サルメンエビネ(猿面海老根)の花を観察するため、この日は京都北山の山を登山。

谷間に咲くサルメンエビネのお花。
お花を眺めながらのんびり過ごします。寝不足続きの日々、ついうつらうつらと。
もし、眠りから覚めず、ここで遭難するようなことがあれば、私の身体は誰にも発見されることなく、そのまま朽ち果てることになりそうです。

サルメンエビネは京都府では絶滅寸前種の指定を受けていますが、私が知るかぎり、京都府下の山中にはまだ多くの株が残されています。
もっとも、少し広まるとすぐに失われてしまうでしょう。

日当たりの関係か、こちらの株はまだつぼみが目立ちます。
よく見ると虫さんが……。

上の写真のみ、先月、京都府立植物園さんで撮影したものです。
これが本当にサルメンエビネかと疑いたくなるほど小ぶりな株ばかり。
京都盆地で育てるには適していないのでしょう。

「深山の女王」、「森の女王」などと呼ぶ方もいらっしゃるようですが、生育地の環境を見るかぎり、それも頷けるものがあります。

サルメンの呼称は猿面に由来しています。
お花ごとにお猿さんの表情が異なり、観察していて飽きません。
2013年(平成25年)5月
京都府
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