2014年(平成26年)9月、高台寺山国有林内に残るラン科植物 [1]の見回りや観察がてら、東山山頂公園をハイキング。
当ウェブサイトでこの山域を取り上げるのは久々、展望台から改修工事中の京都タワーを撮影した日の記事以来でしょうか。
東山山頂公園(将軍塚展望台)から大阪の「あべのハルカス」を遠望する。京都市東山区。
主な山、建築物 | 距離 | 標高 (地上高) | 山頂所在地 | 備考 |
---|---|---|---|---|
あべのハルカス | 46.6km | (300m) | 大阪府大阪市阿倍野区 | |
梅田スカイビル | 42.5km | (173m) | 大阪府大阪市北区 | |
大阪府咲洲庁舎 | 52.7km | (256m) | 大阪府大阪市住之江区 | コスモタワー |
鳩ヶ峰 | 15.7km | 142.4m | 京都府八幡市 |
東山山頂公園から大阪方面に対する眺望。
あべのハルカス、梅田スカイビル、コスモタワーといった高層ビルの姿は明瞭に見えていましたが、ハルカスさんの後方に見えるはずの紀泉アルプスの山々など、より遠方に所在する山々は曖昧な見え方にすぎません。
まだ明るい時間ということもあり、上の写真では通天閣の確認は困難ですが、他の方が撮影、公開なさっているお写真 でその姿を確認できます。
写真では右端寄りに写っているNTTドコモ京都ビルとNTTコミュニケーションズ京都南ビル(赤白の塔)は目立ちますね。
将軍塚の周辺は、いわゆる「東山三十六峰」としては華頂山や高台寺山にあたります。
東山山頂公園に限らず、京都の東山側からは「あべのハルカス」を望みやすいため、東大谷さん(大谷祖廟)から「あべのハルカス」の姿が見えないか確認してみましたが、こちらは惜しくも望むことができません。
場所柄、写真は撮影していませんが、京都タワーや、大阪でも梅田方面は東大谷さんから見通せました。
東山山頂公園(将軍塚展望台)から京都タワー、京都南部、大阪方面を望む。
主な山 | 距離 | 標高 | 山頂所在地 |
---|---|---|---|
ポンポン山 (加茂勢山) | 16.6km | 678.8m | 京都府京都市西京区 大阪府高槻市 |
釈迦岳 | 15.9km | 630.8m | 大阪府三島郡島本町 京都府京都市西京区 |
向谷山 (大沢山) | 16.5km | 478.2m | 大阪府三島郡島本町 |
天王山 | 14.9km | 270m | 京都府乙訓郡大山崎町 |
この日は展望台にまでヤブカ(ヒトスジシマカ)が多く、和泉山脈の連なりもはっきり望めそうにはないことから、諦めて早めに退散することにします。
大護摩堂「青龍殿」の建立に伴い、青蓮院さんの将軍塚大日堂から東山山頂公園にかけては大規模な工事が行われていました。
「青龍殿」の大舞台は京都でも屈指の展望台となるであろうことが予想されますが、その公開を間近に控え [2]、急ピッチで詰めの作業が行われているようです。
八坂神社さん・円山公園の奥、吉水さん脇の「将軍塚道」標石。
東山山頂公園から知恩院さんの大鐘楼へ下ることもできますが、私は安養寺さんへ下ることが多く。
円山公園の最奥、公園の名称の由来でもある慈円山安養寺さん方面へ下山しました。
インターネット上では触れるウェブサイトも見当たらず、あまり知られていないようですが、このあたりは俳優の近藤正臣さんが若かりし日に歩かれていた山域でもあります。
その頃は京都一周トレイルのコースも整備されておらず、当然ながら、山で受ける印象も今とは大きく異なるものだったでしょう。
以上、2014年9月の話。
追記。
1年後の同時期に遠くの山並みも明瞭に遠望できました。
その話は上の記事に。
2019年(平成31年)2月、久々に追記。
部屋を片付けていたら、2011年(平成23年)2月5日付の京都新聞が……。
近藤正臣さんのインタビューが掲載されており、その中で、(山としての)東山についても述べていらっしゃいました。
地域プラス 俳優 近藤 正臣さん
京都で生まれ育った俳優の近藤正臣さんの少年時代の原風景は自然あふれる山や川だったという。
「生まれは祇園、木屋町三条で育ちました。(中略)東山も僕の行動範囲。円山公園から上がって、将軍塚や清水寺の音羽山に入り、坂本龍馬の墓がある山まで行った。少年の足では平気やったね。(後略)『京都新聞』 2011年(平成23年)2月5日付 より
私が本記事で触れた話の裏付けになるでしょう。
さぞや楽しい冒険だったでしょうね。
東山山頂公園(地理院 標準地図)
「東山山頂公園 将軍塚展望台」標高218m
京都府京都市東山区(山体は山科区に跨る)
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