの京都タワー、伏見桃山城のライトアップを遠望 2015年10月
ティール&ホワイトの京都タワー、伏見桃山城のライトアップを京都市北区の船岡山から遠望する。
ティールカラーは鴨の羽色。撮影地点から京都市下京区の京都タワーまで5.9km。

船岡山からであれば、2色にライトアップされていることが分かりやすいですね。
繰り返し申し上げておきますが、塔体を2色とも確認するためには、北か南から眺める必要があります。
船岡山は京都タワーから見て北北西にあたります。

クリスマスカラーの京都タワー、伏見桃山城を船岡山から望む 京都市北区 2014年12月

船岡山からクリスマスカラーの京都タワーを望む 2014年12月

2014.12.25

船岡山からは昨年のクリスマスの時期にも2色でライトアップされた京都タワーを撮影しています。
その夜は白と青緑の組み合わせではなく、クリスマスにちなんだ赤と緑の組み合わせでした。

見晴らしが回復した船岡山公園から京都の夜景 京都タワーのライトアップ 2015年10月
見晴らしが回復した船岡山公園から京都の夜景を展望。京都タワーのライトアップ。

少し雲が出ていたものの、船岡山の上は冷たい風が吹いており、空気は澄んでいました。
おかげで京都タワーも浮かび上がるようなシャープな見え方です。

以下は明けて今朝、2015年11月1日の話。
昨晩の大気の状態から推測して、今朝は京都側から遠く奈良の大峰山まで見通せるのではないかと予想していました。
朝早くから起きてはいましたが、積もり積もった用事を片付けていたら、すっかり出遅れてしまいます。
冬が近付くと夜明け時に遠くから大峰山脈まで見通しやすくなりますが、日が昇ると見えにくくなってしまうのが常。
今から遠出していると間に合いそうになく、散歩がてら、昨晩と同様、船岡山を登ることにします。
ごくごく低い「丘」とはいえ、朝から山歩きなんて、たまの休みの日のみ許される贅沢。
このところ、よく船岡山を話の種にしていますが、私は船岡山の近所に住んでいるというわけではありません。
ですが、きわめて容易に登れる山でありながら、それでいて見晴らしが良いという点で、私にとってありがたい存在です。

7時45分頃に船岡山公園を登頂。
山頂の広場は早朝から多くの方々でにぎわっていましたが、見掛けない顔が珍しいのか、次々と話しかけられます。
日曜日の朝にもかかわらず、私より若い方はいらっしゃらないようです。

早朝の船岡山公園から大峰山脈(大峯・大峰山)と京都タワーを望む  2015年11月
早朝の船岡山公園から大峰山脈(大峯・大峰山)と京都タワーを望む。

薄い雲が広がっており、なんだか見映えがしませんが、夜明けの空の下、遠く大峰山脈の高峰が見えていました。
朝焼けの時間帯であれば、燃えるように浮かび上がる稜線を拝めたでしょう。
この後、8時頃には朝靄が目立つようになり、あっという間に色薄れて遠霞みの空に。
わずかな時間とはいえ、朝から気高く美しい山並みを眺めることができて幸いでした。

見晴らしが良い船岡山の風景、展望、眺望 秋晴れの空 京都市北区 2015年10月

船岡山の展望 甘南備山、生駒山、金剛山、大峰山を遠望 京都

2015.10.14

船岡山から見える大峰山脈の山々については上の記事で取り上げています。
詳細はそちらを。

京都市の船岡山から天王山と鳩ヶ峰(男山)の合い間に和泉山脈を遠望 2015年11月
船岡山から天王山と鳩ヶ峰(男山)の合い間に和泉山脈の山々を遠望する。

主な山距離標高山頂所在地
神野山79.4km869m大阪府河内長野市
(和歌山県伊都郡かつらぎ町)
畑山79.3km818m和歌山県伊都郡かつらぎ町
大阪府河内長野市
三国山
(一乗ヶ岳)
78.7km885m大阪府和泉市
和歌山県伊都郡かつらぎ町
(大阪府河内長野市)
経塚山79.9km825m大阪府和泉市
大石ヶ峰
(大石ノ峰)
80.9km860m大阪府岸和田市
大阪府和泉市
和歌山県伊都郡かつらぎ町

和泉山脈の主稜線でも、大石ヶ峰より西の山々、つまり、和泉葛城山などは船岡山の山頂からは見えません。
また、ハルカスさんなど大阪の高層ビルも見えません。

鷹峯三山と左大文字山を船岡山の山頂(三角点広場)から眼前に望む 京都市 2015年11月
「鷹峯三山」と左大文字山の「大」の字跡を船岡山の山頂(三角点広場)から眼前に望む。

主な山距離標高山頂所在地備考
兀山
(鷹峯)
(鷹ヶ峰)
1.4km262m京都府京都市北区鷹峯三山
標高の値は都市計画基本図による
鷲峯
(鷲ヶ峰)
1.9km314m京都府京都市北区鷹峯三山
山頂は見えない可能性が高い
桃山
(天峯)
(天ヶ峰)
3.0km466m京都府京都市北区
京都府京都市右京区
鷹峯三山
吉兆山
(吉兆寺山)
(吉兆谷山)
3.3km463m京都府京都市右京区
京都府京都市北区
標高の値は10mDEMによる
約480m小ピーク3.9km482m京都府京都市右京区沢山の南
標高の値は10mDEMによる
大文字山
(左大文字山)
1.2km231m京都府京都市北区

サクラなど、一般的なカエデより早い時期から紅葉する樹木については、すでに市内の低山低所でも色づいています。

過去の記事で、「『鷲峯(鷲ヶ峰)』が船岡山から見えるかどうかは微妙」と述べましたが、検証用に上の写真を掲載しておきます。
いわゆる「鷹峯三山」のうち、現地の古い山名標や都市計画基本図では「兀山」となっている「鷹峯(鷹ヶ峰)」は写真の右端に見えます。
三山のうち、最も標高が高い「天峯(天ヶ峰)」は写真の中央で目立って見えます。
ぎりぎりとはいえ、計算上では残る「鷲峯(鷲ヶ峰)」も船岡山から見えるはずですが、実際に見えているかどうかは疑問が残ります。
鷹峯(兀山)の南尾根の木立(左大文字山の北尾根の木立)に遮られるため、個人的には見えていない可能性が高いと考えていますが、断定はできません。

(山としての)鷹峯や左大文字山と、桃山や吉兆山の間は原谷の谷間にあたるため、現代において三山は連なっておらず、どこかで必ず山を下りて車道を渡らないと縦走できません。
過去の記事でも申し上げましたが、吉兆山の後方にあたるため、船岡山から沢山の姿は見えません。
沢山ではなく、沢山の南0.36kmに所在する小ピークが左端に見えています。
この小ピークを沢山と勘違いなさる方がいらっしゃるようですので、改めて申し上げておきます。

京都タワーのティール&ホワイトライトアップは、昨晩、10月31日の夜だけではなく、今晩、11月1日の夜も行われます。
11月1日は灯台記念日。
京都市には海を照らす灯台がありませんが、夜の街を照らす白亜の灯台の姿は目立ちます。

追記しておきます。
曖昧な見え方ながら、今日(11月1日)は夕暮れ時も京都側から大峰山や金剛山まで見えていました。
ただし、西吉野の山々が肉眼で見えるほどの条件ではなく。

船岡山(地理院 標準地図)

クリック(タップ)で「船岡山」周辺の地図を表示
「船岡山(フナオカヤマ)(ふなおかやま)」
標高111.6m(111.7mから改定)(三等三角点「船岡山」)
京都府京都市北区

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4 件のコメント

  • コメントご無沙汰しております。
    京都たわわサンの今回の2色ライトアップ、公式facebookでの告知も31日0時と不意打ちでした。
    今回に限らずカラーライトアップの告知のいきなしっぷり、非道っぷりにはホンマ参らされます。
    もう少し宣伝上手にといいますか、ほんの少し優しさといいますか、毎回「むむむむむ」て思いますわ。
    おそらく京都駅から見る人が多いことを考慮してなんでしょうが、東西で色分けしているのも困ったもので。
    少し南寄りの豊国廟駐車場脇からはどうやろうと思て行ってみたんですが、見事に単色でした。
    いつもの成就山や堀河天皇陵、船岡山にしとけば良かったです。
    見晴らし回復後の船岡山にはまだ再訪してないので、なおさらやったんですけどね。
    (そこまで行く気が起きず、結局帰宅ついでに堀河五条の陸橋からパシャリしました)

    • こんばんは。
      体力が必要な山行もこなしていらっしゃるようで、衰えている身としては羨ましく思います。
      そのうち、どこかの山をご一緒できればと思いますが、今となっては着いていくのも難しそう。

      たわわさんの特別なライトアップ、急だったこともあり、今回は完全に見落としていました。
      近年はそのようなことは起きていませんが、2012年までは告知しておきながらライトアップされない夜もありましたからね。
      告知されていた特別な色でライトアップされないため、私の知人が問い合わせの電話を掛けたら、「今日でしたっけ?」と返答されたことも(笑
      告知が遅れがちなことを見ていると、力を入れていらっしゃるのか、そうではないのか分かりかねるところです。

      豊国廟から白一面に見えましたか。今後の2色ライトアップ時の参考になる調査ですね。
      とくに記録として残していませんが、10月上旬に豊国廟~今熊野山~京女の森を登りました。
      新熊野山の奥(ゴルフ場跡)の小高い地点から京都タワーが綺麗に見通せました。
      昨晩、私はそのおっしゃっている堀河天皇陵から見ようと訪れましたが、信じられないことに、11月に入っているというのにヤブカの大群に襲われました。
      今も、昨日、刺された首筋が痒いどころか痛くて困っています。
      そのため、真っ暗になるまで耐えることができず、ライトアップされているのかどうか分からない薄暗い程度で諦めて逃げてしまいました。
      ですので、こちらにはいらっしゃらなくて正解だったと思いますよ(笑

      そういえば、パープルリボンの夜にお会いしてから、そろそろ1年が経ちますね。
      京都タワーさんのサイトでは告知されていませんが、京都府さんのサイトでは今年も行われることが告知されています。

      平成27年度「配偶者等からの暴力をなくす啓発期間」における取組について/京都府ホームページ
      http://www.pref.kyoto.jp/josei/news/20151112dvkeihatu.html

       
      今年は平日(木曜日)なのが惜しいですね。
      これはネタふりというわけではありません。念のため。
      16時30分からというライトアップの開始時刻を見ると、日が暮れるのも早くなったなと感じます。

      • 山行もいつかご一緒できたらイイですね。
        道程が興味深いモノやったり、展望が優れていればハード、ソフトは関係なく楽しめる性質なので、機会があれば宜しくお誘いください。

        龍安寺に繁殖に適してそうな池があるせいか、堀河天皇陵はヤブカめっさくさいますね。
        ワタクシも昨年10月中旬に行った時、集られ吸われまくりました。
        豊国廟からゴルフ場跡の山に行こうか迷ったんですが、運動がてらに稲荷荒神峰まで行ったり、付近の破線が今も歩ける道なのか検証したりするのに時間を使ってしまいました。

        11/6のオレンジも平日ですし、パープルも平日、、、
        ですが、実は今とある事情により平日でもやる気さえ出れば何処にでも行ける現況でして、、、
        何処ぞから見ようかと只今考え中です。

        • 低所から眺めていただけですが、今日(3日)の夕暮れ時もぼちぼち綺麗でしたね。
          そういえば、今年はたわわさん、糖尿病デー(14日)に青くライトアップするようですよ。
          昨年は紫の日と重なりましたからね。

          橙と紫の日、どちらかは京都一周トレイル○山から眺めようかと考えています。
          京都一周トレイルの整備を担当していらっしゃる方と9月に山を歩いたのですが、その直前に○山のコースを綺麗に払ったとおっしゃっていました。
          今なら歩きやすいのではないかと思います。いちおう。

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    Maro@きょうのまなざし

    京都市出身、京都市在住。山で寝転がりながら本を読むか妄想に耽る日々。風景、遠望、夕日、夜景などの写真を交えつつ、大文字山など近畿周辺(関西周辺)の山からの山岳展望・山座同定の話、ハイキングや夜間登山の話、山野草や花、野鳥の話、京都の桜や桃の話、歴史や文化、地理や地図、地誌や郷土史、神社仏閣の話などを語っています。リンク自由。山行記録はごく一部だけ公開!