今日、2016年(平成28年)4月6日の話。
お昼頃に少し時間が空いたため、千本北大路を下がった上品蓮台寺さんと、その東側に所在する船岡山、建勲神社さんの桜を眺めてきました。
この時期、上品蓮台寺さんの境内には多くのお花が咲き乱れていますが、とくに私好みの白やピンクのお花が多いため、そちらの写真を。
京都の桜。上品蓮台寺さん(上品蓮臺寺、十二坊)の八重紅枝垂。
そろそろ見頃を迎えるにもかかわらず、今春は上品蓮台寺さんが誇るヤエベニシダレ(八重紅枝垂)の花数が極端に少なく。
西陣の雨宝院さんの八重紅枝垂も同様に花数が減っていますが、緯度経度が近い建勲神社さんの八重紅枝垂は勢いがありますので、冬場の気温や環境だけの問題ではなさそうです。
過去に撮影した写真を見るかぎり、2013年(平成25年)がとくにお花の付きがよく色鮮やかでしたが、その後、年々、花勢が衰えているようです。
記録を見返してみると、一昨年、すなわち、2014年(平成26年)は「枝によっては(向きによっては)お花の付きがよくないように感じた」と評しており、昨年、つまり、2015年(平成27年)はお花の数が少なく、どうやら写真を掲載するのをためらったようです。
その昨年より今年はさらに減少しているように感じますが、今後の記録のため、今年は写真を掲載しておきます。
継続して観賞している方であれば、2014年の時点で、ある種の「異変」のようなものを感じ取れたのではないでしょうか。
とくに美しいと感じた2013年の八重紅枝垂の写真は上の記事に。
毎年のように申し上げているような気がしますが、この時期に開花する植物としては、私は白いナシのお花とピンク色のカイドウのお花を殊さら好んでいます。
上品蓮台寺さんの境内に咲くハナカイドウ(花海棠)。京都市北区。
カイドウはハナカイドウやスイシカイドウとも呼ばれる中国原産の植物で、リンゴの仲間です。
日本の野山に自生するズミ(コリンゴ)のお花は白っぽく、むしろナシのお花に近いです。
ピンク色のカイドウ(海棠)のお花と朱色の鳥居。上品蓮台寺さん。
いつの間にやらリキュウバイの横(ナシの近く)に植えられていましたが、まだ若い樹ですので、将来が楽しみです。
2013~2014年の間に植えられたような?
リキュウバイ(利休梅)とソメイヨシノ(染井吉野)。上品蓮台寺さん。
遠方にぼんやり写るソメイヨシノは盛りを過ぎ、すでに散りが進んでいます。
天気予報によると、明日(7日)の京都は大雨が予想されますので、これでソメイヨシノは見納めでしょうか。
護王神社さんのカリンのような巨木ではありませんが、上品蓮台寺さんにはカリンの樹が何本も並んでおり、このようなカリン並木は珍しいように思います。
昔は雨宝院さんにもカリンの樹がありましたが、いつの間にやら失われてしまいました。
10年ほど前まではハクモクレンの横、ギョイコウの向かいに立っていたように記憶しています。
3月の下旬に見頃を迎えていたスモモはさすがに散っており、上の写真のお花で最終です。
スモモはお花の後に葉が出ますので、お花の盛りの時期と、花後の時期では、樹から受ける印象が随分と異なります。
スモモの花後。
上品蓮臺寺さんの立派なスモモの樹は「区民の誇りの木」(京都市北区) に選定されています。
整理の都合で記事を分けます。
の記事に続きます。
2016年4月 京都の八重紅枝垂
- 上品蓮台寺の桜 八重紅枝垂と梨、ハナカイドウの花 京都の桜
- 建勲神社と船岡山公園の桜 桜越しに大文字山と比叡山を望む
上品蓮台寺(OpenStreetMap日本)
「上品蓮台寺(上品蓮臺寺、十二坊)」京都府京都市北区紫野十二坊町 付近
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