2014年(平成26年)10月8日、皆既月食の夜の話。
2011年(平成23年)12月の皆既月食は京都タワー越しに撮影しましたが、今年はどこから観賞するか、いつものこととはいえ事前に検討する時間はなく。
東の空、19時25分に仰角23.5度、19時55分に仰角29.5度の高さまで昇ることを考慮のうえ、当日になり、清水寺さんのピンクリボンライトアップと組み合わせての撮影に決め打ちすることにします。
清水寺さん では、「ピンクリボンキャンペーン」に伴い、10月1日は本堂がピンク色にライトアップされ、31日まで1ヶ月の間は、仁王門ならびに西門がピンク色にライトアップされます(ピンクイルミネーション点灯)。
残る用事を片付け、祇園から産寧坂(三年坂)を経て清水寺さんの門前へ。
清水寺さんの警備員さんがおっしゃるには、警備員さんの立ち位置から見て、前夜(7日)は19時頃に仁王門の右肩の上に昇るお月さまが見えていたとのことで、当夜は19時50分頃に同位置に見えると予測できます。
皆既月食、それに、ライトアップされた仁王門、西門、観音慈光(慈悲の光)と併せて撮影できそうです。
記憶力に優れた素晴らしい警備員さんでした。
ピンクリボンでライトアップされた清水寺さんの仁王門越しに皆既月食を望む。19時50分。
狙いどおり、仁王門越しに皆既月食を望むことができました。
ライトアップにより照らされた仁王門、ピンク色というより、赤色のように見えます。
もっとも、赤い月と併せるのであれば、赤い光、赤い門のほうが洒落ているとも言えるでしょう。
以下は皆既食前後の時間帯に撮影した写真です。
清水寺さんの仁王門越しに部分食から皆既食への移り変わりを望む。19時16分。
京都の夜空に赤銅色の皆既月食、天王星、うお座イプシロン星などを望む。19時55分。
うお座イプシロン星(Epsilon Piscium, ε Piscium)は、英語版のwikipediaでは、「日本語では『悠翔星(はるとぼし)』と呼ぶ」とあります が、そのような呼称は寡聞にして存じません。
どなたがどのような意図で編集なさったのか分かりませんが、Wikipediaの信用性を示す例として、このまま放置しておくのが面白そうです(→その後、2018年に日本語版のページも作られたようですが、その内容は英語版の直訳に過ぎず、相変わらず「悠翔星」のソースは示されていません)。
清水寺さんの仁王門、観音慈光(慈悲の光)越しに皆既月食を望む。19時56分。
皆既月食と、ピンクライトに照らされた清水寺さんの仁王門、西門、観音慈光(慈悲の光)を望む。20時。
清水寺さんでは「平成の大改修」が進められており、修復作業中は覆い屋で姿を隠しているため、現在、西門の後方にそびえる三重塔は眺めることができません。
清水寺さんや警備員さんにはお世話になりました。
ありがとうございました。
おまけ。
皆既食の終わりと法観寺さんの五重塔(八坂の塔)を見上げる。20時20分。
おまけのおまけ。
京都タワーと皆既月食。2011年12月10日撮影。
省エネのため、京都タワーさんが早めに消灯なさっていた時期。
2011年に撮影した「京都タワー越しに撮影した皆既月食」の写真、ですが、バナー画像やサイトのカバー画像用にトリミングしてあります。
トリミング前の画像は、当時、他所で公開していました。
現在は使用していませんが、他のカバー画像は上の記事に置いています。
清水寺(地理院 標準地図)
「清水寺(キヨミズデラ)(きよみずでら)」京都府京都市東山区清水一丁目 付近
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