1週間ほど前の話。この日は息抜きがてら、京都北山へ。
この時期の週末、有名どころの山……、魚谷山や桟敷ヶ岳は混雑が予想されるため、それらを避け、私は知名度が高いとは言い難い山へ。
標高が高い地点では気温が低く、稜線上では薄着だと肌寒く感じる日でしたが、お天気はよく、寝不足が続いていたこともあり、そのままうつらうつらと。
伐採に加え、藪が払われたため、すっかり風通しがよくなった山の上でしばしのお昼寝。
すっくり立つミヤマシキミ(深山樒)のお花。
地を這うツルシキミと異なりますが、樹形以外での区別は私には困難です。
この山であれば、他の方はいらっしゃらないだろうと考えていましたが、意外なことに、大人数のパーティが後から登っていらっしゃったため、私は早めに退散することに。
時間が余ったこともあり、ある谷の本流から外れ、名も無き支谷へ向かいます。
谷の本流ではちらほら程度しか見掛けなかったクリンソウ、支谷を詰めると、文字通り、足の踏み場もないほどの数が咲き誇っていました。
魚谷山は細ヶ谷の源頭域に匹敵する、あるいはそれ以上の群落でした。
近年、細ヶ谷、直谷のクリンソウは花茎をケモノに切り落とされる例が増え、また、お花の付きそのものもよくない印象を受けます。
こちらはそのような被害も少なく、今後、有望な観賞地となりそうです。
群生地のそば、オタマジャクシ溜まり。
はっきり分かりませんが、ヒキガエルさんでしょうか。
この日は晴れてはいたものの、標高700mで気温は約12℃程度に過ぎず、どの谷や沢でもヤマビルと出会うことはなく。
ところが、この数日後、気温や湿度がひどく上昇した曇りの日にこちらを再訪したところ、一緒に訪れたAさんの足元にはヤマビルが這い寄ります。
なぜだか私の周りには寄ってこず、また、2人とも被害らしきものはなかったものの、もう、雨の後や、気温や湿度が高い日は用心しないといけない季節となりました。
その日の話は上の記事に。
近年、京都北山では5月も早い頃からヤマビルの被害例が増えています。
くれぐれもご用心を。
2014年5月
京都府
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