2012年(平成24年)12月の話。
この夜は初冬の恒例となっている景色を観望するため嵯峨嵐山を訪れました。
例年、「京都・嵐山花灯路」の時期の嵐山や大堰川の周辺は風が強く、峡谷を流れてきた川沿いということもあり、体感温度が低くなるのが常ですが、この日は風も弱く、とくに寒さは感じません。
その代わりといってはなんですが、空はもやもやしており、沈みかけのお月さまは渡月橋の上から見えていたものの、肉眼で確認できる星は限られていました。
亀山公園(嵐山公園 亀山地区)の最奥から小倉山に取り付き、山の中腹の展望地を目指します。
私にとっては歩き慣れた夜の山道ですが、岩場は滑りやすいので慎重に。
低山とはいえ、道迷いする方はいらっしゃいます。
京都市右京区 小倉山の夜景と嵐山花灯路
京都の夜景。眼下に嵐山花灯路のライトアップ光景を小倉山の展望地から望む。
右手前に桂川(保津川、大堰川)と渡月橋、左奥に京都タワー。
主に京都市の西部から南部にかけてが写っています。
小倉山から眼下に渡月橋のライトアップを望む。京都・嵐山花灯路にて。
渡月橋越しに見えているのは嵐山公園の中之島地区です。
この構図の写真の撮影を、もう何年も何年も続けています。
たしか、2009年(平成21年)だったと思いますが、過去には「ふたご座流星群」の極大に合わせて小倉山をナイトハイキングしたこともあります。
その夜は雨雲が接近してきたため、早めに切り上げて下山したように記憶していますが、すでに記憶が曖昧です。
この展望地は初日の出スポットでもありますが、腰かけるスペースは限られており、人が押し寄せると落ち着いて観賞できないでしょう。
話を戻しましょう。
小倉山から下山後、先ほど山上から望んだ渡月橋を渡り、「十三まいり」で知られる法輪寺さんへ向かいます。
京都市西京区 法輪寺の夜景と「D-K LIVE」
「嵐山虚空蔵」法輪寺さんの境内から京都の夜景を望む。
左奥に大文字山、右端に京都タワー。
法輪寺さんは山としての嵐山の中腹に所在しており、境内に開かれた舞台から桂川越しに京都の夜景を見渡せます。
せいぜい標高50m程度に過ぎず、さほど高度感は得られないものの、眼下に渡月橋、それに、北山の山々から東山の山々、京都タワーまでを手軽に一望できる点は素晴らしいです。
私にとって、嵐山花灯路といえば、法輪寺さんの「D-K LIVE」です。
デジタル掛け軸ライブ。光と音の共演。
この夜はシンガーソングライターさんのライブを楽しむことができました。
法輪寺さんの多宝塔に映るデジタル掛け軸。
京都・嵐山花灯路 「D-K LIVE 望年 in 嵐山 法輪寺 2012」
毎年のように、本堂に映るデジタル掛け軸を撮影してきましたが、日曜日ということもあり、この夜は法輪寺さんの境内も大混雑。
とても落ち着いて撮影できるような状況ではなく、本堂は諦め、多宝塔を撮影いたしました。
こちらもなかなか綺麗です。
法輪寺さんから「日中の」展望は上の記事に。
追記
「京都・花灯路」 2021年度で終了へ
2021年(令和3年)11月、追記。
京都新聞さんの報道によると、「京都・花灯路」が、「開催から20年目となる本年度を最後に終了する」とのこと。
京都市の広報によると、
京都市:嵐山花灯路,東山花灯路の令和3年度の開催概要等について
(前略)
嵐山花灯路,東山花灯路の終了について
(中略)
20年の節目を迎える本年度をもって,嵐山花灯路及び東山花灯路を終了します。
https://www.city.kyoto.lg.jp/sankan/page/0000290743.html(リンク切れ)
とのことで、「京都・花灯路」のうち、「嵐山花灯路」については、2021年(令和3年)12月10日(金曜日)~19日(日曜日)の10日間に開催される「嵐山花灯路ー2021」が、「東山花灯路」については、2022年(令和4年)3月4日(金曜日)~13日(日曜日)の10日間に開催される「東山花灯路ー2022」が最後となるようです。
嵐山花灯路は2005年(平成17年)から開催されており、私自身、ごく初期から拝見していたので、やはり終了の発表には寂しさも感じます。
長年、ありがとうございました。
好条件の夜、小倉山から東山花灯路のライトアップを遠望撮影した写真を上の記事に掲載しています。
小倉山(地理院 標準地図)
「小倉山(オグラヤマ)(おぐらやま)」
標高296m
京都府京都市右京区
「法輪寺(嵐山虚空蔵)」
京都府京都市西京区嵐山虚空蔵山町・嵐山中尾下町 付近
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