私事、この数日間、病により床に臥せっているため、空気が澄んでいた2013年(平成25年)9月16日から今日にかけて、私は山を登っていません。
京都から「ある山」(はっきり書けば富士山ですね)を望む、おそらくは決定的な好機でしたが、身体が思うように動かず、もどかしいかぎりです。
もっとも体調がよくなかったのが16日の未明から明け方にかけて、そう、京都府や滋賀県などで、「大雨特別警報」が発令されるほどの記録的な大雨が降り続いていた時間帯でした。
私が住む地域では大事なかったものの、同じ京都市内でも、今回の大雨により大きな被害を受けた地域、被害を受けた方々がいらっしゃいます。
自身の目で確認できず、伝聞に頼るのみとなっていますが、大文字山やその周辺域、あるいは御陵駅なども災害に見舞われたと聞き及んでいます。
すべてが元通りとはいかないでしょうが、復旧することを願うばかりです。
さておき、今回は上の記事の続きです。
2013年9月の話。
この日は和泉山脈でも東部寄りの山域に属する岩湧山を登りました。
和歌山県橋本市との府県境近く、大阪府河内長野市に所在する山です。
目次
コオニユリ 岩湧山の花
日没が近付くにつれ、山頂の展望地(三角点の西)から大阪湾が見えやすくなっていきました。
大阪湾方面に対しても広い視界を誇る岩湧山からの眺望を楽しみます。
六甲山地、明石海峡、淡路島、関西国際空港、それに小豆島まで、美しい夕景が広がります。
岩湧山の展望・眺望 大阪府河内長野市
大阪湾と六甲山を望む
岩湧山から大阪湾、対岸に明石海峡大橋、六甲山、神戸方面を望む。
撮影地点から六甲山最高峰(六甲最高峰)(神戸市北区、東灘区)まで51.9km。
明石海峡大橋の舞子側(神戸市垂水区)まで約55km~。
どんより曇った空模様。
写真写りは今ひとつですが、この日は秋雨前線の通過後ということもあって、空気は澄んでおり、大阪湾、阪神間の街並み、六甲山地、明石海峡大橋と条件よく見えていました。
明石海峡大橋を遠望
大阪府河内長野市の岩湧山から明石海峡大橋、大阪湾海上交通センターを遠望する。
撮影地点から大阪湾海上交通センター(兵庫県淡路市)まで56.9km。
ここから少しずつ視点を左、淡路島へと移していきます。
淡路風力発電所を遠望
岩湧山から淡路島北部の山々、淡路風力発電所を遠望する。
撮影地点から城ノ瀬山(兵庫県淡路市)まで57.8km。
昨年末、紀泉アルプスから開業直後の風力発電所を撮影したことを思い出します。
その後、枚方市の国見山などからもこの風車を撮影する機会がありました。
世界平和大観音像と関空を遠望
岩湧山から淡路島の観音さん、関西国際空港、関空連絡橋を遠望する。
撮影地点から世界平和大観音像(兵庫県淡路市)まで54.6km。
妙見山(淡路妙見山)の手前に観音さんの姿が。
日没が近く、観音さんの見え方は曖昧なものですが、場所は分かりますね。
小豆島と大観覧車「りんくうの星」を遠望
岩湧山から小豆島、淡路島、りんくうゲートタワービルを遠望する。
撮影地点から小豆島最高峰の星ヶ城山(香川県小豆郡小豆島町)まで114.4km。
りんくうゲートタワービル(大阪府泉佐野市)まで23.4km。
西日の影響でピント合わせに失敗してしまいました。
どこにもピントが合っていないミスショットですが、小豆島や瀬戸内海、それに、超高層ビル「りんくうゲートタワービル」(→SiSりんくうタワー)や大観覧車「りんくうの星」が分かりやすく写っているため、こちらに掲載しておきます。
人気の山であること、さらに、方角的に有利ということもあり、岩湧山から小豆島を望むことじたいはさほど珍しい話ではないようです。
インターネット上では他の方が撮影なさったお写真も見ることができますし、これほど明瞭に写った写真ではないにせよ、私自身、過去にも撮影しています。
それに、いつだったか、岩湧の森「四季彩館」さん を訪れた時も、岩湧山から撮影した小豆島のお写真が館内に掲示されていました。
この16日、17日あたりにも見えた可能性があるのではないかと考えています。
関西国際空港から視点を左に動かすと、「淡路富士」先山を望むことができ、さらに左に動かすと、三国山(一乗ヶ岳)から和泉葛城山にかけての連なりが近くに迫ります。
三国山のレーダードームを望む
岩湧山から近くに三国山(一乗ヶ岳)、和泉山脈の連なりを望む。
撮影地点から三国山(大阪府和泉市、河内長野市、和歌山県伊都郡かつらぎ町)まで6.2km。
とくに山名は表示していませんが、右手前、レーダードームが目立つ山が、和泉国・河内国・紀伊国を分ける三国山で、左奥の大石ヶ峰方面へと和泉山脈が連なっています。
中央付近に和泉葛城山も写っていますが、位置関係がやや分かりにくいです。
和泉山脈の連なりに遮られるため、岩湧山からは先山より南、淡路島の南部、つまり、諭鶴羽山地を望むことはできません。
ただし、先山の左遠方や、大石ヶ峰の左遠方に四国本土の一部まで遠望できます。
もっとも、ピンポイントに僅かな島影(山影)が覗くのみであり、まず気付く方はいらっしゃらないでしょう。
この日の気象条件程度では見えそうにありませんが、季節によっては見通せる日もあるでしょうから、興味がある方は意識的に探してみてください。
整理の都合で記事を分けます。
続きは上の記事に。
関連記事 2013年9月 トワイライトハイク 岩湧山から展望、遠望
すべて同日の山行記録です。併せてご覧ください。
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岩湧山(地理院 標準地図)
「岩湧山(イワワキサン、イワワキヤマ)(いわわきさん、いわわきやま)」標高897.1m(二等三角点「岩湧山」)
大阪府河内長野市(山体は和歌山県橋本市に跨る)
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